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2012年4月11日 (水)

般若寺 春の花だより   4・11

◎桜、椿: ≪満開≫

・レンギョウ、沈丁花、黄水仙、シキミ、グミ、

ツルニチニチ草、桃  ≪見ごろ・満開≫

◎山吹: 黄色一重 ≪五分咲き≫

黄色八重咲 ≪咲きはじめ≫

白山吹 ≪つぼみ≫

・シャガ、紫雲ラン、牡丹、などは4月中

・矢車草、鉄線、空木、黄菖蒲、などは5

・山アジサイ、早咲コスモス、アジサイ、などは6

*今日は一日中雨ですから、ちょっと一服させていただき、奈良国立博物館の『解脱上人貞慶展』へ行ってきます。

*先日連載した中の川地区へのゴミ焼却場移転問題について、地元鼓阪校区連合自治会の会報への原稿を依頼されました。ここに2回に分けて載せます。

〈一回目の分。〉

「中の川地域の歴史と文化財」を守るために

奈良市のゴミ焼却場を中の川地区へ移転する計画は、地域住民の生命と生活に対して重大な悪影響をおよぼすと同時に、この地の持つ歴史と文化財、宗教の尊厳を台無しにし、さらに奈良市が世界に誇りとする歴史文化の豊かな観光都市、古都奈良の名をおとしめることになるでしょう。

1) 中の川地域の重要性

〇古都の歴史と文化財を壊すことになる。

この地は世界遺産東大寺・春日山原生林の保全区域に隣接し、東大寺・般若寺へは2km、京都府側の当尾の里、浄瑠璃寺・岩船寺へは1kmの距離にある。これは

*排出ガスに含まれる塩素系ガスなどは古文化財を酸化、劣化させ、

*煙突を高くすることにより景観破壊が起こる、などの問題がある。

〇観光都市奈良のイメージを損なう。

有名な観光地へのルート上にある。直接には当尾の里(岩船寺・浄瑠璃寺)、笠置山(笠置寺)への道であり、柳生の里(忍辱山円成寺・柳生)への入り口でもある。

2) 中川寺成身院跡と開山実範上人の遺跡

〇遺跡としての重要性。

平安時代、興福寺の学僧であった実範(じっぱん、じつはん)が開いた中川寺成身院(なかのかわでらじょうしんいん)の寺跡がある。実範は参議藤原顕実(あきざね)の子息で、法相宗・真言密教・天台宗・律宗を学び晩年は浄土教をも修められた高僧です。時の摂政関白藤原忠実(ただざね)や左大臣藤原頼長(よりなが)などの帰依を受けられました。また弟子の中には大進(だいしん)上人をはじめ声明(しょうみょう)の大家が出られ、平安後期から鎌倉時代を通じて、奈良における仏教修学の拠点寺院でありました。おしくも明治の廃仏毀釈の際寺は消滅し、五輪塔のみを残し山野と化しています。しかし、地下には貴重な遺構が残ると推定されます。

〈つづきは明日のせます。〉

〔短歌〕

「桃の実の 肌のようなる うぶ毛して

少年の頬の うひうひしさよ」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「二階より 田の赫(かっ)と見え 暮遅き」山田文男

〔和歌〕

「花見にと 春はむれつつ 玉鉾の

みちゆき人の おほくも有るかな」

左兵衛督直義・風雅162

「花見に行くために、春は群れをなして道を行く人々の、本当に多いことだなあ。」

・直義(ただよし)は足利尊氏(たかうじ)の弟。

・玉鉾の=「道」の枕詞。三叉路や村の入口に立てた魔除けの石(玉鉾)から出たという。

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