春の花だより 5・9
○ 初夏の早咲きコスモス:咲きはじめ、1~2分ていど。
見頃・5月下旬~7月上旬、5万本
○ 今咲いている花:白山吹、しゃが、紫雲蘭、
おがたまの木、花菱草、てっせん
○ これから咲く花:山あじさい、梅花うつぎ
長い連休が終わりました。これで参詣者も途絶えて一休みできるかなと思いきや、今日もお天気がいいからかけっこうお見えです。まあ、花や緑に囲まれてくつろいだ時間をすごすにはいい観光スポットなのかもしれません。
コスモスは今日から開花情報として入口に掲示することにしました。皆さんおどろいておられるようです。こんな時期にコスモスが見られるなんて信じられない、と。これからどんどん花数が増え秋のような風景が広がります。秋といえば、これから麦が実ると麦秋と言います。昔から春にも秋は有るんですね。
〔俳句〕
「どくだみや 真昼の闇に 白十字」 川端茅舎
〔和歌〕
「夏あさき みどりの木だち 庭とをみ
雨ふりしむる 日ぐらしの宿」
前大納言為兼・風雅310
「夏もまだ浅い、緑鮮やかな木立が、庭を奥深く見せて、雨が一面に降りしきっている、終日垂れこめて過ごす私の家よ。」
・庭とをみ=庭遠み。庭を遠く見せて。木が繁って植込みの陰影が深くなった趣。
〔釈教歌〕
「奥山に ひとり浮世は 悟りにき
常なき色を 風にながめて」
摂政太政大臣(藤原良経)・新古今1935
「奥山で、一人、はかない世は悟ってしまった。無常の姿を、風にしみじみと見て」
・縁覚の心を。
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