般若寺 春の花だより 4・22
◎初夏のコスモス(早咲種): 12種類、5万本、≪5月末~7月≫
・チョコレートコスモス: ≪5~7月≫
◎山吹:黄色一重咲、黄色八重咲、白山吹≪見ごろ≫
・桜、椿、シャガ、グミ、利休梅、ツルニチニチ草 ≪見ごろ≫
・矢車草、紫雲ラン、黄菖蒲、空木、山アジサイ、などは4~5月
・アジサイ、ヒツジ草、などは6月
*今日も雨です。この頃お休みの日は雨が多いですね。
いま境内でいろいろ咲く花の中で、最もお寺にふさわしいのは樒(しきみ)の花と華鬘草(けまんそう)ではないでしょうか。樒は仏様に供える花の代表で、寺には必ず植えられています。花よりも枝葉を供えます。花や葉は心を静めるよい薫りをもち、木の軸はお線香の材料に使われます。やはり仏花の代名詞ですね。別名「香の木の花」とも言います。
「ゆかしさよ しきみ花さく 雨の中」与謝蕪村
また華鬘草は花の形がお堂の欄間などに掛ける金銅や木製の飾り仏具、華鬘に似ているところからついた名です。その起源はインドの装身具である「花づな」からきています。花はハート形で一本の茎に連なって咲きます。ピンク色と白色の2色あります。またその形が鯛を釣り上げているようなので「鯛釣り草」とも言われます。
「華鬘草 是や浄土の 春の花」松江重頼
よく似た名前の「紫華鬘」(むらさきけまん)は野山に自生している山野草です。
〔短歌〕
「木の花の 散るに梢を 見あげたり
その花のにほひ かすかにするも」
木下利玄・紅玉
〔俳句〕
「遠くより 見てゐし雨の 濃山吹」稲畑汀子
〔和歌〕
「桜ちり 春のくれ行く 物思ひも
わすられぬべき 山吹の花」
皇太后宮大夫俊成・玉葉270
「桜が散り、春が暮れて行くのを惜しむ憂鬱さも、思わず忘れてしまいそうな程美しい山吹の花よ。」
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