般若寺水仙:2月中 *満開*
今日は雨、いよいよ2月は終わります。暦の上では冬は今日限り、明日からは春です。この「般若寺水仙花だより」は今日をもって終了し、明日からは「コスモス寺春の花だより」として続けます。今年の冬は大変厳しい寒さに悩まされました。北国は記録的な大雪で困られたことでしょう。屋根の雪下ろしで事故に遭われた方も多数あったようで雪国の大変さには恐れ入ります。皆様の無事回復と雪解けが早く訪れることを祈念いたします。
〔俳句〕
「水仙や 小川は音を 調へて」 岩本茂
「真直ぐに 意思通す児や 水仙花」 鈴木庸子
「折れてなほ 水仙花を 開きけり」 中原敏雄
〔和歌〕
「むめの花 さくとしらずや みよしのの
山にともまつ 雪のみゆらん」
貫之・風雅64
「梅の花が咲くとも知らないでか、吉野山では、まだあとから雪が降って来ないかな、と待っている残雪が見えるようだよ。」
・ともまつ雪=友待つ雪。あとから降り加わるのを待っている残雪。
〔釈教歌〕
「草も木も たねはひとつを いかなれば
二葉三つ葉に めぐみそめけん」
大僧正行尊・風雅2052
「草も木も、同じ種から生まれると言う点は同一であるのに、どういうわけで二葉のもの、三葉のものというように違った形で芽を出しはじめるのだろう。(その種の性格によって生ずる形も違うのだ。人間も同じことだ)」
・法華経薬草喩品の心を詠む
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