初夏のコスモス 5・20
○ 初夏の早咲きコスモス: 《見ごろ》
・今季の花は7月上旬まで、5万本
○ 今咲いている花:しゃが、花菱草、梅花うつぎ、
てっせん、グラジオラス、すいかずら
○ これから咲く花:山あじさい
境内で草取りをしていて気がつくと、崩れかけた土塀にからまっていた蔓に白い香りのよい花が咲いていました。形は唇状に開いた花です。これはスイカズラです。酔蔓と書くのでしょうか、別名では「忍冬」(にんどう)と言います。漢方薬の材料で茎・葉は利尿、健胃、解熱薬となり、花は吹出物の洗浄薬となるそうです。冬でも葉が枯れないので、忍冬と言うそうです。花は徐々に黄色に変わるので「金銀花」の名もあります。
コスモスの他にもいろんな花が咲いています。この時期が一番、自然界の生命力が盛んな時なのかもしれませんね。
〔俳句〕
「まっさをな 雨が降るなり 雨安居」 藤後左右
〔和歌〕
「月だにも 心つくさぬ 山のはに
まつよひ過ぐる ほととぎす哉」
前大納言為氏・玉葉311
「月でさえも気をもませずに山の端に姿を見せたのに、その山の端に声がするかと待っている夕暮を過ぎても、ちっとも鳴かない時鳥だなあ。」
・心つくさぬ=心づくしをさせない。いらいらと待ちかねさせない。
〔釈教歌〕
「朝日さす 峰のつづきは 芽ぐめども
まだ霜深し 谷の陰草」
崇徳院御歌・新古今1946
「朝日のまずさす峰の続きは、すでに草木が芽を出しているけれど、まだ霜が深い、谷の陰の草は。」
・「華厳経」の「先照高山」を詠む。「華厳経」の教えを悟るのに遅速あるを説いた言葉。仏を日に、菩薩を高山に、縁覚・声聞を幽谷に、衆生を平地にたとえた。
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