コスモス寺花だより 11・8
今日でコスモスの花は終了いたします。
花はまだ2・3分残っていますが、これから後片付けに取り掛からなければなりませんので終わりを宣言いたします。
そして次の花は冬の水仙です。水仙は1月から3月初めまでの花で年によっては12月から咲くこともあります。花は地味ですが匂いは抜群で境内へ入った瞬間、ぷーんと芳香が漂います。般若寺に咲く水仙はほとんどが昔からの「日本水仙」、近年増えているのがチャフルネスという「匂い水仙」で花は複弁です。地植えが1万本、鉢植えが5千本ほどあり、観音石仏の近くに植えられています。正月、新春を飾る花です。「初春に においかぐわし 水仙の花」
花のない季節の貴重な花です。
〔和歌〕
「さをしかの 声きく時の 秋山に
またすみのぼる 夜はの月かげ」
藻壁門院少将・玉葉570
「牡鹿の声を聞く時節の秋山に、更に風情を添えて、澄み切った光を放ちつつ中天に昇る、夜半の月影よ」
〔釈教歌〕
「さきにたつ 人のうえをば ききみずや
むなしき空の けぶりとぞなる」
地蔵菩薩が夢に詠む歌・玉葉2625
「先立って逝った人の事を、聞き、見た事はないのか。誰も皆、空しい空の煙となってしまうのだ。」
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