般若寺 夏の花だより 8・31
◎ 秋のコスモス:≪つぼみ~ちらほら咲きはじめ≫
開花期間・ 9月上旬~11月
満開状態・ 10月前半
35種類、15万本。
新しい品種「チョコレートコスモス」も咲きます。
いまコスモスの苗は70~120㎝ほどになっています。毎日の水やりと雨のおかげで葉は青々と茂り順調に育っています。花もちらほらと咲きだし、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を咲かせ、ローズボンボン、クランベリーの豪華な複弁花が少し重たげに頭をもたげています。そのほかベルサイユ、デイドリーム、ピンクポップソックス、スカーレット、シーシェルなど新品種も花をつけています
*八月、葉月から九月、長月(ながつき)へ移ります。夜が長くなっていくので「夜長月」、雨が長く降るから「長雨月」と言うそうで語源には多くの説があります。
暦の上では今日が夏の最後の日となります。この夏はいつものようにというか、それ以上に暑かったですね。月が替わってもまだまだ夏の気温が続きそうです。この時期、夏バテが起こり体調を崩しやすくなりますから気を付けたいですね。
当寺では、花を育てる傍ら野菜も少しだけ植えました。キュウリとナスビはうどんこ病と虫にやられて早々に駄目になりました。成績がよかったのはシシトウとネギです。シシトウは性が強いのか、まったく病害虫がつかず7月から現在まで毎日収穫でき、夏の貴重な栄養源となりました。時たま辛いのに当りますからひやひやしながら食します。水やりを毎日欠かさなければ比較的たやすく育てられる、おすすめの夏野菜です。秋にも野菜を作りたいのですがコスモスだけで手一杯、あきらめました。
境内にはえる茗荷は今年は水不足で花が小さく、少ないです。不作です。
〔短歌〕
「山を背に むき直る前は 雲の大海(おほうみ)
しづみ白めり このたよりなさ」
木下利玄・一路
〔俳句〕
「荒海や 佐渡に横たふ 天の川」松尾芭蕉
〔和歌〕
「心あての 思ひの色ぞ たつた山
けさしもそめし 木々のしら露」
前中納言定家・玉葉451
「期待し、待ちこがれる思いであった秋の緋の色が、龍田山に見られるようになったよ。立秋の今朝、早速にも木の葉を染めた、木々の白露よ。」
・龍田山=大和の歌枕。奈良県生駒郡斑鳩町龍田。紅葉の名所。
・思ひの色=「」に「」をかけ、紅葉を暗示し、「白露」と対比させる。
☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と
神の山である世界遺産・春日山原始林は
世界に誇る日本の宝。
春日山の生物多様性を保全する観点からも
ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。
中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。
歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。
奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない
良識ある判断をしてください。
中川寺成身院を開かれた実範上人は9月10日(天養元年・1144)
が御命日です。御廟所へお参りしましょう。
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