般若寺 春の花だより 4・26
◎初夏のコスモス(早咲種):13品種。5万本。≪5月末~7月≫
・チョコレートコスモス ≪5~7月≫
◎山吹:一重咲、八重咲、白山吹 ≪満開≫
・八重桜、椿、シャガ、利休梅、シキミ、グミ≪満開≫
・矢車草、牡丹、花菱草、紫雲ラン、鉄線、空木、
山アジサイ、など≪5月≫
・紫陽花、未草、など≪6月≫
*今日は雨、しっとりと落ち着いた風情です。
歌人木下利玄さんが「金のさかづき」と形容した花菱草が咲きだしました。この花は別名「カリフォルニア・ポピー」といい、アメリカから入った花です。花の形が菱形をしているのでこの名がついたのでしょう。花の黄色が陽光を浴びて金色になります。
また矢車草も咲いています。花の形が鯉のぼりの上につく矢車の形をしています。当寺では半自生の花で種がこぼれいたるところに咲きます。花の色は紺色、紫、白、赤です。
それから紫雲ラン、これはリナリアの野生種です。十三重石塔の基壇石畳の隙間に生育しています。もともと小鳥が運んできた花で毎年種がこぼれ一人生えしています。背丈20センチほどの紫色の花が石畳を覆いつくし、さながら紫雲(お香の煙)がたなびいているように見えます。卒塔婆はお釈迦様のお舎利(遺骨)をまつっていますから紫雲たなびいて仏さまへの供養となります。
〔短歌〕
「鉢植の 草花のにほひ 昼ふかみ
ひそまれるわれに ときどきせまる」
木下利玄・紅玉
〔俳句〕
「八重もまた 散る山吹と なりしかな」荒木玉章
〔和歌〕
「花鳥の 色ねもたえて 暮るる空の
霞ばかりに 残る春かな」
権中納言公雄・玉葉275
「花と鳥の、色も声音も絶えはてて、暮れて行く空の霞だけに、わずかに残っている春の情趣よ。」
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