般若寺 水仙花だより 11・24
◎水仙: ≪咲きはじめ≫ 花 12月~2月
◎コスモス: ≪名残りの花≫
*いま境内に南天と檀(まゆみ)が赤い実をつけています。南天は房状の実で、マユミは3メートルほどの木いっぱいに実をつけています。マユミの実はピンク色の外皮が割れて中から朱色の実が垂れ下がります。小さな鈴のような形をしていて色とともにかわいい形が目立ちます。マユミの鈴なりのような多さに比べて今年の南天は実の付き方が少ないようです。どちらも小鳥が食べるまでのつかのまの初冬の景色です。
それにしても名残りのコスモスは頑張っていますね。水仙にはまだ譲れないと誇らしげに花を咲かせています。この時期のコスモスは希少価値です。
〔俳句〕
「梅もどき 星影も身に しみはじむ」百合山羽公
「コスモスに 風の溜って ゆきにけり」塙告冬
「水仙や 空へ空へと 湧く蕾」三井孝子
〔和歌〕
「ふしみ山 ふもとのいなば 雲晴れて
田面にのこる 宇治の河ぎり」
前大僧正実超・風雅667
「伏見山から麓の稲葉を見下ろすと、空は雲が晴れていながら、田の面にはまだ残った宇治の河霧が立ちまよっている。」
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