般若寺 水仙花だより 11・30
◎水仙: ≪咲きはじめ≫ 花 12月~2月
◎コスモス: ≪名残りの花≫
*いよいよ霜月、11月の最後の日となりました。明日からは師走、12月で今の暦では冬に入ります。天気の長期予報は12月も暖かい日が多いそうです。過ごし易いのは結構ですが、これが地球温暖化の異常気象の表れだとすれば喜んでばかりはいられません。今、北極海の氷がどんどん融け出していてそのうち普通の船が航行できるようになるそうです。温暖化の原因、二酸化炭素を減らすための国際協約、京都議定書にかわる新しい取決めを話し合うCOP17が始まろうとしていますが、事態は一向に前進していません。しかしまだ希望を失いたくありません、人間の英知を信じたいですね。温暖化を食い止めなければ食糧不足をはじめ人類の未来は悲惨なものになりますから。
〔俳句〕
「雑草の 実の吹飛ぶに 目を細め」 川崎茅舎
「コスモスを 食む虫のをり 美しき」西山美枝子
「水仙の 花の律儀と 対峙せり」 西口万佐子
〔和歌〕
「をかべなる はじのもみぢは 色こくて
四方の木ずゑは 露の一しほ」
新室町院御匣・風雅675
「岡のほとりの櫨の紅葉は濃く色づいて、それ以外の四方の木々の梢は、霧にほんの気持ちだけ染まった秋の色だ。」
・はじ=櫨。ハゼノキ。ウルシに似た落葉小喬木。秋、最も早く深紅に紅葉する。
・一しほ=一入染。染料に一回浸しただけの薄い色。
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