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2011年11月20日 (日)

般若寺 水仙花だより   11・20

◎水仙: ≪咲きはじめ≫ 花12月~2

◎コスモス: ≪名残りの花≫

*昨日の雨はこの時期には珍しいほどよく降りました。南海上の低気圧から暖かい雨雲が日本列島へ続々と押し寄せたようです。今年の秋は秋らしい安定したお天気が続きませんね。このまま冬に向かうとどうなるのでしょうか。暖冬になるのか、それとも急転して厳冬になるのか。大震災や台風の被災地は冬を越すのが大変でしょう、心配です。

一方、原発を止めたから電気が足らないとよく言われますが、本当はどうなのか、実際にどうなっているのか国民にはあまり知らされません。原発にたよらないで節電で何とかまかなえるのであれば大抵の人は辛抱できると思います。あの大量の放射能を地球上に撒き散らした事故と処理不能の放射性廃棄物の量を考えれば、もう原子力に頼る時代は終わりにすべきです。もっと知恵を働かせ自然エネルギーを利用できるように社会の仕組みを改革し、技術を開発することです。今エネルギー源を自然へと大転換すれば人類の未来は明るいと思います。安全で美しい自然を子供たちに残しましょう

〔俳句〕

「燃えしあと 散るほかはなき 櫨ならむ」山口誓子

「コスモスの 色の中へと 風迷ふ」今橋眞理子

「水仙の 芽の伸びのびの みどり濃し」長村雄作

〔和歌〕

「いりあひは 檜原のおくに ひびき初めて

霧にこもれる 山ぞ暮れ行く」

前大納言尊氏・風雅664

「入相の鐘の音は、桧の原の奥に響きはじめて、霧の中にかくれた山は次第に暮れて行く。」

・檜原=檜の生えそろった原、また山。「三輪の檜原」「初瀬の檜原」が著名。ここでは「入相」と相俟って、初瀬山の景を想定していると思われる。

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