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2011年5月16日 (月)

初夏のコスモス   5・16

  初夏の早咲コスモス:見ごろ

今季の花は7月上旬まで、5万本

  今咲いている花:しゃが、花菱草、梅花うつぎ、

てっせん、グラジオラス

  これから咲く花:山あじさい

今日の夕方、境内の石塔と経蔵の間に新しく立った歌碑の除幕式を行いました。

歌は

「うれしくも人と生れて御仏の

み名を称えて年を重ぬる」

という念仏信仰者としての釈教歌です。作者は斑鳩吉田寺の山中かをる女史、前住職夫人です。当寺のマー様のご母堂様で、80歳を超えられた今もご健在で、吉田寺御本尊丈六阿弥陀如来さまを熱心に信仰しておられ、日夜御念仏三昧の日々を過ごしておられます。この歌は先年、ある雑誌に紹介されたもので念仏信仰の模範的な歌との評価を与えられています。また歌碑の立つ場所には薬師礼拝所があり、そこには吉田寺前住職様、山中長悦師の揮毫された「薬師如来」の扁額が掲げられていて歌碑を見守っておられるようで、いい位置に立っているのではないかと思います。どうぞご長寿をたもたれ、またいい歌をお残しください。

〔俳句〕

「葉桜の 影ひろがり来 深まり来」  星野立子

〔和歌〕

「月かげの もるかと見えて 夏木立

          しげれる庭に さける卯花」

           前中納言経親・玉葉306

「月光がさし込むのかと見えるほどに、夏の木立の透間もなく茂った庭に咲いている、まっ白な卯の花よ。」

・夏木立=夏のよく茂った木立。月影の洩る余地もないにもかかわらず、卯の花が咲いて月光に見まがう意。

〔釈教歌〕

「思ふなよ 憂き世の中を 出で果てて

          宿る奥にも 宿はありけり」

           前大僧正慈円・新古今1942

「これが最高の宿だとは思うなよ。つらい浮世をまったくのがれ出て宿る所の奥にも、さらに、すばらしい宿はあることだ。」

・「法華経」化城喩品の「化作大城郭」を詠む。

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