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2011年5月 2日 (月)

春の花だより   5・2

  今咲いている花:山吹、白山吹、八重桜、しゃが、

日本桜草、紫雲蘭

  これから咲く花:山あじさい、梅花うつぎ、

てっせん、おがたまの木

  早咲きコスモス:咲き始めました

見頃・5月下旬~7月上旬、5万本

今日は連休の谷間、月曜の平日です。お天気は上々の晴れ。ですが、黄砂がすごいです。奈良では視界7㎞です。当寺からは普通ですと若草山や三笠山がよく見えるのに、今日は霞んでぼんやりしています。昔の人は黄砂を春霞と呼んだのですね。しかし最近は少し多いような気がします。大陸の砂漠が拡大しているからでしょうか、季節の風情を楽しんでばかりはおれませんね。

温かいのでコスモスはどんどん花数を増やしています。今は一番花の頂上花ですから花が大きいです。

〔俳句〕

「もう霜の 別れを告げし 野の色に」 月足美智子

〔和歌〕

「めぐりゆかば 春にはまたも 逢ふとても

         けふのこよひは 後にしもあらじ」

前大納言為兼・玉葉292

「生きながらえて時が廻って行けば、春には又逢うことができるとしても、今日の今宵、こんなに心にしみて春の惜しまれる良夜は、後には二度とありはしまいものを。」

・めぐり=時が移り四季が廻る意と、生きながらえて世に交わる意をかける。

〔釈教歌〕

「数ならぬ 命はなにか 惜しからん

       法説くほどを 忍ぶばかりぞ」

大納言斉信・新古今1928

「ものの数でない命は、どうして惜しいことがあろうか、決して惜しいことはない。ただ、み法を説き広める間を、どのような迫害にも耐え忍んでいるだけのことなのだ。」

・法華経勧持品の心、「身命(しんみょう)を愛(お)しまず」を詠む。

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