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2010年8月

2010年8月31日 (火)

開花情報   つぼみ・ちらほら咲き

あと一日で9月です。花はお変わり御座いません。9月1日は二百十日で防災の日です。立春から数えて210日目、関東大震災が起こった日。

身近なところでは旧8月の朔日(ついたち)、八朔(はっさく)の行事で奈良斑鳩町吉田寺では「鳩にがし放生会(ほうじょうえ)」があります。

吉田寺は通称「ぽっくり寺」として有名で、老後を無事息災に送れるようにと阿弥陀様に祈念するお寺です。

また放生会は魚や鳩にお念仏の功徳を授けた後、鳩は空に魚は池に逃がす法要です。

生き物の命を尊重することで仏さまの慈悲にあやかり、己が命の安穏無事であることを感謝する法要です。

じつは吉田寺は当山の有力スタッフ「マー様」の里でありまして当日お手伝いに行きます。

信心と関心のある方はお参りしてください。場所は法隆寺の西1㌔弱、バスは近鉄筒井駅またはJR

王寺駅

から15分で龍田神社前

下車南へ徒歩5分。

〔和歌〕

早秋を

「風のをとの にはかにかはる

くれはとり

あやしと思へば秋はきにけり」

                            御嵯峨院・風雅

「風の音が急に変った夕暮、

どうしたのかとふしぎに

思ったら、ああ、それは秋が来た

のだったよ。」

くれはとり=呉織。中国渡来の綾織。「綾」の枕詞。「暮」をかけ、「あやし」

を導く。

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2010年8月30日 (月)

開花情報  つぼみ・ちらほら咲き

開花情報を出して五日目だというのに

あまり変化が無くてお愛想もございません。

花の状態は止まっています。

これひとえにお天道様のなせる技でしょう。

暑さと雨がないことが自然界をおかしくし

季節のめぐりを遅らせています。コスモスもいくら

水遣りをしても下葉が赤くなってきました。他の木々

では葉っぱを落とし始めたのもあります。

しかし雨がほしいほしいと言ってるうちに

9月に入り、こんどは台風をきっかけに大雨が降り

続いて長雨の季節がやってきます。毎年このパターン

を経て本当の秋になります。

雨がふり続くとこんどはコスモスの

背が高くなりすぎて困ります。

(人間は手前勝手なことばかり言いますね。)

そこで人の歩く道沿いに支柱を打ち込み、

ビニールコードをひきネットを張って

倒れないようにします。始めの内はちょっと

目障りですが、枝葉を伸ばしてくれば見え

なくなり気になりません。

花を咲かせるにはいろんな作業工程があり

つねに気を配って世話をすることが必要です。

〔和歌〕

「しののめの 空きりわたり いつしかと

秋のけしきに 世はなりにけり」

紫式部・玉葉

「夜明け方の空に霧が立ちわたり、

早くも秋の風情に、世間の有様は

なって来たことだなあ。」

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2010年8月29日 (日)

開花情報 つぼみ・花がちらほら咲く

天気は変わりなし。いつまで続く夏空よ、

という感じです。

近年猛暑、熱帯夜が日常茶飯事になり

今年もこれまでの記録を塗り替え、

新記録の続出となりそうです。

やはり地球温暖化が進行しているためでしょうか。

世界的規模で猛暑干ばつと洪水の頻発、

異常気象が当たり前になり異常では

なくなりました。

長年コスモスを育てていると身近な

気候の変動がよく分かります。

年々、自然は厳しくなっています。

これが世界の食料生産に響かなければいいのですが。

今も世界の貧しい国々は飢えと病気に苦しんで

いるのにますますひどくなりそうです。

私たちも環境と農業を真剣に考えるとき

ではないでしょうか。いちど土になじむ

事から始めてみませんか。地球環境が

見えてきますよ。

〔俳句〕

「あかあかと日はつれなくも秋の風」

芭蕉

「新涼の旅愁は古都の匂ひもつ」

野見山朱鳥

「秋近し黄な班(むら)出来て葉鶏頭」

                          長谷川かな女

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2010年8月28日 (土)

開花情報  つぼみ・ちらほら咲き

きのうはブログ担当者が他寺の手伝いに

行って一日留守でしたので更新ができません

でした。あしからず。

遅ればせながら昨日の分を載せておきます。

さて、先日お盆前に頂いた鈴虫について

ご報告いたします。

鈴虫さんには悪いですが、名前にそぐわず

見てくれは余りよくありません。

(第一印象、ゴキブリの子どもに

白いひげをつけたようで沢山いると

ちょっと気持ち悪かったです。)

でも鳴き声は抜群に美しいです。

名前の通り鈴を振っているように

「リーンリーン」と涼しげな音を響かせます。

朝5時ごろ飼っている受付の戸をを開けに行くと、

外まで聞こえるほどの大合唱で出迎えてくれます。

えさと水だけで命をつないでいるのですから

ほんとうに世話のかからない虫たちですね。

どうぞ秋じゅう美しい声を聞かせてください。

〔和歌〕

「すずむしの こゑふりたつる 秋の夜は

あはれに物の なりまさる哉」

和泉式部・玉葉

「鈴虫が声を張り上げて鳴く秋の夜は、

しみじみ心傷む思いが、物事すべてにつけて

強くなって行くことだなあ。」

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2010年8月27日 (金)

開花情報  つぼみ・ちらほら咲き

コスモスの花にとって大敵は風、

特に台風は最大の難敵です。

今のところ台風は発生していない

ようですからまずは安心。

でもこの暑さ。暑さはまだいいとして

日照りは困りものです。今は朝夕に水道

で水遣りをしてしのいでいます。

水はなんとかなりそうですが、問題は

人間です。そろそろ限界にきています。

秋本番に向けて体力を温存しなければ

ならない時期なので、出来るだけ日中は

外仕事をしないようにしています。

このあいだニュースで熱中症のため、

農家の人が作業中に倒れられたと聞いて

他人事ではないと、コスモスの世話をしている

家族のことを気遣っています。

そういえばここ2ヶ月近く

1日もお休みがとれませんでした。

雨があればちょっと休息できるのになあ

と天を仰ぐばかりです。

愚痴がこぼれまして失礼。

〔和歌〕

池辺納涼といふ心を

「あしのはに 一夜の秋を 吹きこして

けふより涼し 池の夕かぜ」

(伏見院・風雅)

「芦の葉に、一晩先の秋を、季節を飛び越

して吹いてよこして、六月晦日の今日から

もう涼しいよ、池の夕風は。」

一夜(ひとよ)=芦の「一節(ひとよ)」

をかける

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2010年8月26日 (木)

開花情報 つぼみ・新種が咲き出しました

ダブルクリックという新種の花がぐっと首

をもたげて咲いています。小さな菊かダリヤ

のような複弁の豪華な花で緑の中で存在感が

あります。しかし雨風に弱く、重さに耐えかねて

首を折っておじぎをします。しばらく晴れだそう

ですから空に向かって咲き誇りそうです。

〔和歌〕

残暑を

秋きても なをゆふ風を 松がねに

 夏をわすれし 陰ぞたちうき

定家・風雅

「秋が来ても(まだ暑く)、やはり夕風を

待って、松の根方に涼風を求めて夏の暑さ

を忘れたその木陰が、立ち去りがたいことだ。」

松がね=松の根方。「夕風を待つ」をかける。

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