コスモス寺 春の花だより 3・31
○ 今咲いている花:椿、レンギョウ、沈丁花、白木蓮、樒
○ これから咲く花:桜、山吹、利休梅、しゃが、桃、牡丹、
八重桜、黒蝋梅、梅花うつぎ、山紫陽花
○ 初夏咲コスモス:5月下旬~7月上旬、5~7万本
今日で3月は終わりです。でも陰暦ではまだ2月27日です。旧の立春からかぞえたら二十日余りです。春には違いありません。
人間には寒く感じられても、自然の営みは確実に春の時を刻んでいます。桜も各地で咲き出しました。これから花の季節です。昔は「花」と言えば桜のことで、「花の寺」と言えば京都の桜の名所、勝持寺を指したのですが、近年はいろんな花の名所ができてどれもこれも花の寺を名乗っています。当寺も以前は花の寺と称した事がありましたが、紛らわしいので今はコスモス寺と言うことにしています。本家の勝持寺さんに少しは遠慮をしてもいいのでは、と考えております。それにしても花の寺が多すぎる嫌いがありますね。何でもかんでも花の寺と言っていいのでしょうか。もっと歴史を大切にしてほしいですね。反省。
〔俳句〕
「うららかや 話やめては 僧掃ける」 星野立子
〔和歌〕
「山桜 この夜のまにや さきぬらし
朝けの霞 色にたなびく」
伏見院御製・玉葉136
「山桜は、この一晩の間に、すっかり咲いてしまったらしい。早朝の霞が、今朝は花の色になってたなびいているよ。」
〔釈教歌〕
「世をてらす ひかりをいかで かかげまし
けなばけぬべき 法のともし火」
花園院御歌・風雅2083
「闇の夜を照らすその光を、どうやってかき立て、明るくすることができようか。消えるなら消えてしまいそうな、仏法の燈火を。」
・ かかげ=灯心を掻き立てて燈火を明るくする意。
・ 法のともし火=「法灯」の訓読。仏法を、現世の闇を照らす燈火にたとえて言う。
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