般若寺 水仙花だより 11・21
◎コスモス: ≪名残りの花≫
*昨日用があって奈良公園の中を車で通りました。奈良にいながら何カ月ぶりかです。もう紅葉がきれいかなと期待しながら通ったのですが、今年はちょっとあてはずれでした。赤や黄に染まっている木は少なく枯れたような茶色と緑が目立ちます。まだ早いのかなと思いきや落葉した木もありますから今が紅葉の最中なのでしょう。おそらく秋を通じての高温が影響しているのでしょう。底冷えが有名な奈良でも本当に寒い日はまだありません。このままだと紅葉せずに散って行くのかもしれませんね。
当寺では梅や桜、欅はほとんど葉を落とし、山桜だけがピンク色で残っています。もみじ、銀杏、くぬぎ、栗、山吹などはまだ葉が青いです。季節は冬に向かって移行しているのに木々の紅葉、黄葉は遅れているようです。
〔俳句〕
「たくましく 八手は花に 成りにけり」尚白
「コスモスに 囲まれてゐて 一人かな」戸村よねこ
「水仙の 花の高さの 日影かな」 河合智月
〔和歌〕
「風にふす おぎのうは葉の 露ながら
月しく庭の 秋ぞさびしき」
従三位親子・玉葉649
「風に伏しなびく、荻の上葉に置く露もそのまま月を宿し、一面に月光に領せられた庭の秋の景色のさびしさよ。」
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