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2012年5月10日 (木)

般若寺 春の花だより   5・10

◎初夏のコスモス(早咲種):15種類。5万本。

5月末~7月≫

・チョコレートコスモス、ピコティ ≪咲きはじめ≫

 

〇矢車草、花菱草、鉄線、紫雲ラン、シャガ、バナナの木、

オオデマリ ≪見ごろ≫

 

・グラジオラス、山アジサイ、黄菖蒲、空木、忍冬≪5月後半≫

・紫陽花、ヒツジ草 ≪6月≫

 

 

*いまコスモスの苗は50センチほどになってきました。ちらほらと咲いているのもあります。あと2週間もすれば背丈は1メートルを超え花ももっと咲いてくれるでしょう。葉は青々としています。

 

*朝早くに昨晩強風で倒れた入口の看板を直して帰ってくると、石造美術研究家の縄田氏が護摩石探訪の時の写真を持ってきてくれました。

 

それと以前に撮られた奈良県山添村の神野山頂上にある「王塚」の相輪棠らしきものの写真もいただきました。これは台石と九輪の残欠です。石は凝灰岩でだいぶ磨滅が進んでいるようです。時代は平安時代と推定されます。神野山(こうのさん)は岩が川のように累々とある「鍋倉」で有名ですが、大和高原で抜きんでた円錐形の神々しい山です。「王塚」はおそらく「経塚」でしょうが、雨乞いの地であったのかもしれません。

 

この台石部分にある四角いほぞ穴は「中の川の護摩石」とよく似ています。相輪棠としたら今は欠失している「露盤・覆鉢」(ろばん・ふくばち)を置くほぞ穴でしょう。ちなみに相輪の各部を示すと、下から「露盤・覆鉢・請花(うけばな)・九輪(くりん)・水煙(すいえん)・龍車(りゅうしゃ)・宝珠(ほうじゅ)」です。露盤は四角形ですからほぞ穴も四角形に造っています。九輪は六輪だけ残ります。

 

中の川の「護摩石」もこのような「相輪棠」(そうりんとう)の台石の可能性大です。縄田氏の説では、実範上人は平安時代の方だから、最初は凝灰岩製であったものが台石が破損して、鎌倉もしくは室町時代に現在の花崗岩に替えられたのではないか、とのことです。もし相輪が凝灰岩であればなくなったとしても不思議ではありません。

 

ただし、金属製の多宝塔(舎利塔)を修法時に運んできた可能性も残ります。中川寺は谷に隔てられますがすぐ近くです。ここは中川寺山内であるかもしれません。

 

〔短歌〕

 

「高き木の 新芽見あぐる わが肌の

汗ばみいとし 夏の秋波(ながしめ)」

 

木下利玄・銀

 

〔俳句〕

 

「風きれい 赤き薔薇に ふるるとき」稲畑汀子

 

〔和歌〕

 

「うすみどり まじるあふちの 花みれば

面かげにたつ 春の藤波」

 

永福門院・玉葉301

 

「薄緑の若葉にまじる、紫の楝の花を見ると、ありありと目の前に見るように思い浮かべられる、過ぎ去った春の藤の花房よ。」

 

・あふち=楝。センダンの古名。初夏、樹上に小さな薄紫の花を群がり咲かせる。

・面かげにたつ=「映像として浮かぶ」意に、「波」の縁語「立つ」をかける。

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