初夏のコスモス 5,19
○ 初夏の早咲きコスモス: 《見ごろ》
・今季の花は7月上旬まで、5万本
○ 今咲いている花:しゃが、花菱草、梅花うつぎ、
てっせん、グラジオラス
○ これから咲く花:山あじさい
参詣の方から今咲いているコスモスは秋のものと違うのですかと、よく質問されます。実は今のコスモスは「センセーション」と言う種類で、秋のものとまったく同じなんです。ただ混合の種なので中には「ピコティ」や「サイケ」や「ベルサイユ」などが混じっているのでとても一種類の花とは思えません。だいたいコスモスは群集して育つと自然に交配し変種が生れやすい花です。よく見ると色合もさまざまです。中にぼかしの入ったのもあります。いずれにしても今年の花は一つ一つの花が大きいので存在感があります。また秋に比べて人出も少ないのでゆっくり鑑賞できます。きのう来られたご婦人は「秋に来た時には人が多くて押し出されるようでした。それにこんな石仏さんが居られたとは知りませんでした」と言う感想を述べておられました。初夏のコスモスは秋にはない良さがあります。
〔俳句〕
「渋柿の 花散る里と なりにけり」 与謝蕪村
〔和歌〕
「ほととぎす 横雲かすむ 山のはの
在明の月に 猶ぞかたらふ」
式子内親王・風雅333
「時鳥は、横雲がほのぼのと霞んで明けて来る山の端に残る、有明の月を惜しんで、今もまだやさしく語りかけるように鳴いているよ。」
〔釈教歌〕
「おしなべて 憂き身はさこそ なるみ潟
満ち干る潮の 変るのみかは」
崇徳院御歌・新古今1945
「昔、一様に、無常の世に漂うつらい身は、そのように変わる身であることよ。鳴海潟の満ちたり干たりする潮が変わるだけであろうか、変わるのはそれだけではないのだ。」
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