初夏のコスモス 5・18
○ 初夏に咲く早咲きコスモス: みごろ
今季の花は7月上旬まで
○ 今咲いている花:しゃが、花菱草、梅花うつぎ、
てっせん、グラジオラス
○ これから咲く花:山あじさい
コスモスは背丈が1メートルをこえて来ました。秋に比べるとまだまだ低いですが、葉は青々として若さが見られます。花は大きく平均10センチ、中には13センチのもありコスモスとしては巨大です。今年の花はここ10年のうちで最も成績がいいのではないかと思います。何しろこの季節にコスモスが咲くなんて50年前には考えられないことでした。昔の今ごろはアジサイに専念していたのです。やっぱりコスモスはいいですね、花が華麗です。コスモスの花を前にすると心がなごみ、自然と心にやさしさが芽生えます。とくに女性に大きな人気があるというのもうなずけます。どうか皆さま、コスモスの花のような美しい心を大切にしてください。美しい心は若さのみなもとです。
〔俳句〕
「宇治に似て 山なつかしき 新茶かな」 支考
〔和歌〕
「時鳥 なくべき里を さだめねば
けふも山ぢを 尋ねくらしつ」
源道済・玉葉307
「時鳥は鳴くはずの里をきちんと決めていないものだから、今日もあちこちの山を尋ね歩いて、一日中過ごしてしまったよ。」
〔釈教歌〕
「おしなべて むなしき空と 思ひしに
藤咲きぬれば 紫の雲」
慈鎮和尚(慈円)・新古今1944
「すべて一様に、何もない空だと思っていたのに、藤の花が咲いたところ、紫の雲が現れたことだ。」
・ 「法華経」普門品の「心念不空過」を詠む。原文は「心に念じて空しく過ぎざれば、能く諸有の苦を滅す」
観音を念ずればさまざまな苦をなくし、極楽浄土に救われる。
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