般若寺 夏の花だより 7・31
◎ 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫
◎ 百日紅(さるすべり) ≪見ごろ≫
◎ ヒツジ草、姫スイレン: ≪見ごろ≫
◎ 秋のコスモス:9月中旬~11月 開花予定。
35種類、15万本。
「ピコティ」も咲きます。
*今日で7月、文月が終わり、明日からは8月、葉月(はつき、はづき)です。
葉月の語源はよく分かりません。葉が落ちる月「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説、雁が初めて来る「初来月」、「初月」からとする説があります。旧暦ですから今の9月上旬から10月上旬に当り、8月は秋です。そして今月8日ごろに「立秋」となります。
しかしここ数日の暑さは格別です。とても秋を感じることはできません。また雨も当分見込めそうにありません。天気予報に出てくる夕立はどこへ行ったやら、かんかん照りのカラカラ天気です。
今サルスベリの花が抜けるような青空にまっ赤に燃え立って咲いています。当寺では白花はまだ咲いていませんが、サルスベリのまっ白い花はかき氷のようで涼しげです。
「大塔宮 在(いま)せし寺や 百日紅」小牛
「いつの世も 禱(いのり)は切や 百日紅」中村汀女
〔短歌〕
「岩と岩の 間に潮の たゆたひて
底の砂まで 真昼日させり」
木下利玄・紅玉
〔俳句〕
「百日紅 ごくごく水を 飲むばかり」石田波郷
〔和歌〕
「こぼれおつる 池の蓮の 白露は
うきはの玉と 又なりにけり」
院御製(伏見院)・玉葉422
「池の蓮の花びらからこぼれ落ちる白露は、水面に浮いた葉の上でもう一度、ころころと転ぶ白玉になったよ。」
・補説:原作百首詠にくらべ、初句の字余りが動的な迫真性をもたらす。入集に当っての推敲か。為兼とはまた異なる、独自の清澄な写生。
☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と
神の山である世界遺産・春日山原始林は
世界に誇る日本の宝。
春日山の生物多様性を保全する観点からも
ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。
中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。
歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。
奈良市は「古都」「国際観光都市」の名に恥じない
良識ある判断をしてください。
中川寺成身院を開かれた実範上人は9月10日(天養元年・1144)
が御命日です。御廟所へお参りしましょう。
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