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2011年4月20日 (水)

春の花だより   4・20

  咲いている花:椿、山桜、利休梅、山吹、ぐみ、

しゃが、まゆみ、日本桜草

  これから咲く花:八重桜、黒ロウバイ、てっせん、

おがたまの木、梅花うつぎ、山紫陽花

  初夏咲コスモス:6月上旬~7月上旬、5万本

ふつうの桜はほぼ終り八重桜が咲き出しました。薄い桃色と濃い桃色の二種類があります。濃いほうは名前は分りません。薄いほうは天然記念物になっている「奈良八重桜」の子孫です。ずい分前に地元のバス会社奈良交通から記念木として寄進されたものです。淡いピンクの上品な花です。元木は東大寺知足院に健在です。奈良の桜は終りましたが吉野山はこれからだと思います。当寺の早咲き秋桜は5月下旬から咲き始め6月には見頃を迎えます。 

〔俳句〕

「八重もまた 散る山吹と なりしかな」  荒木玉章

〔和歌〕

「やえにのみ ありと見えつる 山吹の

        ここのへちかく さきにける哉」

         壬生忠見・玉葉269

「八重だとばかり思って見ていた山吹が、まあ九重の宮中近く咲いたことよ。」

〔釈教歌〕

「なほ頼め 標茅(しめぢ)が原の させも草

       わが世の中に あらん限りは」

        清水観音御歌・新古今1916

「やはり、わたしを頼みにしなさい、そのように悩ましくても。わたしがこの世の中にいるであろう限りは。」

  なほ=やはり。

  させも草=蓬のこと。灸の材料。そのようにも、の意をきかせる。

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