2012年5月26日 (土)

般若寺 春の花だより   5・26

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪咲きはじめ・6月満開≫

〇チョコレートコスモス:・チョコモカ

・ブラウンルージュ

・ノエルルージュ

・ルージュルージュ ≪見ごろ≫

〇ベルサイユホワイト、ピコティ、センセーション、

シーシェル、ピンクポップソックス ≪咲きはじめ≫

◎花菱草、矢車草、スイカズラ、姫スイレン、 ≪見ごろ≫

◎山アジサイ:25種類。200本。 ≪咲きはじめ≫

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

〇ヒツジ草 ≪6月≫

 

*きのうは少し雨が降って花も人も一息つけました。今月は雨がよく振ったように思いますが、雨量は極端に少ないそうです。平年の十分の一だそうです。それで土が乾いているのですね。植木鉢をひっくり返すと下半分はカラカラ状態です。もうすぐ梅雨がやって来るというのに水不足だなんて信じられません。

*昨日一冊の本を頂戴いたしました。それは『寧波と宋風石造文化』という本です。汲古書院の「東アジア海域叢書」シリーズの第10巻としてつい最近出版されました。編著者は山川均先生です。先生からの御寄贈でした。さっそく開いてみると、9名の研究者による論集です。般若寺の十三重石塔と笠塔婆も取り上げられています。テーマは鎌倉時代に奈良を中心に活躍した宋人石工のルーツを探る研究です。今までは中国にまでさかのぼった研究はお目にかかれませんでしたから、石造文化研究に新境地を開かれたのだと思います。関心のおありの方はご購読ください。(定価7,350円です)

 

 

〔短歌〕

「堤下(どてした)の 桑の立木に あつかりし

日は夕づきて きらめく川水」

木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「くっきりと 真紅の薔薇に 葉かげかな」高野素十

〔和歌〕

「月のこる ねざめの空の 時鳥

さらにおきいでて なごりをぞきく」

前大納言為兼:玉葉340

「有明月の残る、寝覚の空を鳴き過ぎた時鳥よ。感動に堪えず、更に起き出して月を眺めながら声の余韻を味わうよ。」

 

☆日本の古典音楽、声明の源流聖地・中の川、

奈良仏教の名刹・中川寺成身院遺跡を訪れましょう。

 

 

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2012年5月25日 (金)

般若寺 春の花だより   5・25

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪咲きはじめ・6月満開≫

〇チョコレートコスモス:・チョコモカ

・ブラウンルージュ

・ノエルルージュ

・ルージュルージュ≪見ごろ≫

・センセーション、シーシェル、ベルサイユホワイト、

ピンクポップソックス、ピコティ ≪咲きはじめ≫

◎矢車草、花菱草、定家葛、すいかずら、

姫スイレン、梅花空木 ≪見ごろ≫

◎山アジサイ:25種類。200本。 ≪咲きはじめ≫

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

〇ヒツジ草 ≪6月≫

 

*今日は当寺のご本尊、文殊菩薩さまの月例ご縁日です。午後1時半から法要を営みます。

「獅子の背の 菩薩涼しく おがまるる」藤岡玉骨

時候はもう夏になって来たようで暑さがつづいています。

月が替われば梅雨が待っています。ジメジメ蒸し蒸しする季節の到来です。

いましばらくは春の名残を楽しみたいですね。

 

〔短歌〕

「峡ふかく 光乏しも たたへたる

湿りに飽きて 羊歯はゆるがず」

木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「朝の用 なかれと思ひ 新茶汲む」水原秋桜子

〔和歌〕

「あふちさく 梢に雨は ややはれて

軒のあやめに 残るたま水」

前大納言経親・風雅346

「アフチの咲く梢に、雨はようやく晴れて、軒に葺いた菖蒲の葉には、まだ玉のような雨水の雫が残っている。」

・あふち=センダンの古名。初夏の頃、薄紫の小さな花が樹上に高く群がり咲く。

☆日本音楽の源流地・中の川、

平安時代の碩学、実範上人ゆかりの

中川寺成身院跡を保存顕彰しましょう

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2012年5月24日 (木)

般若寺 春の花だより   5・24

 

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

 

≪咲きはじめ・6月満開≫

 

・チョコレートコスモス :・チョコモカ

 

・ブラウンルージュ

 

・ルージュルージュ

 

・ノエルルージュ ≪見ごろ≫

 

・センセーション、ピコティ、ピンクポップソックス、

 

シーシェル、ベルサイユホワイト≪咲きはじめ≫

 

◎梅花空木、花菱草、矢車草、鉄線、定家葛、

 

忍冬・姫睡蓮 ≪見ごろ≫

 

◎山紫陽花:25種類。200本。 ≪咲きはじめ≫

 

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

 

〇未草 ≪6月≫

 

 

*今日、コスモスの背たけを計ってみたら、平均80センチ、高いのは1メートルありました。順調に育っています。花も日に日に数が増えています。

 

なんといっても頂上に咲く一番花は大きいです。10センチあるのも見られます。この時期台風の心配がありませんので、支柱や紐を張ったりしません。自然のままに育てています。

 

5月はあと1週間ありますから、6月に入れば見ごろ、満開になると思われます。紫陽花より先に≪見ごろ≫を迎えるかもしれません。お先に失礼。

 

 

〔短歌〕

 

「峡(かひ)ふかく 乏(とも)しき光 保ちつつ

 

植物の葉の つぶさに青し」

 

木下利玄・紅玉

 

 

〔俳句〕

 

「白日の 額の藍こそ 淡々し」馬場移公子

 

 

〔和歌〕

 

「わがための 初音とのみや 時鳥

 

おなじね覚の 人はきくらん」

 

平宣直・玉葉333

 

「自分のためにわざわざ鳴いた初音だと,今鳴いた時鳥を、私と同じ時に目をさました人は、やはり私と同じように思って聞くのだろうな。(嬉しいような、口惜しいような)」

 

 

☆平安時代の名僧、実範上人ゆかりの

 

中川寺成身院跡を保存顕彰しましょう。

 

関連遺跡、牛塚・護摩石・実範上人御廟塔

 

を訪れましょう

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2012年5月23日 (水)

般若寺 春の花だより   5・23

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月下旬~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ベルサイユホワイト、ピンクポップソックス、

シーシェル、ピコティ、センセーション≪咲きはじめ≫

 

◎梅花空木、矢車草、花菱草、定家葛、鉄線、

忍冬(すいかずら)、姫睡蓮、≪見ごろ≫

 

◎山紫陽花:25種類。200本。 ≪咲きはじめ≫

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

 

〇未草 ≪6月≫

 

*今、崩れかかった土塀に忍冬(スイカズラ)の花が咲いています。

当寺の境内に昔から生えている野生のつる性の木です。花は23センチの筒状の花で、花先が五つに裂け四弁は上に反り、一弁は下に反り長い雄しべ雌しべが出ていて芳香を放っています。

 

「忍冬 一連風に 漂へる」今井つる女

 

花の色は最初は白色、あとから黄色に変わるので「金銀花」(きんぎんか)とも言います。葉は冬を耐え忍ぶように緑を保っているので「忍冬」(にんどう)の名がついています。

 

そして「吸い葛」(すいかずら)の由来は、昔、花を口にくわえて蜜を吸ったことからついた名です。花も幹や葉も漢方薬に利用され、抗菌、解毒、解熱、利尿、健胃など様々な効用があるそうです。少し湿った土地を好むので、日陰でも育ちます。

 

〔短歌〕

 

「今の鳥は この樹にゐるに ちがひなし

ひそかに枝葉の 中を見上ぐる」

 

木下利玄・紅玉

 

〔俳句〕

 

「鮎釣りの ひとりひとりの 瀬のすがた」相馬黄枝

 

〔和歌〕

 

「あやめをば ふきそふれども 五月雨の

ふるやの軒は もるにぞありける」

 

前大納言尊氏・風雅344

 

「菖蒲を(五月の節句に)葺き加えるけれども、それでも五月雨の降る、古い家の軒は雨漏りがするのだなあ。」

 

・あやめ=菖蒲。端午の節句に軒にさして邪気を払う。

・ふるや=五月雨の「降る」に「古家」をかける。

 

☆日本の古典音楽・声明の源流聖地「中の川」、

奈良仏教界の名刹・中川寺成身院跡を

保存顕彰しましょう。

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2012年5月22日 (火)

般若寺 春の花だより   5・22

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月下旬~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ベルサイユホワイト、ピンクポップソックス、

ピコティ、センセーション、≪咲きはじめ≫

 

◎梅花空木、花菱草、矢車草、鉄線、定家葛、

忍冬、姫睡蓮、檀 ≪見ごろ≫

 

◎山アジサイ:25種類。200本。 ≪咲きはじめ≫

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

 

〇未草 ≪6月≫

 

*コスモスの花はまだほんの咲きはじめです。それでも大きな花が咲いています。そしてコスモスの葉の緑がきれいです。秋にはこのような葉っぱのみずみずしさは見られません。真夏の40度近い暑さをくぐりぬけて秋を迎えるのですから仕方のないことです。花数からいえば、初夏の花は少ないです。一本の茎から咲く数が少ないからでしょうが。その分花は大きくて見栄えがします。

 

紫陽花が咲く頃には見ごろとなってきます。以前から当寺は、紫陽花の名所に数えられているのですが、コスモスが咲くようになって主役が交代したようです。アジサイ寺はあちこち一杯ありますから、こちらは遠慮してコスモス寺で行きたいと思います。

 

 

〔短歌〕

 

「大き鳥 入りし樹に行き 耳すまし

梢(うれ)のけはひを うかがひにけり」

 

木下利玄・紅玉

 

〔俳句〕

 

「水晶の 念珠に映る 若葉かな」川端茅舎

 

〔和歌〕

 

「ほととぎす 空に声して 卯花の

かきねもしろく 月ぞ出でぬる」

 

永福門院・玉葉319

 

「時鳥が空に一声、鋭い声で鳴き過ぎ、卯の花の咲く垣根も一入白々と映えて、月が出たことよ。」

 

☆南山進流の源流聖地「中の川」、奈良仏教の

名刹成身院跡を保存顕彰しましょう。

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2012年5月21日 (月)

般若寺 春の花だより   5・21

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月下旬~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ベルサイユ、ピコティ、センセーション、

              ピンクポップソックス ≪咲きはじめ≫

 

◎矢車草、梅花うつぎ、花菱草、姫睡蓮、

          てっせん、定家かずら、 ≪見ごろ≫

 

◎山あじさい:25種類。200本。 ≪咲きはじめ≫

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

 

〇未草 ≪6月≫

 

*当寺境内では、今いろいろな花が咲き競っています。中でも花菱草のあざやかな黄と白の菱形の花が際立っています。花菱草といえば木下利玄さんの歌が思い起こされます。

 

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

月のひかりくむ 花菱草よ」(歌集『銀』)

 

*中川上人実範さんは調べれば調べるほど偉大な学僧であることが解ってきます。平安後期の奈良仏教界では随一でしょう。興福寺では法相宗を学び、さらに真言密教・天台・律・浄土教を修められます。また声明の達人でもありました。推測では20代のころに成身院(じょうしんいん)を開基されています。

 

佐藤哲英氏の『念仏式の研究』によれば、「覚鑁が高野山上に建てた大伝法院と相並ぶ荘厳華麗な密教寺院であったらしい。まず本尊は康助の作とつたえる金剛界の大日如来であり、本尊の左右の壁には両界曼荼羅をかけ、西方の背壁には竜樹菩薩が南天の鉄塔を開いて金剛頂経を得た場面の壁画があり、東方の背壁には善無畏三蔵が金粟王塔下で大日経供養法を感見する場面が描かれていた。しかもこの壁画は東大寺系の三論学者であり、当代第一の画僧であった珍海已講の筆になり、色紙型に書かれた龍樹・善無畏銘文は、内大臣藤原忠通の筆であったという。このように成身院はその寺名が「即身成仏の寺」を意味しているばかりか、本堂の荘厳なども全く密教様式をとっているので、南都に創建された純然たる密教寺院のはじめであることが知られる。」とあり、

 

真言密教を主にして、法相宗・天台宗・律宗・声明を総合的に修学する学問寺であったようです。晩年には浄土教も修学され密教と浄土教を融合した信仰を説かれています。

 

〔短歌〕

 

「吾子よ吾子よ 生きてだにあらば かい抱き

いやますますに いつくしまましを」

 

木下利玄・紅玉

 

〔俳句〕

 

「花いばら 故郷の路に 似たるかな」与謝蕪村

 

〔和歌〕

 

「ゆふかけて いづちゆくらむ ほととぎす

神なび山に 今ぞなくなる」

 

藤原仲実朝臣・風雅339

 

「時鳥の、十分に声を味わいもしないうちに飛び過ぎてしまった名残の空を、(せめて月を眺めてしのぶ、というのが普通だろうが)月がないといって眺めずに居られるものか。」

 

☆仏教音楽、声明・南山進流の源流聖地、「中の川」を

環境破壊から守りましょう。関連遺跡、「中川寺跡」

「牛塚」「護摩石」を探訪しましょう。Img_9121Img_9133Img_9135003

 

 

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2012年5月20日 (日)

般若寺 春の花だより   5・20

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月下旬~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ベルサイユホワイト、ピンクポップソックス、

ピコティ、センセーション ≪咲きはじめ≫

 

◎バイカウツギ、矢車草、花菱草、姫スイレン、

バナナの木、テッセン、定家カズラ ≪見ごろ≫

 

◎山アジサイ:25種類。200本。≪つぼみ≫

◎紫陽花:10種類。150本。≪つぼみ≫

 

〇ヒツジ草 ≪6月≫

 

*初夏のコスモスは今伸び盛りです。大きいのは背丈が90センチになりました。

花はいろんな種類が次々と咲きだしています。特に今目立つのはベルサイユという種類です。ホワイト、レッド、ピンクと三種類あり、大きなしっかりした花が咲いています。名前の由来は、フランスのベルサイユ宮殿と関係があるようです。ガイドブックを見ると、宮殿の花園にコスモスが写っています。この品種を開発した人はベルサイユ宮殿のイメージにぴったり合うと考えたのでしょう。当寺ではベルサイユコスモスと呼ぶことにしています。

 

今の花は7月半ばまで咲く予定ですが、翌月に花がなくなるのはさびしいので、今年は初めて8月のコスモスに挑戦します。本数は少ないけれど、大変珍しいコスモスになりそうです。実は昨日種まきをしました。6種類で数千本の予定です。秋9月まで咲き続けるでしょう、お楽しみに。

 

〔短歌〕

 

「何事も 今は甲斐なき 吾子なれば

野辺に送らん いとなみするも」

 

木下利玄・紅玉

 

〔俳句〕

 

「明易や 仏もわれも 無一物」津川五然夢

 

〔和歌〕

 

「月だにも 心つくさぬ 山のはに

まつよひ過ぐる ほととぎす哉」

 

前大納言為氏・玉葉311

 

「月でさえも気をもませずに山の端に姿を見せたのに、その山の端に声がするかと待っている夕暮を過ぎても、ちっとも鳴かない時鳥だなあ。」

 

・心つくさぬ=心づくしをさせない、いらいらと待ちかねさせない。

 

☆日本の古典音楽・声明の源流聖地「中の川」、

実範上人の中川寺成身院跡を守りましょう。

日本文化を大切にしたいと思われる方は

「中の川」に関心をお寄せください。

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2012年5月19日 (土)

般若寺 春の花だより   5・19

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月下旬~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ベルサイユホワイト、ピンクポップソックス、

ピコティ、センセーション ≪咲きはじめ≫

 

◎バイカウツギ、矢車草、花菱草、テッセン、

黄菖蒲、姫スイレン、定家カズラ ≪見ごろ≫

 

◎山アジサイ:25種類。200本。≪つぼみ≫

◎紫陽花:10種類。150本 ≪つぼみ≫

 

〇ヒツジ草 ≪6月≫

 

*テイカカズラが咲きだしました。当寺では自然に生育している状態で、雑木を這い上がったツタが門の屋根を半分覆いつくし、さらにコンクリートの塀をも完全にカバーしています。

 

常緑ですから冬場の緑は貴重です。花はまっ白でいい匂いがします。ある本ではジャスミンの香りと書いてありました。満開になれば近くへ寄ると酔いそうなほどの匂いです。花の形は1センチの大きさで、筒状の先が五裂してねじれているのでプロペラの様です。

 

「定家葛」の名の起こりは、お能の謡曲『定家』に由来します。式子内親王に恋して亡くなった定家の魂が、ツタに身を変えて内親王の墓にまといついていたという話です。いまでは「テイカカズラ」の名がよく知られますが、このツタの古名は「柾葛」(まさきかずら)と言います。

 

 

〔短歌〕

 

「金輪際 なくなれる子を 声かぎり

この世のものの 呼びにけるかな」

 

木下利玄・紅玉

 

〔俳句〕

 

「草に咲く あやめかなしく 旅遠し」富安風生

 

〔和歌〕

 

「ほととぎす 横雲かすむ 山のはの

在明の月に 猶ぞかたらふ」

 

式子内親王・風雅333

 

「時鳥は、横雲がほのぼのと霞んで明けて来る山の端に残る、有明の月を惜しんで、今もまだやさしく語りかけるように鳴いているよ。」

 

☆日本の仏教音楽の源流聖地、「中の川」を環境破壊から守りましょう☆

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2012年5月18日 (金)

般若寺 春の花だより   5・18

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月末~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ピコティ、ベルサイユ、ピンクポップソックス≪咲きはじめ≫

 

◎山アジサイ:20種類。200本 ≪つぼみ≫

 

◎紫陽花:10種類。150本 ≪つぼみ≫

 

◎バイカウツギ(梅花空木)、矢車草、花菱草、グラジオラス、

テッセン、バナナの木 ≪見ごろ≫

 

〇ヒツジ草 ≪6月≫

 

3メートルほどの木に純白の花を咲かせる、梅花空木が一気に咲いてきました。房状の花が多い空木の中でも、この種類は花が一つ一つ離れているので梅の花のように見えます。

 

*明日、519日は奈良市五条町の唐招提寺で「うちわまき」があります。

 

これは唐招提寺を鎌倉時代に中興した覚盛(かくじょう)上人の忌日に、菩薩戒経『梵網経』(ぼんもうきょう)を講讃して遺徳を偲ぶ「梵網会」(ぼんもうえ)に付随して行われる行事です。

 

覚盛さんは興福寺に出家し、解脱貞慶(じょうけい)が設立した戒律道場「常喜院」で研鑽をつみ、円晴、有厳、叡尊らと同心合力して戒律復興を成し遂げられた高僧です。東大寺戒壇院での受戒制度とは別個の受戒を行ったので、最近では「遁世僧」とか「新義律宗」と呼ばれます。菩薩の戒を重視して衆生済度を行い、後年「大悲菩薩」とおくり名されました。西大寺の叡尊興正菩薩と双璧と言われます。建長元年(1149)519日、56歳で入寂されました。

 

生前、弟子たちに、講義中にたかってくる蚊などの虫を、団扇で追い払ったり殺生することを戒められたことから、忌日には団扇を御霊前にお供えするようになったそうです。参詣者には魔除けのお守りとして楼上からまかれます。

 

「足元へ 慈悲のひと投げ 団扇撒き」岩鼻十三女

 

〔短歌〕

 

「わが妻と ぢつと眼(まなこ)を みあはせぬ

この吾子も亦 今死なんとす」

 

木下利玄・紅玉

 

〔俳句〕

 

「柿の花 土塀の上に こぼれけり」正岡子規

 

〔和歌〕

 

「時鳥 なくべき里を さだめねば

けふも山ぢを 尋ねくらしつ」

 

源道済・玉葉307

 

「時鳥は鳴くはずの里をきちんと決めていないものだから、今日もあちこちの山を尋ね歩いて、一日中過ごしてしまったよ。」

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2012年5月17日 (木)

般若寺 春の花だより   5・17

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

≪花期・5月末~7月≫

・チョコレートコスモス ≪見ごろ≫

・ピコティ、ベルサイユ、ピンクポップソックス≪咲きはじめ≫

◎山アジサイ:25種類。200本。 ≪つぼみ≫

◎紫陽花:10種類。150本。 ≪つぼみ≫

◎梅花空木(ばいかうつぎ)、矢車草、花菱草、グラジオラス、

テッセン、バナナの木 ≪見ごろ≫

〇ヒツジ草 ≪6月≫

*一昨日、雨の中を滋賀県甲賀市の土山(つちやま)という、昔の東海道五十三次の宿場町へ行きました。土山は江戸から数えて49番目の宿場です。前に一度行ったことがあるので、道順や所要時間は判っていたのですが、3時までに奈良へ帰らなければならない事情があったので大変忙しいドライブでした。

「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」(鈴鹿馬子唄)

途中信楽で花瓶を買って土山へ直行でした。前日は信楽高原鉄道の大事故があった日、とのテレビ報道があったその地を通りました。もう21年たったそうです。こんなのどかな所で悲惨な大事故があったとは信じられないくらいです。今は鉄道の上高くに高速道路が走り、インターもあるので付近の様子が変わっています。そこを過ぎれば霊山・飯道山(はんどうさん)の麓を抜けて水口(みなくち)に出ます。水口も東海道の50番目の宿場、そして城下町でもある甲賀地域の中心地です。

ここから旧東海道に沿って国道一号線を数キロ東に土山宿があります。取り立てて何もないのですが、宿場町の由緒を保存しようと努力しておられる様子が窺われほほえましいです。旧道沿いに「常安寺」という禅寺があり、後水尾法皇の御影像と位牌を安置したお堂がありました。ここは土山茶の発祥の寺で名残の茶の木と顕彰の石碑もあります。山門は大きな梵鐘をつるした鐘楼門で、屋根と間口がずれているちょっとユニークな形です。

街道には5メートルを超える自然石づくりでは日本一の石灯籠、「万人講灯籠」があるのですが、残念ながら時間切れで行けませんでした。後日のお楽しみにとっておきます。水口の野洲川の渡しにもさらに巨大な9メートルを超える石灯籠があります。江戸時代の人は大きいものが好きだったのでしょうか。

〔短歌〕

「いとし子の 臥床(ふしど)によりそひ その額(ぬか)に

手おけば熱し かはゆきものを」

木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「うすうすと 空に日はあり 蕗の原」田村木國

〔和歌〕

「おりはへて いまここになく 郭公

きよくすずしき 声の色かな」

前大納言為兼・風雅322

「ずっと引続いて、いまここで鳴いている時鳥よ。(聞けば聞くほど)清らかに涼しい声の味わいだなあ。」

おりはへて=折延へて。ずっと時を引きのばして。引き続いて。

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