春の花だより 5・12
○ 初夏の早咲コスモス:咲きはじめ、1~2分咲き
見頃・5月下旬~7月上旬、5万本
○ 今咲いている花:しゃが、紫雲蘭、花菱草、てっせん
○ これから咲く花:山あじさい
今日は3日続きの雨で久しぶりに京都へ出かけました。連休も終ったので京都の町も混んでなくて静かでした。目的地は東西の本願寺さんです。今年は親鸞聖人の750年御遠忌でいろいろと催事があり賑わっているようです。お東さんでは漫画家井上雄彦さんの描かれた親鸞聖人屏風を拝観し、極度の障害を乗り越えて信仰の道を歩まれた中村久子さんの遺作展を見ました。今日は法要がなく人も少ないのでゆっくりと拝見できました。それからお西さんの龍谷ミュージアムへ行ったのですが、たまたま御遠忌法要の時間に当っていたので本願寺御影堂の周囲は団参の人で一杯でした。私は部外者なので外で法要の様子を拝聴しました。少し堂内を覗かせてもらうと何千人もの門徒さんが整然と静粛に椅子に座っておられ、その中で御門主様が導師となり法要が営まれていました。何しろ50年に一度の大遠忌で、日本仏教最大の教団の法要儀式ですから盛大で厳粛な有様に立ち会うことが出来感激いたしました。又ミュージアムも大変落ち着いた雰囲気で、ベゼクリクの復元壁画をはじめインドから日本への仏教伝来を仏像を中心に展示されていて心地よく拝観できました。できれば又行ってみたいです。
〔俳句〕
「森いつも 何かこぼして ゐる五月」 岩岡中正
〔和歌〕
「卯花の ちらぬかぎりは 山里の
このしたやみも あらじとぞ思ふ」
前大納言公任・玉葉302
「卯の花の散らないうちは、その白さに映えて、山里でも木の下闇なんてものはないだろうと思うよ。」
〔釈教歌〕
「これやこの 憂き世のほかの 春ならん
花のとぼその あけぼのの空」
寂蓮法師・新古今1938
「これが、あの、つらい無常の世のほかの、極楽の春なのであろうか。蓮華の戸が開いて見る曙の空よ。」
・「蓮華初開楽」を詠む。
| 固定リンク
コメント