« 春の花だより   4・3 | トップページ | 春の花だより   4・5 »

2011年4月 5日 (火)

春の花だより   4・4

  今咲いている花:椿、桜、白木蓮、利休梅

  これから咲く花:山吹、しゃが、桃、牡丹、八重桜、

         黒ロウバイ、山紫陽花

  初夏咲コスモス:6月上旬~7月上旬、5万本

境内の利休梅(りきゅうばい)が咲きだしました。この花木は中国原産でバラ科の落葉低木です。花は3,4センチ程度の梅花のような純白5弁花です。茶道の元祖、千利休の名がついているので、また利休さん好みの茶花と思いきや、意外と新しく、日本に入ったのは明治の頃だそうです。実は利休さんのご命日、利休忌の頃に咲くところから、大阪の人(名は不明)が命名したそうです。ちなみに利休忌は表千家では327日、裏千家は28日に追善茶会が催されています。ご命日は陰暦228日で、新暦では41日に当ります。

〔俳句〕

「咲き満ちて こぼるる花も なかりけり」  高浜虚子

〔和歌〕

「さかりをば 猶まつ枝の 残れども

        あまた梢に 花ぞなりぬる」

前大僧正道潤・玉葉141

「盛りになるのをまだ待っている、という風情の枝も残ってはいるけれども、それにしても大多数の梢に、花がいっぱいになってしまったなあ。」

・あまた梢=沢山の梢。

〔釈教歌〕

「そのままに ながれの末を うつしても

        猶いにしえの 跡ぞゆかしき」

前大僧正良覚・風雅2087

「流祖以来の法式にそのままならって、末流の者として如法経を行っても、やはり慈覚大師の足跡が慕わしいことです。」

・前歌2086への返し歌。

Img_0131

Img_0135

Img_0132

Img_0130

Img_0128

|

« 春の花だより   4・3 | トップページ | 春の花だより   4・5 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 春の花だより   4・4:

« 春の花だより   4・3 | トップページ | 春の花だより   4・5 »