春の花だより 5・2
○ 今咲いている花:山吹、白山吹、八重桜、しゃが、
日本桜草、紫雲蘭
○ これから咲く花:山あじさい、梅花うつぎ、
てっせん、おがたまの木
○ 早咲きコスモス:咲き始めました
見頃・5月下旬~7月上旬、5万本
今日は連休の谷間、月曜の平日です。お天気は上々の晴れ。ですが、黄砂がすごいです。奈良では視界7㎞です。当寺からは普通ですと若草山や三笠山がよく見えるのに、今日は霞んでぼんやりしています。昔の人は黄砂を春霞と呼んだのですね。しかし最近は少し多いような気がします。大陸の砂漠が拡大しているからでしょうか、季節の風情を楽しんでばかりはおれませんね。
温かいのでコスモスはどんどん花数を増やしています。今は一番花の頂上花ですから花が大きいです。
〔俳句〕
「もう霜の 別れを告げし 野の色に」 月足美智子
〔和歌〕
「めぐりゆかば 春にはまたも 逢ふとても
けふのこよひは 後にしもあらじ」
前大納言為兼・玉葉292
「生きながらえて時が廻って行けば、春には又逢うことができるとしても、今日の今宵、こんなに心にしみて春の惜しまれる良夜は、後には二度とありはしまいものを。」
・めぐり=時が移り四季が廻る意と、生きながらえて世に交わる意をかける。
〔釈教歌〕
「数ならぬ 命はなにか 惜しからん
法説くほどを 忍ぶばかりぞ」
大納言斉信・新古今1928
「ものの数でない命は、どうして惜しいことがあろうか、決して惜しいことはない。ただ、み法を説き広める間を、どのような迫害にも耐え忍んでいるだけのことなのだ。」
・法華経勧持品の心、「身命(しんみょう)を愛(お)しまず」を詠む。
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