春の花だより 4・23
○ 今咲いている花:山吹、白山吹、椿、八重桜、しゃが、
利休梅、日本桜草
○ これから咲く花:梅花うつぎ、山紫陽花、
てっせん、紫雲蘭、おがたまの木
○ 初夏咲コスモス:咲き始め・5月上旬
見頃・5月下旬~7月上旬、5万本
「ならさかの いしのほとけの おとかひに
こさめなかるる はるはきにけり」
これは会津八一の歌、春の代表作です。春は雨が似合います。きのうに続いて今日も雨です。一雨ごとに季節は進み自然の息吹が高まります。桜が終っても春の百花はこれからです。いま雨が降るごとに山アジサイの蕾はふくらみ、コスモスはすくすくと伸び上がっています。自然は命の宝庫、わたし達の命もその一部、大切にしたいものです。
〔俳句〕
「雨に咲く 山吹の黄の めさむる黄」 山本岬人
〔和歌〕
「ちりうける 山のいはねの ふぢつつじ
色にながるる 谷川の水」
永福門院・風雅288
「散り浮いている、山の岩の根方あたりの藤やつつじの花が、美しい色どりとなって流れて行く、谷川の水よ。」
〔釈教歌〕
「蘆そよぐ 潮瀬の波の いつまでか
浮世の中に 浮びわたらん」
行基菩薩・新古今1919
「蘆のそよいでいる潮瀬の波のように、いつまで、はかない世の中にさまよい続けるのであろうか。」
潮瀬=潮の流れる所。
浮世=はかない世。無常の世。
浮びわたる=さまよい続ける。
黒姫↑
大虹↑
黄冠↑
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