初夏のコスモス 5・31
○ 初夏の早咲きコスモス:《見ごろ》5月下旬~7月上旬
5万本
○ 今咲いている花:花菱草、山あじさい、すいかずら、
てっせん、ていかかずら
○ これから咲く花:紫陽花
ひつじ草につづいて睡蓮も咲き出しました。当寺に咲く睡蓮は日本産か外国産かわかりませんが、いずれにしても小さい種類です。花は5センチ内外の大きさで、ひつじ草にくらべると大きいですが睡蓮としては小さいほうです。よく池に生えているのは蓮に負けない大きさのものがあります。これから夏の終わりまで咲きつづける水草は、暑い夏にも涼をもたらしてくれます。
きょうの般若寺詠句。
「春の鵙 鳴かず思惟の 石菩薩」 白雲卿
「辿り来て 慈眼涼しき 文殊かな」 東子
〔俳句〕
「一人静 咲き出で旅の こときまる」 水原秋桜子
〔和歌〕
「風わたる 田のものさなへ 色さめて
入日のこれる をかの松ばら」
太上天皇(光厳院)・風雅356
「風の渡って行く田の面の早苗は、(風の道筋だけが、暮れかかる光の中で)色があせたように見え、一方では入日がきらきらと残っている、岡の松原よ。」
〔釈教歌〕
「背かずは いづれの世にか めぐりあひて
思ひけりとも 人に知られん」
寂然法師・新古今1957
「出家して恩を断つことをしなかったならば、いつの世にめぐりあって、恩を思っていたのだと、父母に知られることであろうか。」
・『悲華経』の句「恩を棄てて無為に入る」を詠む。
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