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2011年4月18日 (月)

春の花だより   4・18

  今咲いている花:椿、山桜、利休梅、山吹、日本桜草、

         ぐみ、しゃが、まゆみ

  これから咲く花:八重桜、黒ロウバイ、てっせん、

おがたま、梅花うつぎ、山紫陽花

  初夏咲コスモス:6月上旬~7月上旬、5万本

季節は確実に移ろいます。桜が終れば山吹が咲き、山吹の次にはあじさいの花。当寺では山紫陽花を植えています。元来、日本の野山に自生する種類なので夏の暑さには弱く、水が切れれば枯れてしまいます。去年は60種類700鉢育てていたのに、猛暑のため半分枯らしてしまいました。その生き延びた山紫陽花の早いものではもう蕾をつけています。「虹」とか「大虹」という種類が一番早く咲きそうです。これは花は小さいのですが、虹のような色合があります。青、ピンク、紫を併せ持った虹色の花です。人気があります。お楽しみを。

〔俳句〕

「遠くより みてゐし雨の 濃山吹」  稲畑汀子

〔和歌〕

「雪とのみ 桜はちれる このしたに

       色かへてさく やまぶきの花」

        民部卿為世・玉葉267

「雪としか見えないように、桜はすっかり散ってしまった木下に、これはまた色を変えて、美しく咲く山吹の花よ。」

〔釈教歌〕

「くもりなく みがける玉の うてなには

        塵もゐがたき 物にぞ有りける」

         かたのの尼・風雅2101

「少しの曇りもなく磨き上げた玉のような、この壮麗な御堂には、ほんの小さな塵一つもとまっている事のできないものであったよ。」

  藤原道長が建てた法成寺に参りて詠む歌。

  玉のうてな=豪華な建築物。

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