花だより 11・15
コスモスの花はもう終わったことになっているのに、まだけっこう花が残っています。殊に後植えの苗がいま花盛りです。植えてある場所は3ヶ所だけですが、周りが枯れ枝ばかりになっていく中でよく目立つようになりました。貴重な花です。やっぱり霜が降りるまで咲き続けるんですね、コスモスさん。きれいな花を長く見せてくれてありがとう。そのほかサフラン、野紺菊、ほととぎすも花が少なくなった庭に色どりを添えています。
〔俳句〕
「水仙に 鏡のごとき 塗机」 勝本昌子
〔和歌〕
「月をまつ くらきまがきの 花のうえに
露をあらわす 夜ゐの稲妻」
徽安門院・風雅577
「月の出を待っている、暗い垣根の秋の草花の上に置く露を、瞬間、きらりとあらわす、宵の稲妻よ」
〔釈教歌〕
「あきらけき 法のともし火 なかりせば
心のやみの いかではれまし」
選子内親王・玉葉2632
「明るい燈のようにはっきり人を導いて下さる、仏法という光がもしなかったなら、迷い深い人間の心の闇は、どうして晴れる事があるだろうか。(思えば仏法のありがたさよ)」
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