春の花だより 5・1
○ 今咲いている花:山吹、白山吹、八重桜、しゃが、
日本桜草、紫雲蘭
○ これから咲く花:山あじさい、梅花うつぎ、てっせん、
おがたまの木
○ 早咲きコスモス:只今咲きはじめ
見頃・5月下旬~7月上旬、5万本
今日から5月、「さつき」です。しかし旧暦の五月は新暦の6月で、「五月雨(さみだれ)」「五月晴(さつきばれ)」は梅雨の雨と晴れ間をいう言葉です。さつきは「早苗月」ともいい、田植えの季節でもあります。そろそろ新緑が目にしみる候となってきます。
今日はまたメーデー、労働者の祭典でもあります。アメリカの労働者が闘争の末、8時間労働の権利を勝ち取った記念日だそうです。現在の日本の労働者は大変厳しい労働環境に置かれています。いま一度「第一の8時間は労働に、第二の8時間は休息に、第三の8時間は自由に」が人間の基本であることを再考する日なのかもしれません。
〔俳句〕
「くっきりと 真紅の薔薇に 葉かげかな」 高野素十
〔和歌〕
「春くれし きのふもおなじ 朝みどり
今日やはかはる 夏山の色」
後伏見院御歌・風雅302
「春の終った昨日も、山は同じ浅緑色であったのに、夏になった今日、突然夏山の色に変わるなんて、そんな事があるだろうか。(でも、昨日までとは全然違う、爽やかな夏の新緑だよ)」
〔釈教歌〕
「わたつ海の 底より来つる ほどもなく
この身ながらに 身をぞきはむる」
法成寺入道前摂政太政大臣(藤原道長)・新古今1927
「大海の底から来て間もなく、女身のままで成仏し、竜女の身を終ったことだ。」
・法華経提婆品の心を詠む。海底から来た八歳の竜女が、文殊の教化で即身成仏し、女身を変じて男子になったという教えを詠んだもの。
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