春の花だより 4・18
○ 今咲いている花:椿、山桜、利休梅、山吹、日本桜草、
ぐみ、しゃが、まゆみ
○ これから咲く花:八重桜、黒ロウバイ、てっせん、
おがたま、梅花うつぎ、山紫陽花
○ 初夏咲コスモス:6月上旬~7月上旬、5万本
季節は確実に移ろいます。桜が終れば山吹が咲き、山吹の次にはあじさいの花。当寺では山紫陽花を植えています。元来、日本の野山に自生する種類なので夏の暑さには弱く、水が切れれば枯れてしまいます。去年は60種類700鉢育てていたのに、猛暑のため半分枯らしてしまいました。その生き延びた山紫陽花の早いものではもう蕾をつけています。「虹」とか「大虹」という種類が一番早く咲きそうです。これは花は小さいのですが、虹のような色合があります。青、ピンク、紫を併せ持った虹色の花です。人気があります。お楽しみを。
〔俳句〕
「遠くより みてゐし雨の 濃山吹」 稲畑汀子
〔和歌〕
「雪とのみ 桜はちれる このしたに
色かへてさく やまぶきの花」
民部卿為世・玉葉267
「雪としか見えないように、桜はすっかり散ってしまった木下に、これはまた色を変えて、美しく咲く山吹の花よ。」
〔釈教歌〕
「くもりなく みがける玉の うてなには
塵もゐがたき 物にぞ有りける」
かたのの尼・風雅2101
「少しの曇りもなく磨き上げた玉のような、この壮麗な御堂には、ほんの小さな塵一つもとまっている事のできないものであったよ。」
・ 藤原道長が建てた法成寺に参りて詠む歌。
・ 玉のうてな=豪華な建築物。
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