初夏のコスモス 5・22
○ 初夏の早咲きコスモス: 《見ごろ》
・今季の花は7月上旬まで、5万本
○ 今咲いている花:花菱草、てっせん、すいかずら
○ これから咲く花:山あじさい
当寺で写真を撮るとしたら、1番目は十三重石塔、2番目は花と石仏でしょうか。その石仏は、お地蔵さんとよく間違われますが、実は観音様で数は33体あります。これは西国観音霊場を一堂におまつりしています。石仏としては年代も古く、約300年前の元禄年間に奉納されています。「花と石仏」と言えば般若寺の石仏と言われるほどに有名です。こんな立派な観音様なのに名前を書いた石標がなかったのです。
それがこのたびやっとできました。
高さは120センチで表には
「般若寺西国三十三所観音石像」
裏には
「仏暦二五五四年建之 現住 良任」
と彫りこまれています。
石仏はだいたい150センチですからあまり目立ちすぎず丁度いいくらいの大きさです。
以前からあった説明板も別の場所に残しました。江戸時代にこの霊場観音を奉納された寺嶋さんもお浄土で喜んでくださることでしょう。
〔俳句〕
「塔仰ぐとき新緑に 染まりつつ」 稲畑汀子
〔和歌〕
「ほととぎす 空に声して 卯花の
かきねもしろく 月ぞ出でぬる」
永福門院・玉葉319
「時鳥が空に一声、鋭い声で鳴き過ぎ、卯の花の咲く垣根も一入白々と映えて、月が出たことよ。」
〔釈教歌〕
「さらずとて 幾夜もあらじ いざやさは
法に替えつる 命と思はん」
正三位経家・新古今1948
「そうしないとしても、幾年も生きていないであろう。さあ、それでは、『法華経』の一乗法をお守りするために捨てた命と思おう。」
・「法華経」勧持品を詠む。
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