般若寺 春の花だより 4・8
◎椿: ≪満開≫
・レンギョウ、沈丁花、黄水仙 ≪満開≫
◎桜: ≪三分~五分咲き≫
◎山吹: 黄色一重咲 ≪咲きはじめ≫
白山吹、黄色八重咲 ≪つぼみ≫
・シャガ、紫雲ラン、牡丹、ツルニチニチ草、などは4月中
・矢車草、鉄線、空木、などは5月
・山アジサイ、早咲コスモス、アジサイ、などは6月
*今朝は真冬のような冷えこみでした。しかし今日から一気に暖かくなるようです。どの花も次々と咲いてきました。遅れていた分咲くのは早いです。桜は咲き出したと思いきや、もう五分咲きの見ごろになり、山吹もつられるように咲いています。
4月8日はお釈迦様の誕生を祝う「花まつり」です。そして奈良の白毫寺(びゃくごうじ)の「一切経法要」です。白毫とは仏の眉間にある白い巻き毛のことで優れたしるし三十二相の一つ。
白毫寺は奈良時代に天智天皇の皇子である志貴親王の山荘跡を寺にしたと伝え、鎌倉時代、西大寺の思円上人叡尊により再興されました。そして弟子の道照律師により将来された「宋版一切経」が納められ、毎年一切経の転読供養が行われています。残念ながら一切経は失われていますが、奈良の春を告げる法要として有名です。
また只今は、「五色椿」をはじめ古木の椿が満開を迎えています。桜と椿の花の下で法要が厳修されます。白毫寺は真言律宗の同法寺院なので当寺からも職衆として参列いたします。
〔短歌〕
「黒もじの うす黄の花に やはらかき
雨ふりそそぎ 春の暮れ行く」
木下利玄・銀
〔俳句〕
「うつろえる 日にうすずみの 花絵巻」大橋敦子
〔和歌〕
「をちこちの 山は桜の 花ざかり
野べは霞に うぐひすの声」
永福門院・玉葉148
「遠く近くの山々は皆、桜の花ざかりである。野原には霞がたなびき、鶯の声がしきりに聞こえる。」
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