春の花だより 4・4
○ 今咲いている花:椿、桜、白木蓮、利休梅
○ これから咲く花:山吹、しゃが、桃、牡丹、八重桜、
黒ロウバイ、山紫陽花
○ 初夏咲コスモス:6月上旬~7月上旬、5万本
境内の利休梅(りきゅうばい)が咲きだしました。この花木は中国原産でバラ科の落葉低木です。花は3,4センチ程度の梅花のような純白5弁花です。茶道の元祖、千利休の名がついているので、また利休さん好みの茶花と思いきや、意外と新しく、日本に入ったのは明治の頃だそうです。実は利休さんのご命日、利休忌の頃に咲くところから、大阪の人(名は不明)が命名したそうです。ちなみに利休忌は表千家では3月27日、裏千家は28日に追善茶会が催されています。ご命日は陰暦2月28日で、新暦では4月1日に当ります。
〔俳句〕
「咲き満ちて こぼるる花も なかりけり」 高浜虚子
〔和歌〕
「さかりをば 猶まつ枝の 残れども
あまた梢に 花ぞなりぬる」
前大僧正道潤・玉葉141
「盛りになるのをまだ待っている、という風情の枝も残ってはいるけれども、それにしても大多数の梢に、花がいっぱいになってしまったなあ。」
・あまた梢=沢山の梢。
〔釈教歌〕
「そのままに ながれの末を うつしても
猶いにしえの 跡ぞゆかしき」
前大僧正良覚・風雅2087
「流祖以来の法式にそのままならって、末流の者として如法経を行っても、やはり慈覚大師の足跡が慕わしいことです。」
・前歌2086への返し歌。
| 固定リンク
コメント