春の花だより 4・7
○ これから咲く花:山吹、しゃが、八重桜
黒ロウバイ、梅花うつぎ、山紫陽花
○ 初夏咲コスモス:6月上旬~7月上旬、5万本
桜に気をとられているうちに桃の花が満開になっていました。一本だけですが長らく枝を切らなかったので大きな木です。笠塔婆の背後にあり、いい後景となっています。桃の花は桃色、当たり前ですが典型的な桃色です。この木は実もなります。ちゃんと世話をすれば食べられる大きさになります。でもすっぱそうで誰も見向きもしません。もったいないですね。何か利用法があればいいんですが。
〔俳句〕
「黒雲から 黒鮮やかに 初燕」 中村草田男
〔和歌〕
「やまざくら またれまたれて さきしより
花にむかはぬ 時のまもなし」
後鳥羽院下野・風雅151
「山桜よ。さんざん待ちこがれられてお前がようやく咲いて以来、花に向って見とれていない時間は、ほんのちょっとでもありはしないよ。」
〔釈教歌〕
「法の庭 ちらす紅葉は 山ひめの
そむるもふかき えとやなるらん」
従二位為子・風雅2090
「法要の場に散らす紅葉は、山姫が染めた深い色合、その色にあやかって深い仏縁を結ぶことになるでしょう。」
・法の庭=法要を行う場。
・ 山ひめ=山を守り支配する女神。
・ え=縁。「枝」をかける。
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