コスモス寺開花情報 9・29
○今咲いている他の花:彼岸花、秋海棠、紫苑、
水引草、萩、ひつじ草など
好天にめぐまれコスモス寺は大盛況です。週末のお天気は下り坂という事で今日は平日にもかかわらずお休みの日と同じような賑わいを見せています。今日も俳句の人が多いです。高野素十さんの句碑の前で記念撮影をして引率の先生が作品の講義をしておられました。拝聴したかったのですが庭作業が忙しかったので聞きそびれました。一覧表の最後に載せた阿波野青畝先生の作「般若櫃うつろの秋のふかさかな」の碑は10月納入の予定でまだ建っていません。青畝先生は奈良県出身という事もあって当寺では人気が高いです。
花が遅いと皆さんお待ちかねです。そこでコスモスさんに問いかけました。もういいかい、するとまーだだよと答えが返ってきました。いましばらくのご辛抱を。
〔俳句〕
「仲秋や 花園のもの みな高し」 山口青邨
「コスモスや 風に押されて 駈くる子等」山田和
〔和歌〕
「ひとしほり 雨はすぎぬる 庭の面に
ちりてうつろふ 萩がはなずり」
藤原公直朝臣母・風雅481
「さっと一しきりぬらして、雨は過ぎ去ってしまった庭面に、点々と散って色を染める、花摺衣のような萩の花よ。」
ひとしほり=「一湿り」。表面だけさっとぬらして。「一絞り」ではない。
・うつろふ=「散る」意と「色づく」意をかける。
・花ずり=花のしぼり汁で模様を摺り出した衣。萩の花の散った庭を見立てる。
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