2018年1月17日 (水)

コスモス寺花だより   1・17

 

今日は阪神淡路大震災の起こった日です。多くの尊い命が失われました。犠牲者の御冥福をお祈りします。そして被災から復興を遂げられた貴重な経験を、これから近い将来起こるであろう南海トラフ大地震の教訓としたいものです。

そして日常的に気をつけていたいのは、

1. ケガをしないこと。

2. 火を出さないこと。

この二つです。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 花たてまつる 仏かな」各務支考

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「ことしから まふけ遊ぞ 花の娑婆」

訳:生きながらえて、今年から命のもうけと思って遊び暮らすことになったよ。花のような俗世間を。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈唐招提寺〉

「せんだんの ほとけほのてる ともしびの

       ゆららゆららに まつのかぜふく」

(栴檀の仏ほの照る灯火の ゆららゆららに松の風吹く)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【伏願三昧施宝雨。懸注十類之昏旻。木叉護鵝珠。煽暎四生之冥衢。桂花馥郁。駢開金粟仏肉身。山月澄皓。露出灯明尊面目。宗幢再崛起。苦海均抜済。仍諷誦所修如件。衆僧等敬白。

  元禄二年八月廿五日】

 

〔伏して願わくは、三昧は宝の雨を施し、十類の昏旻(こんびん①)に懸け注ぐ。

木叉(もくしゃ②)は鵝珠(がしゅ③)を護り、四生(ししょう④)の冥衢(めいく⑤)を煽暎(せんえい⑥)す。桂花馥郁(けいかふくいく⑦)として、駢(なら)びて金粟仏(きんぞくぶつ⑧)の肉身(にくしん⑨)を開く。山月は澄晧(ちょうこう⑩)として灯明を露出し面目(めんぼく⑪)を尊ぶ。宗幢(そうとう⑫)は再び崛起(くっき⑬)して、苦海(くかい⑭)は均しく抜濟(ばっさい⑮)せり。仍って諷誦(ふうじゅ)修する所件のごとし。衆僧等敬って白す。

 

元禄二年(⑯)八月廿五日

 

 昏旻=日暮れの暗い空。

 木叉=波羅提木叉(はらだいもくしゃ)。比丘・比丘尼が守るべき戒律の条文。戒本。

 鵝珠=

 四生=生き物の生れ方で四つに分類される。胎生、卵生、湿生、化生。

 冥衢=暗い道。

 煽暎=あおり映す。

 桂花馥郁=木犀の花がさかんに香っている。

 金粟仏=維摩居士。

 肉身=父母より生を受けた生身の肉体。

 澄晧=すみきって白い。

 面目=姿かたち。世間の評価。

 宗幢=宗の教えのはた。

 崛起=高くそびえたつ。

 苦海=この世の苦しみの大きいことを海にたとえた語。

 抜濟=衆生の苦を取り去り、難を救うこと。

 元禄二年=西暦一六八九年

 

(附録巻上 終了)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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コスモス寺花だより   1・17

 

今日は阪神淡路大震災の起こった日です。多くの尊い命が失われました。犠牲者の御冥福をお祈りします。そして被災から復興を遂げられた貴重な経験を、これから近い将来起こるであろう南海トラフ大地震の教訓としたいものです。

そして日常的に気をつけていたいのは、

1. ケガをしないこと。

2. 火を出さないこと。

この二つです。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 花たてまつる 仏かな」各務支考

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「ことしから まふけ遊ぞ 花の娑婆」

訳:生きながらえて、今年から命のもうけと思って遊び暮らすことになったよ。花のような俗世間を。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈唐招提寺〉

「せんだんの ほとけほのてる ともしびの

       ゆららゆららに まつのかぜふく」

(栴檀の仏ほの照る灯火の ゆららゆららに松の風吹く)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【伏願三昧施宝雨。懸注十類之昏旻。木叉護鵝珠。煽暎四生之冥衢。桂花馥郁。駢開金粟仏肉身。山月澄皓。露出灯明尊面目。宗幢再崛起。苦海均抜済。仍諷誦所修如件。衆僧等敬白。

  元禄二年八月廿五日】

 

〔伏して願わくは、三昧は宝の雨を施し、十類の昏旻(こんびん①)に懸け注ぐ。

木叉(もくしゃ②)は鵝珠(がしゅ③)を護り、四生(ししょう④)の冥衢(めいく⑤)を煽暎(せんえい⑥)す。桂花馥郁(けいかふくいく⑦)として、駢(なら)びて金粟仏(きんぞくぶつ⑧)の肉身(にくしん⑨)を開く。山月は澄晧(ちょうこう⑩)として灯明を露出し面目(めんぼく⑪)を尊ぶ。宗幢(そうとう⑫)は再び崛起(くっき⑬)して、苦海(くかい⑭)は均しく抜濟(ばっさい⑮)せり。仍って諷誦(ふうじゅ)修する所件のごとし。衆僧等敬って白す。

 

元禄二年(⑯)八月廿五日

 

 昏旻=日暮れの暗い空。

 木叉=波羅提木叉(はらだいもくしゃ)。比丘・比丘尼が守るべき戒律の条文。戒本。

 鵝珠=

 四生=生き物の生れ方で四つに分類される。胎生、卵生、湿生、化生。

 冥衢=暗い道。

 煽暎=あおり映す。

 桂花馥郁=木犀の花がさかんに香っている。

 金粟仏=維摩居士。

 肉身=父母より生を受けた生身の肉体。

 澄晧=すみきって白い。

 面目=姿かたち。世間の評価。

 宗幢=宗の教えのはた。

 崛起=高くそびえたつ。

 苦海=この世の苦しみの大きいことを海にたとえた語。

 抜濟=衆生の苦を取り去り、難を救うこと。

 元禄二年=西暦一六八九年

 

(附録巻上 終了)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年1月16日 (火)

コスモス寺花だより   1・16

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や 朝ぶろを出る 妹が肌」夏目漱石

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「ことしから まふけ遊ぞ 花の娑婆」

訳:生きながらえて、今年から命のもうけと思って遊び暮らすことになったよ。花のような俗世間を。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈唐招提寺〉

「せんだんの ほとけほのてる ともしびの

       ゆららゆららに まつのかぜふく」

(栴檀の仏ほの照る灯火の ゆららゆららに松の風吹く)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【伏願三昧施宝雨。懸注十類之昏旻。木叉護鵝珠。煽暎四生之冥衢。桂花馥郁。駢開金粟仏肉身。山月澄皓。露出灯明尊面目。宗幢再崛起。苦海均抜済。仍諷誦所修如件。衆僧等敬白。

  元禄二年八月廿五日】

 

〔伏して願わくは、三昧は宝の雨を施し、十類の昏旻(こんびん①)に懸け注ぐ。

木叉(もくしゃ②)は鵝珠(がしゅ③)を護り、四生(ししょう④)の冥衢(めいく⑤)を煽暎(せんえい⑥)す。桂花馥郁(けいかふくいく⑦)として、駢(なら)びて金粟仏(きんぞくぶつ⑧)の肉身(にくしん⑨)を開く。山月は澄晧(ちょうこう⑩)として灯明を露出し面目(めんぼく⑪)を尊ぶ。宗幢(そうとう⑫)は再び崛起(くっき⑬)して、苦海(くかい⑭)は均しく抜濟(ばっさい⑮)せり。仍って諷誦(ふうじゅ)修する所件のごとし。衆僧等敬って白す。

 

元禄二年(⑯)八月廿五日

 

 昏旻=日暮れの暗い空。

 木叉=波羅提木叉(はらだいもくしゃ)。比丘・比丘尼が守るべき戒律の条文。戒本。

 鵝珠=

 四生=生き物の生れ方で四つに分類される。胎生、卵生、湿生、化生。

 冥衢=暗い道。

 煽暎=あおり映す。

 桂花馥郁=木犀の花がさかんに香っている。

 金粟仏=維摩居士。

 肉身=父母より生を受けた生身の肉体。

 澄晧=すみきって白い。

 面目=姿かたち。世間の評価。

 宗幢=宗の教えのはた。

 崛起=高くそびえたつ。

 苦海=この世の苦しみの大きいことを海にたとえた語。

 抜濟=衆生の苦を取り去り、難を救うこと。

 元禄二年=西暦一六八九年

 

(附録巻上 終了)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年1月15日 (月)

コスモス寺花だより   1・15

 

正月十五日、今日で「松の内」は終わります。以前はこの日が「成人式」、奈良では若草山の「山焼き」がある日でした。今年はいつなんでしょうか、毎年替わるのでわかりづらいですね。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や 朝ぶろを出る 妹が肌」夏目漱石

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「最(も)う一度 せめて目を明け 雑煮膳」

訳:もう一度だけ、せめて目を開けて見な、目の前に雑煮の膳があるのだから。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈唐招提寺〉

「せんだんの ほとけほのてる ともしびの

       ゆららゆららに まつのかぜふく」

(栴檀の仏ほの照る灯火の ゆららゆららに松の風吹く)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【亜奏悦仏之舞楽。讃伽陀具人々莫匪被祖毓。各々曷不霑師徳。親修赤寸之精誠。用酬円極之雄恩。吾祖之霊如月耀天。大寂光中蓮眸洞鑑】

 

〔亞(ついで)仏を悦(した)うの舞楽を奏し、伽陀を讃し、具(つぶさ)に人々は彼の祖(おや)に毓(はぐく)まれるに匪(あら)ざるはなし。各々、曷(なんぞ)師の徳を霑(うるお)さん。親しく赤寸(せきすん①)の精誠(せいせい②)を修し、用(もって)円極の雄恩に酬(むく)いんや。吾が祖の霊、月の如く天に耀かん。大寂光中の蓮眸洞鑑(れんぼうとうかん③)たり。

 

 赤寸=尺寸。少しばかりの。

 精誠=真心を込めること。

 蓮眸洞鑑=蓮の実のような慈悲のひとみと、暗い洞の中で智恵の光を照らす鏡。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年1月14日 (日)

コスモス寺花だより   1・14

 

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「有明の 水仙剪るや 庭の霜」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「出序(でついで)に ひんむしつたる わかな哉」

訳:新年の挨拶に出るついでに、ひんむしった若菜であるなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【亜奏悦仏之舞楽。讃伽陀具人々莫匪被祖毓。各々曷不霑師徳。親修赤寸之精誠。用酬円極之雄恩。吾祖之霊如月耀天。大寂光中蓮眸洞鑑】

 

〔亞(ついで)仏を悦(した)うの舞楽を奏し、伽陀を讃し、具(つぶさ)に人々は彼の祖(おや)に毓(はぐく)まれるに匪(あら)ざるはなし。各々、曷(なんぞ)師の徳を霑(うるお)さん。親しく赤寸(せきすん①)の精誠(せいせい②)を修し、用(もって)円極の雄恩に酬(むく)いんや。吾が祖の霊、月の如く天に耀かん。大寂光中の蓮眸洞鑑(れんぼうとうかん③)たり。

 

 赤寸=尺寸。少しばかりの。

 精誠=真心を込めること。

 蓮眸洞鑑=蓮の実のような慈悲のひとみと、暗い洞の中で智恵の光を照らす鏡。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年1月13日 (土)

コスモス寺花だより   1・13

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「有明の 水仙剪るや 庭の霜」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「出序(でついで)に ひんむしつたる わかな哉」

訳:新年の挨拶に出るついでに、ひんむしった若菜であるなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》975

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【奈何。畴昔正応仲秋遽而寝化。其乗願輪。嘗痛慧日西墜。無由倒戈返照。星霜漸変。既届四百年之諱辰。龍象咸臻幾鳩数千指之海衆。丕建曼拏之法会。備伊蒲饍】

 

〔奈何(いかに)。疇昔(ちゅうせき①)正応仲秋(しょうおうちゅうしゅう②)、遽爾(にわかに)寝化(しんけ③)す。其の乗願(じょうがん④)の輪、嘗(かつ)て慧日の西に墜つる(⑤)を痛む。倒戈返照(とうかへんしょう⑥)に由無し。星霜漸く変じ、既に四百年の諱辰(きしん)、龍象(りゅうぞう⑦)咸(みな)臻(いた)り、幾(こいねがわくは)鳩数千指の海衆、丕(おおいに)曼拏(まんだ⑧)の法会を建て、伊蒲饍(いほぜん⑨)を備う。〕

 

 疇昔=過去のある日。昔。

 正応仲秋=正応三年八月。

 寝化=教化をやすむ。

 乗願=仏法の誓願

 慧日の西に堕つる=興正菩薩の遷化されたこと。

 倒戈返照=戈(ほこ)をさかさにする

 龍象=高徳の僧を龍と象にたとえる。

 曼拏=曼荼羅。

 伊蒲饍=伊蒲(伊水の菖蒲)の供え物。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年1月12日 (金)

コスモス寺花だより   1・12

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 莟(つぼみ)に星の 露を孕(は)む」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「這(は)へ笑へ 二つになるぞ けさからは」

訳:這え、笑え、二歳になるぞ、この春からは。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》974

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩四百年忌諷誦文』

(こうしょうぼさつよんひゃくねんきふじゅうもん)

 

◆【夫以。一心法界生滅氷如鎔。一切賢聖去来電如掃。闇華紅迸忽唱寂于跋河。棘林香擘時棲神於覩史。惟我祖師一代鴻徳。熾々然若火之燎。蕩々乎似風之偃。

 

〔夫れ以(おもん)みれば、一心法界(いっしんほっかい①)の生滅は氷の如く鎔(と)け、一切賢聖の去来は電の如く掃(なく)す。闇華紅迸(あんかこうほう②)、忽ちに寂を跋河(ばつが③)に唱う。棘林香擘(きょくりんこうはく④)の時、棲神於覩史(せいしんよとし⑤)、惟うに我が祖師一代の鴻徳(こうとく⑥)、熾々然(ししぜん⑦)として火の燎(かがりび)のごとし。蕩々乎(とうとうこ⑧)として風の偃(せき)に似たり。〕

 

 一心法界=唯心の世界。

 闇華紅逬=闇に華の紅がほとばしる。

 跋河=跋提河(ばつがいがわ)。釈尊が涅槃したクシナガラを流れる川。

 棘林香擘=いばらの林に香りがさける。

 棲神於覩史=神(こころ)は弥勒の浄土、兜率天(とそつてん)に棲む。

 鴻徳=大きな徳。

 熾熾然=火の勢いがさかんなさま。

 蕩蕩乎=ゆったりとしている。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年1月11日 (木)

コスモス寺花だより   1・11

 

今日の寒さは底冷えというのでしょうか、朝が起きづらいでした。今夜から明日にかけてが寒さの底だそうで雪が降るかもしれません。週末は雪景色の古都となるのでしょうか。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 莟(つぼみ)に星の 露を孕(は)む」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「壁の穴や 我初空も うつくしき」

訳:壁の穴よ。そこからのぞく我が家の初空もうつくしい。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》973

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩三百五十年忌表白』

(こうしょうぼさつさんびゃくごじゅうねんきひょうはく) 

 

◆【観夫秋風含匂。現香三昧。千花華鮮。似花菩薩。暁月皓々不異灯明。霧繞遠山。顕塗香印。自然供養。満於法界。諸尊納受豈空乎。仰願三宝久住。至三会暁。伽藍繁栄。永無傾伏。仍現前道俗。同成菩提。啓白不妄。三宝知見。敬白。〈小比丘全理草之。〉

 

〔観(かんがみ)れば夫れ、秋風は匂いを含み、香三昧(こうざんまい①)を現わす。千花は華鮮(あざ)やかにして、花菩薩(はなぼさつ②)に似たり。暁月(ぎょうげつ③)は皓皓(こうこう④)として灯明に異ならず。霧は遠山を繞(めぐ)り塗香の印を顕わす。自然供養は法界に満ちて諸尊の納受は豈に空しかるや。仰ぎ願わくは、三宝久住し、三会の暁(さんねのあかつき⑤)に至らん。伽藍繁栄して、永く傾伏(けいふく⑥)無からんことを。仍って現前の道俗、同じく菩提を成ぜんことを。啓白(けいびゃく⑦)妄(ぼう⑧)ならずして、三宝は知見したまえ。敬って白す。〈小比丘全理、之を草す。〉〕 

 

 香三昧=お香の中に悟りの境地である三昧を

 花菩薩=自然界の花にも仏性をみとめ、華が菩薩であると捉えられている。

 暁月=明け方の月。有明の月。

 皓々=白々と光り輝くさま。

 三会の暁=龍華三会。弥勒菩薩が兜率天から人間界へ下って衆生のために三度の説法をする会座。

 傾伏=傾き伏せること。衰退。

 啓白=仏に法会の趣旨、願意を述べること。

 妄=うそ、いつわり。

(終わり)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年1月10日 (水)

コスモス寺花だより   1・10

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の前は満開状態になっています。

 

「水仙の 莟(つぼみ)に星の 露を孕(は)む」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「初空へ さし出す獅子の 首(かしら)哉」

訳:新春の初空へ景気よくさし出した獅子の頭の見事さよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》972

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩三百五十年忌表白』

(こうしょうぼさつさんびゃくごじゅうねんきひょうはく) 

 

◆【竊以此道場。六大法界宮曼荼形像刹塵集会梵唄歌讃。糸竹呂律声字實相陀羅尼門奇哉。心王諸仏魏々開青蓮眼。嬉鬘拍手。索鏁快心。諸天悦嘉。善神振威。】

 

〔竊(ひそか)にこの道場、六大法界宮、曼荼の形像、刹塵集会を以って、梵唄歌讃す。糸竹呂律、声字実相、陀羅尼門は奇なる哉。心王諸仏は魏々(ぎぎ①)として青蓮の眼を開き、嬉鬘(きまん②)拍手、索鏁(さくさ③)快心、諸天悦嘉し、善神威を振るう。〕

 

 魏々=巍々。雄大でおごそか。

 嬉鬘=うつくしい髪かざり。

 索鏁=くさりがつきる。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年1月 9日 (火)

コスモス寺花だより   1・9

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

場所によっては5分咲き以上になっています。

 

「水仙の 莟(つぼみ)に星の 露を孕(は)む」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「蓬莱に 南無南無といふ 童(わらべ)哉」

訳:蓬莱飾りを見て、南無南無と言う子どものいとしさよ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》971

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩三百五十年忌表白』

(こうしょうぼさつさんびゃくごじゅうねんきひょうはく) 

 

◆【况又依自誓遺教而受隨。且護持乎。並是菩薩薫功力。依之一門諸衆。步運本寺。恋慕渇仰表尊影前。良以知恩謝恩。大聖之誡。戴徳報徳。賢者之誨。仏祖歓喜無疑者乎。】

 

〔いわんやまた、自誓の遺教(じせいのゆいきょう①)に依りて受隨(じゅずい②)し、且は護持せんや。並びに是れ菩薩薫功の力。之に依り一門の諸衆、歩みを本寺に運び、恋慕渇仰を尊影(そんえい③)の前に表す。良(まこと)に以って恩を知り恩に謝す。大聖の誡め、徳を戴き徳に報ず。賢者の誨(おしえ)、仏祖の歓喜は疑い無きものか。〕

 

 自誓の遺教=自誓受戒を説いた経典、「占察経」。

 受隨=受戒によって戒体を吾身に具し、のち戒体に随って如法に戒行することを隨という。

 尊影=興正菩薩の八十歳のとき造られた肖像。西大寺に現存。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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