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2012年9月

2012年9月30日 (日)

般若寺 コスモス花だより  9・30

 秋のコスモス:≪五分咲き≫

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって花は〈五分咲き〉の状態です。葉は青々と茂り、茎はまっすぐに立っています。しかし残暑の影響で開花は一週間ほど遅れました。〈見ごろ〉にはあと少しというところです。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今が見ごろです。

 

*きょうで9月、長月は終わり。明日からは10月、神無月(かみなづき、かんなつき)です。全国の八百万の神々が出雲大社へ集り、他の国にはおられなくなるからといいますが、ほかに「雷のない月」「新穀により酒を醸す月」という説があります。

台風17号が接近中です。いまの予報では近畿上陸は無いようです。しかし勢力が大きいので雨風の影響は出るでしょう。無事に早く通り過ぎてほしいものです。

残念ながら今夜の仲秋の名月はだめになりそうです。明日の十六夜の月に期待しましょう。

「名月や 畳の上に 松の影」宝井其角

「名月を とってくれろと 泣く子かな」小林一茶

 

〔短歌〕

「男体の うへの青空 しろき雲

山の秋の日 おだやかに募る」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 色の分れ目 通れさう」稲畑汀子

〔和歌〕

「さをしかの しかならはせる 萩なれや

たちよるからに をのれおれふす」

紫式部・玉葉495

「牡鹿が。(自分の妻として)そうするように習慣づけた萩なのだろうか、折ろうとして側に寄っただけで、自分から折れ伏しているよ。」

・さをしかの=「小男鹿」と「然か」(そのように)とを重ねて声調を整えた技巧。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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般若寺 コスモス花だより  9・30

 秋のコスモス:≪五分咲き≫

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって花は〈五分咲き〉の状態です。葉は青々と茂り、茎はまっすぐに立っています。しかし残暑の影響で開花は一週間ほど遅れました。〈見ごろ〉にはあと少しというところです。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今が見ごろです。

 

*きょうで9月、長月は終わり。明日からは10月、神無月(かみなづき、かんなつき)です。全国の八百万の神々が出雲大社へ集り、他の国にはおられなくなるからといいますが、ほかに「雷のない月」「新穀により酒を醸す月」という説があります。

台風17号が接近中です。いまの予報では近畿上陸は無いようです。しかし勢力が大きいので雨風の影響は出るでしょう。無事に早く通り過ぎてほしいものです。

残念ながら今夜の仲秋の名月はだめになりそうです。明日の十六夜の月に期待しましょう。

「名月や 畳の上に 松の影」宝井其角

「名月を とってくれろと 泣く子かな」小林一茶

 

〔短歌〕

「男体の うへの青空 しろき雲

山の秋の日 おだやかに募る」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 色の分れ目 通れさう」稲畑汀子

〔和歌〕

「さをしかの しかならはせる 萩なれや

たちよるからに をのれおれふす」

紫式部・玉葉495

「牡鹿が。(自分の妻として)そうするように習慣づけた萩なのだろうか、折ろうとして側に寄っただけで、自分から折れ伏しているよ。」

・さをしかの=「小男鹿」と「然か」(そのように)とを重ねて声調を整えた技巧。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月29日 (土)

般若寺 コスモス花だより  9・29

 秋のコスモス:≪五分咲き≫

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって花は〈五分咲き〉の状態です。葉は青々と茂り、茎はまっすぐに立っています。しかし残暑の影響で開花は一週間ほど遅れました。〈見ごろ〉にはあと少しというところです。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今が見ごろです。

 

*台風が近づいてきたのか暑さがぶり返しています。昼と夜の温度差が大きいのでちょっとしんどいです。

コスモスは今、満開に向かって蕾を増やしています。ふつうのコスモスで黄色い花をさかせるイエローキャンパスというめずらしい種類もちらほら咲いてきました。このキャンパスという種類が咲くと秋も本番。10月には秋咲大輪美色という存在感ある大花も咲きそろいます。

庭の片隅では目立たない秋の草花、水引草が咲いています。別名「金線草」と言います。紙で作った水引のように長い花柄に赤い小さな花をつけます。

「みづひきの 一縷紅濃き 人の幸」篠田悌二郎

「森暗く 水引の紅 雨さそふ」松村蒼石

 

〔短歌〕

「子供泣く 暮るる湖水を 渡り行く

舟なる乳母の ふところに居て」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「鰯雲 こころの波の 末消えて」水原秋桜子

〔和歌〕

「ひとしほり 雨はすぎぬる 庭の面に

ちりてうつろふ 萩が花ずり」

藤原公直朝臣母・風雅481

「さっと一しきりぬらして、雨は過ぎ去ってしまった庭面に、点々と散って色を染める、花摺り衣のような萩の花よ。」

・ひとしほり=「一湿り」。表面だけさっとぬらして。

・うつろふ=「散る」意と「色づく」意をかける。

・花ずり=花のしぼり汁で模様を摺り出した衣。萩の散った庭を見立てる。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

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般若寺 コスモス花だより  9・29

 秋のコスモス:≪五分咲き≫

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって花は〈五分咲き〉の状態です。葉は青々と茂り、茎はまっすぐに立っています。しかし残暑の影響で開花は一週間ほど遅れました。〈見ごろ〉にはあと少しというところです。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今が見ごろです。

 

*台風が近づいてきたのか暑さがぶり返しています。昼と夜の温度差が大きいのでちょっとしんどいです。

コスモスは今、満開に向かって蕾を増やしています。ふつうのコスモスで黄色い花をさかせるイエローキャンパスというめずらしい種類もちらほら咲いてきました。このキャンパスという種類が咲くと秋も本番。10月には秋咲大輪美色という存在感ある大花も咲きそろいます。

庭の片隅では目立たない秋の草花、水引草が咲いています。別名「金線草」と言います。紙で作った水引のように長い花柄に赤い小さな花をつけます。

「みづひきの 一縷紅濃き 人の幸」篠田悌二郎

「森暗く 水引の紅 雨さそふ」松村蒼石

 

〔短歌〕

「子供泣く 暮るる湖水を 渡り行く

舟なる乳母の ふところに居て」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「鰯雲 こころの波の 末消えて」水原秋桜子

〔和歌〕

「ひとしほり 雨はすぎぬる 庭の面に

ちりてうつろふ 萩が花ずり」

藤原公直朝臣母・風雅481

「さっと一しきりぬらして、雨は過ぎ去ってしまった庭面に、点々と散って色を染める、花摺り衣のような萩の花よ。」

・ひとしほり=「一湿り」。表面だけさっとぬらして。

・うつろふ=「散る」意と「色づく」意をかける。

・花ずり=花のしぼり汁で模様を摺り出した衣。萩の散った庭を見立てる。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月28日 (金)

般若寺 コスモス花だより  9・28

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 3分~5分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は残暑さが影響し花は一週間ほど遅れています。〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*いま台風が二つ日本列島に近づいています。西から17号、東から18号です。今年は近畿地方には全く台風が来ていません。こんな年は珍しいです。しばらく台風のことは忘れていましたが、10月が終わるまで安心できません。コスモスの花がこれから、という時にやって来るものです。いつぞやは満開で明日テレビの中継があるという時に台風でなぎ倒されたことがありました。それでもテレビ放送は中止されませんから、カメラマンの方は低くなった花を寝転んで地面すれすれで撮っておられたこともありました。今年は今のところまっすぐに背が高く空に向かって花をつけています。二つの台風が無事に通過してくれることを祈ります。

*今日は28日で不動明王のご縁日です。お不動さんの各寺では護摩がたかれ大勢の参詣者を迎えられることでしょう。奈良桜井の巻向というところ、三輪山の東側山腹に真言律宗の末寺で「奥不動寺」というお寺があります。ここでは4月と9月に大祭として柴燈護摩がたかれます。遠方からの信者さんが山道を登りお参りされます。寺へ行く途中には滝があってそこは有名な水行の聖地となっています。小さなお寺ですが、皆さん熱心な信者さん達で読経の声が山にこだまします。にぎわいのあるお寺にはなにかがあって、いいですね。

 

〔短歌〕

「湖(うみ)じりの 山あかかと 入日する

湖水をわたる 舟の旅びと」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 色もつれあひ ほどけあひ」本郷昭雄

〔和歌〕

「たかまどの 野べの秋はぎ この比の

あかつき露に さきにけるかも」

中納言家持・玉葉494

「高円の野原の秋萩は、この頃の明け方の露にうるおって咲いたことだよ。」

・たかまどの野べ=大和の歌枕、高円の野。奈良市白毫寺高円町。高円山の裾野。萩の名所。

・出典=万葉集1605

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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般若寺 コスモス花だより  9・28

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 3分~5分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は残暑さが影響し花は一週間ほど遅れています。〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*いま台風が二つ日本列島に近づいています。西から17号、東から18号です。今年は近畿地方には全く台風が来ていません。こんな年は珍しいです。しばらく台風のことは忘れていましたが、10月が終わるまで安心できません。コスモスの花がこれから、という時にやって来るものです。いつぞやは満開で明日テレビの中継があるという時に台風でなぎ倒されたことがありました。それでもテレビ放送は中止されませんから、カメラマンの方は低くなった花を寝転んで地面すれすれで撮っておられたこともありました。今年は今のところまっすぐに背が高く空に向かって花をつけています。二つの台風が無事に通過してくれることを祈ります。

*今日は28日で不動明王のご縁日です。お不動さんの各寺では護摩がたかれ大勢の参詣者を迎えられることでしょう。奈良桜井の巻向というところ、三輪山の東側山腹に真言律宗の末寺で「奥不動寺」というお寺があります。ここでは4月と9月に大祭として柴燈護摩がたかれます。遠方からの信者さんが山道を登りお参りされます。寺へ行く途中には滝があってそこは有名な水行の聖地となっています。小さなお寺ですが、皆さん熱心な信者さん達で読経の声が山にこだまします。にぎわいのあるお寺にはなにかがあって、いいですね。

 

〔短歌〕

「湖(うみ)じりの 山あかかと 入日する

湖水をわたる 舟の旅びと」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 色もつれあひ ほどけあひ」本郷昭雄

〔和歌〕

「たかまどの 野べの秋はぎ この比の

あかつき露に さきにけるかも」

中納言家持・玉葉494

「高円の野原の秋萩は、この頃の明け方の露にうるおって咲いたことだよ。」

・たかまどの野べ=大和の歌枕、高円の野。奈良市白毫寺高円町。高円山の裾野。萩の名所。

・出典=万葉集1605

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

 

 

 

 

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2012年9月27日 (木)

般若寺 コスモス花だより  9・27

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 3分~5分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は残暑さが影響し花は一週間ほど遅れています。〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

 

10月まであと3日となりました。遅れていた彼岸花はようやく満開になりました。コスモスは3分から5分程度になり、あと1週間から10日で満開になりそうです。

10月には真言律宗の本山西大寺で「光明真言会」(こうみょうしんごんえ)があります。103日から5日までです。この法要は正式には「光明真言土砂加持法要」(どしゃかじほうよう)といい、一山の僧が声明(しょうみょう)の「光明真言」を唱えて堂内を3回行道し「土砂」(どしゃ)を加持します。この砂は亡くなった人は成仏し、生者は滅罪生善の効験があるとされ信者さんにお授けされています。

光明真言は、『不空羂索神変真言経』や『不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言』などに説かれる大日如来の陀羅尼です。

「おん、あぼきゃ、べいろしゃのう、まかぼだら、まに、はんどま、じんばら、はらばりたや、うん」この意味は「オーム、不空なるものよ、大日如来よ、偉大なる印相よ、宝珠・蓮華・光明の徳を有する者よ。転迷開悟せしめよ。フーム」と訳されます。オームは帰命、供養の意味。フームは満願、歓喜です。

光明真言を聞いたり唱えたりすれば無量無辺の功徳が生じ、一切の罪障が滅して極楽往生がかなうと言われます。3日と4日は夜7時から一山の僧が一同に出仕される「総番」となり、誰でも参堂できます。法要の間には「雅楽の奉納」、終わってから「法話」があります。鎌倉時代の叡尊上人が始めた伝統行事で、今に中世の宗教世界を伝えている貴重な法要です。一度お出かけくださいませ。

 

〔短歌〕

「姉たちの 乗り来し俥 この宿の

帳場のまえに 並べるさびしさ」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「病めばなほ 人のこひしく 秋桜」谷口てる子

〔和歌〕

「しほれふす えだ吹き返す 秋風に

とまらずおつる 萩のうは露」

九条左大臣女・風雅480

「たわみ伏した枝を吹きひるがえす秋風のために、枝にとまらずこぼれ散る、萩の上に置いた露の美しさよ。」

・しほれ=萎え、たわんで。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

 

 

 

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般若寺 コスモス花だより  9・27

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 3分~5分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪満開≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は残暑さが影響し花は一週間ほど遅れています。〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

 

10月まであと3日となりました。遅れていた彼岸花はようやく満開になりました。コスモスは3分から5分程度になり、あと1週間から10日で満開になりそうです。

10月には真言律宗の本山西大寺で「光明真言会」(こうみょうしんごんえ)があります。103日から5日までです。この法要は正式には「光明真言土砂加持法要」(どしゃかじほうよう)といい、一山の僧が声明(しょうみょう)の「光明真言」を唱えて堂内を3回行道し「土砂」(どしゃ)を加持します。この砂は亡くなった人は成仏し、生者は滅罪生善の効験があるとされ信者さんにお授けされています。

光明真言は、『不空羂索神変真言経』や『不空羂索毘盧遮那仏大灌頂光真言』などに説かれる大日如来の陀羅尼です。

「おん、あぼきゃ、べいろしゃのう、まかぼだら、まに、はんどま、じんばら、はらばりたや、うん」この意味は「オーム、不空なるものよ、大日如来よ、偉大なる印相よ、宝珠・蓮華・光明の徳を有する者よ。転迷開悟せしめよ。フーム」と訳されます。オームは帰命、供養の意味。フームは満願、歓喜です。

光明真言を聞いたり唱えたりすれば無量無辺の功徳が生じ、一切の罪障が滅して極楽往生がかなうと言われます。3日と4日は夜7時から一山の僧が一同に出仕される「総番」となり、誰でも参堂できます。法要の間には「雅楽の奉納」、終わってから「法話」があります。鎌倉時代の叡尊上人が始めた伝統行事で、今に中世の宗教世界を伝えている貴重な法要です。一度お出かけくださいませ。

 

〔短歌〕

「姉たちの 乗り来し俥 この宿の

帳場のまえに 並べるさびしさ」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「病めばなほ 人のこひしく 秋桜」谷口てる子

〔和歌〕

「しほれふす えだ吹き返す 秋風に

とまらずおつる 萩のうは露」

九条左大臣女・風雅480

「たわみ伏した枝を吹きひるがえす秋風のために、枝にとまらずこぼれ散る、萩の上に置いた露の美しさよ。」

・しほれ=萎え、たわんで。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月26日 (水)

般若寺 コスモス花だより  9・26

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 23分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は暑さが影響したのか、花は一週間ほど遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昨日のNHKテレビ取材は無事終わりました。境内のコスモスの花の中での会話と宝蔵堂での白鳳秘仏の阿弥陀如来様の撮影が中心でした。仏像撮影はガラス越しで光の具合が難しそうで時間がかかっておられました。仕上がりはどうなったかは分かりませんが放送日は決まっています。明日明後日と2回あるようです。

一回目は9271130分からの「ぐるっと関西おひるまえ」の中で放送予定。二回目は928日の夕方610分からの「ならナビ」で放送予定。

29日には「祈りの廻廊」があり当寺の法嗣顕任師がお話をします。こちらは参加予約制で早くに満員締め切りとなっています。ここを皮切りに奈良県下の寺神社を回るようになっています。

これからコスモスのお花とともにわれわれ寺方も忙しくなります。

 

〔短歌〕

「寝室の サノサ節いと ものかなし

湖水の岸の 朝の旅籠屋」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「月明に ゆらぐことなき 秋桜」清崎敏郎

〔和歌〕

「ながめすぐす 日数や秋に うつりぬる

小萩がすゑぞ 花になり行く」

従一位教良女・玉葉492

「思いに沈んでぼんやりと日数を過しているうちに、季節は秋に移ってしまったのかなあ。蕾のあるとも見えなかった小萩の枝先が、可憐な花になって行くよ」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

 

 

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般若寺 コスモス花だより  9・26

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 23分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は暑さが影響したのか、花は一週間ほど遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昨日のNHKテレビ取材は無事終わりました。境内のコスモスの花の中での会話と宝蔵堂での白鳳秘仏の阿弥陀如来様の撮影が中心でした。仏像撮影はガラス越しで光の具合が難しそうで時間がかかっておられました。仕上がりはどうなったかは分かりませんが放送日は決まっています。明日明後日と2回あるようです。

一回目は9271130分からの「ぐるっと関西おひるまえ」の中で放送予定。二回目は928日の夕方610分からの「ならナビ」で放送予定。

29日には「祈りの廻廊」があり当寺の法嗣顕任師がお話をします。こちらは参加予約制で早くに満員締め切りとなっています。ここを皮切りに奈良県下の寺神社を回るようになっています。

これからコスモスのお花とともにわれわれ寺方も忙しくなります。

 

〔短歌〕

「寝室の サノサ節いと ものかなし

湖水の岸の 朝の旅籠屋」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「月明に ゆらぐことなき 秋桜」清崎敏郎

〔和歌〕

「ながめすぐす 日数や秋に うつりぬる

小萩がすゑぞ 花になり行く」

従一位教良女・玉葉492

「思いに沈んでぼんやりと日数を過しているうちに、季節は秋に移ってしまったのかなあ。蕾のあるとも見えなかった小萩の枝先が、可憐な花になって行くよ」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

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2012年9月25日 (火)

般若寺 コスモス花だより  9・25

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 13分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は暑さが影響したのか、花は一週間ほど遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*暑さと涼しさと寒さが繰り返されています。いまが季節の変わり目であることを実感できます。当寺では今月22日から白鳳秘仏阿弥陀如来など宝物の特別御開扉が始まりました。ことしは拝観者が多いです。特別公開には別途料金がいるのに増えています。ひとつは「祈りの廻廊」キャンペーンで宣伝が行き届いているのが原因かもしれません。しかし去年も拝観者の三分の一が秘仏へ来ておられましたから名声が定着してきたのかも。実際の拝観者の声でも白鳳仏はあまりお目にかかれないとのことで当寺の阿弥陀様が人気を得ておられるらしいです。それと胎内仏の可愛いお姿に驚かれておられるようです。

この人気を察知されたのか、今日の午前中にNHK奈良局の夕方番組「ならナビ」から撮影取材が予定されています。2年前にも取材があって小さな仏様が大きく映っておられました。今日の取材はどうなることか、楽しみです。

コスモスの花と古き仏たちが映像で輝くことでしょう。

 

〔短歌〕

「黒き山へ 夜の湖水こえ 灯の色の

月落ち行けり 心をののく」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「尼寺の 苔の中より 秋桜」上野泰

〔和歌〕

「真萩ちる 庭の秋かぜ 身にしみて

夕日の影ぞ 壁に消え行く」

永福門院・風雅478

「美しい萩の花の散る庭を吹く秋風が、しみじみと冷たく身にしみて、先程まで壁にさしていた夕日の光が、あたかもその壁に吸いこまれるように消えて行くよ。」

・真萩=萩の美称。

・かべ=恐らく、庭の仕切りの築泥壁(ついぢかべ)であろう。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

 

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般若寺 コスモス花だより  9・25

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 13分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪満開≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は暑さが影響したのか、花は一週間ほど遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*暑さと涼しさと寒さが繰り返されています。いまが季節の変わり目であることを実感できます。当寺では今月22日から白鳳秘仏阿弥陀如来など宝物の特別御開扉が始まりました。ことしは拝観者が多いです。特別公開には別途料金がいるのに増えています。ひとつは「祈りの廻廊」キャンペーンで宣伝が行き届いているのが原因かもしれません。しかし去年も拝観者の三分の一が秘仏へ来ておられましたから名声が定着してきたのかも。実際の拝観者の声でも白鳳仏はあまりお目にかかれないとのことで当寺の阿弥陀様が人気を得ておられるらしいです。それと胎内仏の可愛いお姿に驚かれておられるようです。

この人気を察知されたのか、今日の午前中にNHK奈良局の夕方番組「ならナビ」から撮影取材が予定されています。2年前にも取材があって小さな仏様が大きく映っておられました。今日の取材はどうなることか、楽しみです。

コスモスの花と古き仏たちが映像で輝くことでしょう。

 

〔短歌〕

「黒き山へ 夜の湖水こえ 灯の色の

月落ち行けり 心をののく」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「尼寺の 苔の中より 秋桜」上野泰

〔和歌〕

「真萩ちる 庭の秋かぜ 身にしみて

夕日の影ぞ 壁に消え行く」

永福門院・風雅478

「美しい萩の花の散る庭を吹く秋風が、しみじみと冷たく身にしみて、先程まで壁にさしていた夕日の光が、あたかもその壁に吸いこまれるように消えて行くよ。」

・真萩=萩の美称。

・かべ=恐らく、庭の仕切りの築泥壁(ついぢかべ)であろう。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月24日 (月)

般若寺 コスモス花だより  9・24




 
秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 13分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪見ごろ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は暑さが影響したのか、花は一週間ほど遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、クランベリー、シーシェル、ピコティ、サイケ、スカーレット、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*御本尊文殊菩薩の膝前の墨書銘文(つづき)

[膝前部矧ぎ目]

「大聖文殊尊

□□

菩薩戒□□

殊音(花押)

大施主

前伊勢守

藤原兼光

マム(文殊種字)

大仏師

法眼康俊

小仏師

康成

康□ □□」

また菩薩の坐す蓮華台座の蓮肉部裏面には

「八字文殊菩薩

元亨四年三月七日

金剛仏子珠音(花押)」とある。

これらにより本尊名は「八字文殊菩薩」、願主は「珠音(殊音)」施主は「前伊勢守藤原兼光」、仏師は「大仏師康俊、小仏師康成」と判る。殊音は房名を「文観」と言い、文殊と観音の一字ずつをとって名としているように、文殊・観音を主たる信仰の対象にした。また真言僧としては金剛仏子「弘真」を名乗った。西大寺の弟子から東寺長者、醍醐寺座主となるなど真言宗の頂点を極めた。後醍醐天皇の信任が厚く護持僧のような役割を果たしたという。兼光は網野善彦氏の『異形の王権』によれば、六波羅探題の引付頭人兼評定衆を務める鎌倉幕府の実務官僚であった「伊賀兼光」であると推定されています。建武の新政では中枢幹部として各種の重役を勤めているので、般若寺の文殊像の施主となって天皇の討幕に加担をしていたことが分かります。仏師は「運慶六代の孫」を名乗った南都大仏師康俊たちです。尊名の八字は「オンアクビラウンキャシャラク」(八字軌)と「アービラウンキャシャラクダン」(大日如来剣印)の八字を指します。八字文殊法は息災法の中に調伏の効験を持つとされるところから、本尊は御敵調伏を願って造立されたのでしょう。この銘文は秘されていて人目に触れることもないけれど八字文殊であることから長らく秘仏の扱いを受けていたと伝わります。父帝後醍醐の御願成就を祈った寺であるからこそ大塔宮がかくまわれることになったのでしょう。

 

〔短歌〕

「うち向ふ 山の傾斜の しみじみと

目にしみ入りて かなしき夕べ」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「透きとほる 日ざしの中の 秋桜」木村享史

〔和歌〕

「袖たれて いざ見にゆかん から衣

すそののまはぎ ほころびぬらし」

前大僧正道玄・玉葉490

「垂れた袖を連ねて、さあ見に行こうよ。山の裾野の美しい萩は、咲きはじめたようだよ。」

・袖たれて=袖を長く垂らして。くつろいださま。萩の花に袖を触れて色を染めつける動作をも連想させる。

・から衣=「裾野」の枕詞。「袖」「ほころび」と「衣」に縁のある言葉を連ねる。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月23日 (日)

般若寺 コスモス花だより  9・23

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 12分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪見ごろ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになって〈咲きはじめ〉の状態です。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂り、台風がなかったのでまっすぐに立っています。しかし今年は暑さが影響しているのか、花は遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*大塔宮の唐櫃に続いて後醍醐天皇の祈願をこめた御本尊について。

御本尊文殊菩薩騎獅像(重要文化財)の膝前の矧目(はぎめ)の両面―胴体部と膝前部―に墨書があって、次のように銘記されています。

[胴体部矧ぎ目]

「ウム(不動明王種字)

元亨四年甲子三月

七日奉為法界

衆生発菩提

心金輪聖主

御願成就

アラハシャナ(文殊菩薩五字真言)

キャカラバア(五大種字)

アビラウンケン

シャラクダン(文殊菩薩八字真言)

信心施主所願

円満護持仏子

発心堅固奉

造立所也

ウム(愛染明王種字)」

ここから判るのは、元亨4年(132437日に法界衆生(すべての人々)が菩提心を発起し、金輪聖主(こんりんしょうしゅ)の御願成就の奉為(おんため)に、信心施主の願うところが円満し、護持仏子の発心が堅固ならんがために造立し奉るところなり。まず、金輪とは仏教の宇宙観で須弥山を支える三輪、四輪の最上層、その金輪世界を治める理想の帝王を金輪聖主または金輪聖王といいます。ここでは密教に深く帰依し自ら加持祈祷した後醍醐天皇を指します。元亨(げんこう)4年は129日に甲子革令で正中(しょうちゅう)元年に改まり政変「正中の変」が起こっています。これは後醍醐天皇が北条高時を討って政権回復をねらったクーデター計画でした。しかし企ては発覚して失敗、側近の日野資朝(すけとも)・俊基(としもと)は流刑断罪されましたが、天皇は謀反の意のないことを釈明し無罪でした。

元亨43月時点での天皇の御願成就といえば討幕新政の願いであった推測されます。信心施主そして発願主の願いも同じであったでしょう。本尊の造立旨趣は討幕そのものであったのです。つづく。

 

〔短歌〕

「霧の粉 空気にまじる 林間を

つめたき手して いそぐ旅人」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスを コスモスらしく するは風」蔦三郎

〔和歌〕

「さこそわれ 萩のふるえの 秋ならめ

もとの心を 人のとへかし」

安嘉門院四条・風雅477

「それはもう、私は萩の古い枝に咲く乏しい秋の花のような、取るに足らぬものでもありましょうが、それでも失わず持っている本来の志を、世の人よ、尋ねて下さい。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月22日 (土)

般若寺 コスモス花だより  9・22

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫ 12分咲き

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪見ごろ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになっていて、〈咲きはじめ〉の状態になっています。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂りまっすぐに立っています。今年は暑さが影響しているのか、花は遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昔の尋常小学唱歌 第五学年用 第18番に『大塔宮』(だいとうのみや)の歌があります。これは大正2年(19135月に作られたものです。

 

1、「氷(こほり)の刃(やいば) 

御腹(みはら)に当(あ)てて

経巻(きゃうくわん)かづき かたづをのみて 

忍(しの)びおはせし

般若寺(はんにゃじ)あはれ」

2、「山伏(やまぶし)姿(すがた)

 嶮(けは)しき道(みち)を

破(やぶ)るる御足(みあし) 

紅(くれない)染(そ)めて

落行(おちゆ)きましし 熊野路(くまのぢ)あはれ」

3、「鎧(よろひ)の上(うえ)に 

立(た)てる矢(や)七(なな)つ

流(なが)るる血(ち)しほ 拭(ぬぐ)ひもあへず

酒酌(さけく)みましし 

三芳野(みよしの)あはれ」

4、「恨(うらみ)尽(つ)きせぬ 

建武(けんむ)の昔(むかし)

日影(ひかげ)も闇(くら)き 

鎌倉山(かまくらやま)の

御最後(ごさいご)あわれ 語(かた)るもゆゆし」

 

般若寺、熊野、吉野、鎌倉へと満27歳で命果てられた親王様の御生涯が歌われています。大正から昭和の初期には、小学校の教科書(読本)と唱歌で大塔宮のことを習い、南朝建武の遺蹟巡拝が盛んでした。笠置山と般若寺はその遺蹟地としてにぎわいを見せたようです。まだその頃はご本尊文殊菩薩の胎内銘文は発見されていなかったので、大塔の宮の唐櫃が参拝の目的だったようです。

文殊さまの銘文は明日ご紹介します。

 

〔短歌〕

「文挾(ふばさみ)の 停車場の前に 一本(ひともと)の

あかるき黄色の 秋の木立てり」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「秋草や 濡れていろめく 籠の中」飯田蛇笏

〔和歌〕

「宮こ人 いまとひこなん ひとりきく

軒ばのすぎの 秋風の暮」

院御製(伏見院)・玉葉487

「都人よ、今という今、たずねて来てくれよ。たった一人で聞く軒端の杉の秋風の音が、こんなにも淋しい、山里の夕暮に。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月21日 (金)

般若寺 コスモス花だより  9・21

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

・見頃の期間: 9月下旬~11月 

・満開の状態: 10月上旬~下旬

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 紫苑(しおん) ≪見ごろ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは150160㎝ほどになっていて、〈咲きはじめ〉の状態になりました。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂りまっすぐに立っています。暑さが影響しているのか、花は遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*いま当寺では古い教科書をコピーして御参詣の方に普及しています。それは大正7年(1918)文部省制定の『尋常小学読本巻九』に載せられた「第三十二話 般若寺の御危難」という『太平記』に基づく大塔宮護良親王の話です。教科書の文章は文語調で旧字体の漢字を使っているのでなかなか難しいです。「笠置の城すでに北條の兵に攻破られ、後醍醐天皇は御いたはしくも、賊軍の手に落ち給ひぬ。笠置なる父帝の御もとへと志して、比叡山を立出で給ひし護良親王は、今や天下に身の置き給ふ所もなく、しばらく奈良の般若寺にかくれて、時の至るを待ち給へり。」で始まり最後は「親王は萬死に一生を得て、神仏の加護を謝し給ひ、熊野をさして落行き給ひきとぞ。 終」となります。この読本はおそらく五年生か六年生を対象としたものでしょうが、今の小学生ではまず読めません。昔の子供は難しい文章を習っていたことに驚きます。この読本は大正7年から昭和16年まで使われたそうで、初年度の方なら105歳、最終年度に習った人でも今年82歳になります。いまでは歴史のかなたへ行ってしまった歴史読本です。

 

〔短歌〕

「日光に ちかき停車場 杉の木の

暗きが前に コスモス光る」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 風なきときも 色こぼす」三村純也

〔和歌〕

「あだし野の 萩のすゑこす 秋風に

こぼるる露や 玉河の水」

俊頼朝臣・風雅476

「あだし野の萩の枝先を越えて吹く秋風に、盛んにこぼれ散る露は、これがあの、玉川の清流の水しぶきだろうか。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月20日 (木)

般若寺 コスモス花だより  9・20

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月下旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、〈咲きはじめ〉の状態になりました。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂りまっすぐに立っています。暑さが影響しているのか、花は遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*今年も夏の終わりに鈴虫をいただき長らくリーンリーンと涼やかな声を聞かせてもらいました。しかしお世話が出来なくなって来たので庭の草むらに放してやりました。庭ではマツムシのチンチロリンやコオロギのコロコロいう鳴き声が合唱となって聞こえます。萩や彼岸花、紫苑が咲いてくると秋まっさかりです。コスモスも遅ればせながら咲きそろうことでしょう。

 

「いま褪せし 夕焼の門の 虫しぐれ」水原秋桜子

「書を購(か)ひて 暫く貧し 虫の秋」松本たかし

「松虫の 高音土より 夕空へ」原石鼎

 

今日からは空気も乾いて朝晩は20度を切るそうです。やはりお彼岸ですね。

 

〔短歌〕

「埼玉の とある小村の 停車場の

柵のダリヤに 秋の日あつし」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「秋彼岸 近づく経を よみ習ふ」中川宋淵

〔和歌〕

「風にきき 雲にながむる 夕暮の

秋のうれへぞ たへず成り行く」

永福門院・玉葉485

「風の音に耳を傾け、雲の様子に眺め入る夕暮の、秋のそこはかとない哀愁が、日を追ってこらえ切れない程になって行くよ。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月19日 (水)

般若寺 コスモス花だより  9・19

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月下旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、〈咲きはじめ〉の状態になりました。品種によっては満開状態の所もあります。よく降る雨のおかげで葉は青々と茂りまっすぐに立っています。暑さが影響しているのか、花は遅れ気味、〈見ごろ〉はもう少し先になると思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*今日は「彼岸の入り」です。お彼岸は「お中日」(おちゅうにち)の秋分の日をはさんで1週間あります。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるのはこの一週間で気候が大きく変化することを言っているのでしょう。ここ数日は各地で記録破りの高温が続きました。これでは秋は実感できません。お彼岸で夏が一掃されることを願います。

お彼岸と言えば、これは仏教用語。「波羅蜜多」(はらみった)というサンスクリット(梵語)に由来します。般若波羅蜜多、六波羅蜜、という言葉がよく知られますが、ハラミッタは「彼岸に至る」と翻訳され、現世の苦の世界から来世の安楽世界へ行く(往生)することを意味します。また仏になる為の修行として六つを数えられます。それは檀那(布施)・戒(いましめ)・忍辱(耐え忍ぶ)・精進(努力)・禅定(心の安定)・般若(智慧)です。それぞれの修行が完成することが波羅蜜多です。最後の般若波羅蜜多が究極の目標で、その内容を説いているのが『般若心経』をはじめとする各種の『般若経』です。般若寺は奈良時代に聖武天皇が『大般若経六百巻』を納められた寺です。

お彼岸は太陽が真東から昇り真西へ沈むので、この世・此岸と彼岸・お浄土とが最短距離でつながる日とされているのです。ご先祖様、仏様を礼拝してください。

 

〔短歌〕

「蕎麦の花 しらじら咲けり 山裾の

朝日のささぬ 斜面の畑に」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「糸瓜(へちま)咲いて 痰のつまりし 仏かな」正岡子規

〔和歌〕

「秋くれば 萩もふるえに さくものを

人こそかはれ もとの心は」

前左兵衛督惟方・風雅474

「秋が来れば、萩だって去年の古い枝に咲き、〈もとの心は忘れざりけり〉と古歌にも詠まれるのに、(一向音信もないとは、萩とは違い)人間こそはもとの心も変わってしまうものなのですね。」

・参考歌:「秋萩の 古枝に咲ける 花みれば

もとの心は 忘れざりけり」(躬恒・古今集219

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月18日 (火)

般若寺 コスモス花だより  9・18

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月下旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪つぼみ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、〈咲きはじめ〉の状態になりました。品種によっては満開状態の所もあります。よく降る雨のおかげで、葉は青々と茂りまっすぐに立っています。花の〈見ごろ〉はもう少し先のことと思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

 

*台風16号は九州の西側を通り朝鮮半島へ向かいました。昨日はけっこう風も強く蒸し暑さは最高でした。奈良でもこんなに影響を受けるなんて大きな台風だったのですね。こういう気候を経て秋に向かうのでしょうが、まだまだ台風はやって来そうな気がします。

赤い彼岸花はまだ咲いていません。白いというか黄色い彼岸花が一番花を見せています。これはリコリスと言って園芸用に作られたものでしょうか。夏の間は水をやることもなく草にまみれて放置してあったのに秋にはきっちり咲いてくれました。萩は山萩が一本境内の真ん中にあって通行の邪魔をしています。このほか紫苑は100本ほどが群れになって立ち並んでいます。暑くとも秋の花々は咲いています。

 

〔短歌〕

「夜がくれば 〈御晩になりした〉と云ふ 挨拶を

とりかはしつつ 灯をともすなり」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「葛咲いて その花どきを 菩提心」手塚美佐

〔和歌〕

「さらでだに 身にしむ秋の 夕暮に

松をはらひて 風ぞすぐなる」

式子内親王・玉葉482

「そうでなくてさえ淋しさが身にしみる秋の夕暮に、松を吹き払って風の過ぎる音が聞える。(その深いわびしさよ)」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

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2012年9月17日 (月)

般若寺 コスモス花だより  9・17




 
秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

〇 彼岸花(ひがんばな)≪つぼみ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、〈咲きはじめ〉の状態になりました。品種によっては満開状態の所もあります。よく降る雨のおかげで、葉は青々と茂りまっすぐに立っています。花の〈見ごろ〉はもう少し先のことと思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昨日は本当に暑かったです。白鳳秘仏公開のお堂に一日すわって受付とガイド役を務めたのですが、頭がぼうっとするくらい位に暑いでした。きっと湿度が高かったのでしょう。いま沖縄から九州へ向かって大型台風が北上中です。この辺でも少し風が吹いていましたから南の湿った風が日本列島に吹き寄せているのかも知れません。夏のような日差しの中なのに御参詣の方は急に増えてきました。先週は100人足らずだったのに、きのうは400人をこえました。いよいよコスモスシーズン到来です。花はまだ咲きはじめ、一分から二分咲き程度です。次の連休にはもっと咲いてくれると思います。満開状態を目ざしてお出でになるなら10月に入ってからがいいでしょう。20年ほど前だったら秋分の日頃から満開になったこともあったのに、やはり温暖化で秋が遅くなっているのですね。半月は季節がずれています。それでも秋はやって来ます、コスモスも確実に咲きます。いましばらくお待ちください。

 

〔短歌〕

「なじみつる 温泉(ゆ)の村をすて また知らぬ

山めぐる里の 夕ぐれに入る」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「紅萩に 見るむらさきや そこら冷ゆ」渡辺水巴

〔和歌〕

「ふけぬなり ほしあひの空に 月は入りて

秋風うごく 庭のともし火」

太上天皇(光厳院)・風雅471

「ああ、夜は更けたのだなあ。二星の相逢う空に、月はすでに沈んで、ほのかな初秋の風の動きを見せてゆらめく、庭の燈火よ。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

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歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

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2012年9月16日 (日)

般若寺 コスモス花だより  9・16

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきて〈咲きはじめ〉の状態になりました。品種によっては満開状態の所もあります。よく降る雨のおかげで、葉は青々と茂りまっすぐに立っています。花の〈見ごろ〉はもう少し先のことと思われます。しかし新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*先日ご紹介した連続仏教講座『般若寺知恵光座』の内容を一部変更します。

「若き僧侶の日常雑感」としていたのを「日常勤行の手ほどき」とします。今、どの世代の方も心と人生の在り方を教えている仏教への関心は高くそれぞれに勉強されています。中には仏教系大学へ行って講義を受けている方もおられます。難しい教義はちょっとと敬遠される方でも、実際に仏様を拝む方法、仏様の前での「おつとめ」「勤行」を教えてほしいとおっしゃる方は多いです。僧侶の場合は『日常勤行法則』に則り『諸経要集』を読みます。長い場合も短い場合もあります。一方、一般向けには『在家勤行集』という簡略化された「お経本」があります。短いからと言っても基本は同じ、ちゃんと仏の教えが記されています。今回は「真言宗」のものを使います。

そして講師はまだ駆け出しの若僧ですが、熱意は人一倍。一生懸命、精進努力しています。

仏教に、般若寺に、そして石造美術に関心のあるお方、どうぞご参加くださいませ。

 

〔短歌〕

「山里の かたまりあへる 四五軒が

道さしはさみ 夜(よ)の灯(ひ)ともせり」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「曼珠沙華 落暉も蘂(しべ)を ひろげけり」中村草田男

〔和歌〕

「いほむすぶ わさだのなるこ ひきかえて

夜さむになりぬ 露の衣手」

常磐井入道前太政大臣(西園寺実氏)・玉葉481

「小さな庵を造り住んで、田の早稲に集る鳥を追う鳴子を引くくらしも、今までとは引きかえて夜はすっかり寒くなったよ。露の置く袖のあたりまでも。」

・ひきかえて=鳴子を「引く」ことと「引き換えて」をかける。上二句は「ひき」を導く有意の序。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

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春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

真言宗の皆さん、実範上人の御廟へお参りください。実範師のお弟子さん、大進上人宗観さんは進流声明の元祖です。上人たちのおられた中ノ川寺成身院跡が開発破壊の波にさらされようとしています。危ないです。どうぞお守りください。

 

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2012年9月15日 (土)

般若寺 コスモス花だより  9・15

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪満開≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきました。品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り花もちらほらと咲き出しました。新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*そろそろ秋のお彼岸が近くなってきました。彼岸に咲く花といえば彼岸花、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)です。まだ蕾の先が地面から出てきた程度ですが、お彼岸には咲いてくれるでしょう。この花はお経には、曼荼羅華、摩訶曼荼羅華、摩訶曼珠沙華とともに「四華」(しけ)の一つに数えられます。四華は仏徳をたたえて、天が仏と大衆の頭上に花降らしたという想像上の花です。法華経の序説である『無量義経』に出ています。

平安時代の『梁塵秘抄』(巻2)には、

「空より花降り地は動き、仏の光は夜を照らし、

弥勒文殊は問ひ答へ、法華を説くとぞ予て知る」

(「法華経二十八品歌 序品」)

など、四華を読みこんだ歌が多く収録されます。

彼岸花、曼珠沙華、いずれも仏教的な名前です。

 

 

〔短歌〕

「こまやかに 夕べの冷えが 身にそひて

初秋の山に さしぐみにけり」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「露の香に しんじつ赤き 曼珠沙華」飯田蛇笏

〔和歌〕

「むらすずめ 声する竹に うつる日の

影こそ秋の 色になりぬれ」

永福門院・風雅459

「群がった雀が賑やかに鳴きかわす竹林にさし入る日の光。ああそれが、いかにも秋らしい色になってしまったなあ。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

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ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。                         真言宗の皆さん実範上人の御廟へお参りください。いま進流声明のふる里が危ないです。

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2012年9月14日 (金)

般若寺 コスモス花だより  9・14

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

今日は「コスモスの日」です。なぜこの日があるのか解りませんが、ホワイトデーから半年目だそうです。

コスモスはこの頃から咲きだしてお彼岸頃には見ごろになります。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

〇 紫苑(しおん) ≪咲きはじめ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきました。品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り花もちらほらと咲きはじめています。新種のスノーパフ、ローズボンボン、シーシェル、デイドリーム、ハッピーリング、イリュージョンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*一昨日、山形大学教授で、日本中世仏教研究の大家である松尾剛次先生から電話があり、西大寺の光明真言会の過去帳のことを尋ねられました。法要で読まれる古い過去帳は調査させて頂いたけど、新しい分はどうなっているのでしょうかというご質問で、誰が記載しているのかも知りたいとのことでした。私は今、西大寺には関係していないので判らないとお答えしました。そのとき逆に、先生の発見された大型五輪塔のこと、日本最大の石清水五輪塔のことを聞いてみました。本ブログでも何度かご紹介している多くの五輪塔は、ほぼ間違いなく西大寺流律僧と宋人石工、伊行末一派の共同作品でしょう、とのお答を頂戴し、般若寺十三重大石塔の建立事業を通じて西大寺叡尊と宋人石工達との出会いがあった、という私の推測を支持していただきました。そして先生はご自分の著作にこの分野を取り上げた論文があるとのことで、早速御本を送ってくださいました。

『中世律宗と死の文化』(吉川弘文館・2010刊)と

『葬式仏教の誕生』(平凡社新書・2011刊)です。

中世の律宗が葬送を仏教文化として意味づけ、大きな石造塔婆を造り、庶民の間に葬送儀礼、火葬とお墓を普及したことを解明しておられます。死や葬式と言えば、あまり触れたくないテーマです。しかし人はいずれ死を迎えます。この人生最大の出来事に正面から向き合ってこそ生、人生も正しくとらえられるのではないでしょうか。「死の文化」を大いに勉強しましょう。

松尾先生、有難うございました。

 

〔短歌〕

「障子あくる 音かろらかに すみたれば

縁の日ざしに 心よるかも」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「しじみ蝶 花もつ草に ふえにけり」木津柳芽

〔和歌〕

「荻の葉に 風の涼しき 秋きては

くれにあやしき 物をこそ思へ」

藤原元真・玉葉478

「荻の葉に風の涼しく吹く秋が来ると、夕暮に、我ながらわけのわからないようなあてもないもの思いをすることだ。」

・くれに=「暮」に「呉」をかけ、「あや」を導く。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

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世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください

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2012年9月13日 (木)

般若寺 コスモス花だより  9・13

 

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

914日は「コスモスの日」です。この頃から花は見ごろになります。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは120160㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきました。品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り花はちらほら咲きはじめています、新種のスノーパフ、ローズボンボン、サイケ、バイカラ―、デイドリームなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昼間の30度の暑さにひきかえ、夜の気温は20度を切る日もあり、秋らしい夜空となって来ました。境内ではコオロギ、マツムシなど秋の虫たちの大合唱です。テレビやラジオのニュースでは各地のコスモス便りが出始めました。コスモス前線は北の国から、高原地帯から始まり南へと移ります。今年はまだ台風がなく、みんなまっすぐに伸びています。このままでは済まないでしょうが、大きな風が吹かないことを祈ります。中旬開花と予想していますが、今の様子では少し遅い目になりそうです。お彼岸が季節の変わり目ですからそれに合わせて花も咲くのでしょう。

 

〔短歌〕

「今われは 何よりもこの 山上の

楓の肌に したしめるなり」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「うなだれて 花恋ふ花よ 秋海棠」渡辺水巴

〔和歌〕

「秋の色は まだこもりえの はつせ山

なにをかごとに 露もをくらん」

従二位家隆・風雅455

「(「こもり江の初瀬」と言われる通り)秋の風情はまだ内にこもって、あらわれて来ていない初瀬山では、何を口実にして露も置くのだろうか。」

・こもりえの=「初瀬」の枕詞、「こもりくの」(山の中にこもった所の意)の訛伝

・かごと=口実。言いわけ。

・参考:「こもり江の初瀬の山は色づきぬ時雨の雨は降りにけらしも」坂上郎女・続古今512

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください

 

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2012年9月12日 (水)

般若寺 コスモス花だより  9・12

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

914日は「コスモスの日」です。この頃から花は見ごろになります。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは100150㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきました。品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフ、ローズボンボンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*この秋の終わりごろに般若寺で「連続講座」を企画しています。まだ企画案なので変わるかもしれません。

住職と石仏研究家などによる連続講座

『般若寺知恵光座』(はんにゃじちえこうざ)

般若寺の歴史と文化財を本格解説。般若寺にまつわる様々な謎に挑戦します。

一回の講座2時間の予定(休憩10分)・講座の構成と講師(予定)

Ⅰ)般若寺解説(45分)    講師:般若寺住職 工藤良任

Ⅱ)石造美術よもやま(45分) 講師:石造美術研究家縄田雄一

Ⅲ)若き僧侶の日常雑感(20分)講師:般若寺法嗣工藤顕任ほか

*講座の前後に宝蔵堂にて白鳳秘仏などを特別に拝観できます

〔般若寺解説のテーマ〕

 般若寺創建の伝承

 般若寺所蔵古絵図に見られる般若寺伽藍の特異性(古絵図公開)

 般若寺をおそった戦火や地震などの天災人災

 本尊八字文殊菩薩騎獅像(重文)

 楼門(国宝)⑥十三重大石塔(重文)⑦笠卒塔婆(重文)銘文解読

 宋人石工伊行末とその一派の創作活動

 白鳳金銅阿弥陀如来像(重文・秘仏)と胎内仏三尊(大日・十一面観音・地蔵)

 経蔵(重文)(ア)元版一切経 (イ)黄檗版大般若経 (ウ)紺紙金泥経

 叡尊、忍性ら律僧の活動(ア)戒律復興(イ)文殊信仰(ウ)社会活動

⑬般若寺ゆかりの歴史上の有名人物:藤原頼長、平重衡、大塔宮護良親王、

宮本武蔵、本性房、文殊四郎包永

⑭宝蔵堂特別拝観:大石塔納入品、宋版細字法華経、法華経巻首曼荼羅、

*以上のテーマは暫定です。進行の都合で変更されることもあります。

〇会場:本堂外陣(椅子利用)

〇講座日時:第一期・11月後半~12月初めの日祝日   

2012年度の予定:①11/18 (日) 11/23(祝)

11/25(日) 12/2(日)

〇時間・午後2時~4時(休憩有)

〇費用:各回 1000円(拝観料、資料代、講師料含む)

連続参加の場合割引あり(4回分3000円)、一回参加でも可。

〇募集人員:20人(申し込み先着順)

〇参加お申し込み方法:(イ)寺へ直接申し込む・申込み用紙あり

(ロ)電話(℡0742226287)(ハ)ハガキ

6308102奈良市般若寺町221 法性山 般若寺 「知恵光座」事務局

 

〔短歌〕

「長雨が やみてみたれば しみじみと

秋はわれらに 交わりゐたり」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「雨ながら 朝日まばゆし 秋海棠」水原秋桜子

〔和歌〕

「われもかなし 草木も心 いたむらし

秋風ふれて 露くだる比」

伏見院御製・玉葉463

「私も悲しい。草木も心に悲傷の思いを抱いているようだ。秋風が草木にふれ、それに感応して天から露が降りおく頃は。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。春日山の生物多様性を保全す

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2012年9月11日 (火)

般若寺 コスモス花だより  9・11

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

914日は「コスモスの日」です。この頃から花は見ごろになります。

 

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

*いまコスモスの背たけは100150㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきました。品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフ、ローズボンボンなど珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昨日は中ノ川の実範上人の御廟塔へお参りし御命日の法要を勤めました。私と副住職の二人でした。石塔の基壇に落ちていた木の葉を掃除し、持参した花を供え、そこにあったお茶碗二つを境内の小川できれいに洗い浄水をお供えしました。そして袈裟をつけ読経に入りました。法要次第は前讃四智梵語、後讃仏讃、経は理趣経、あと阿弥陀大呪、光明真言、実範上人・大進上人・先師代々尊霊御増進仏道、舎利礼文、廻向文でした。前後讃は進流声明です。お経を唱えながら各お上人たちのことを考えると、なんという有難い御縁をいただいているんだろうという思いがこみあげ胸にジンと来るものがありました。幸いお天気にも恵まれ薄曇りで涼しかったです。

そして午後には興福寺さんへ出かけました。興福寺は今、中金堂復興の大事業をしておられる最中で、御来客多忙の中、私たちを迎え応対していただいたのです。担当の夛川執事さんはまだお若いのに要職についておられるだけあって、私たちの説明をきっちりと受け止めていただき、先日の東大寺、春日大社さんと歩調を合わせてゴミ焼却場中ノ川移転に反対の意見表明をしたいとご回答いただきました。奈良の大寺社訪問で、この反対運動は決して住民のエゴではないことが証明されたと、「考える会」一同の方々に自信を持っていただけたようです。古都奈良保存に関しての良識が有る無しの問題であることがはっきりしたと思います。

寺へ帰り早速、浄瑠璃寺さん、岩船寺さんへ電話を入れ経過報告をし、次の行動として木津川市の文化財と観光の担当課へ説明と対策を相談に行くこと、そして奈良市長と策定委員会へ候補地撤回の申し入れに行くことも話し合いました。岩船寺さんは先日の訪問以来、「当尾を守る会」の役員や檀家さんに署名、抗議ハガキを回しているとの話でした。当尾の寺や住民のみなさんはゴミ処分場では過去に苦い経験をされているとのことで、敏感な反応を見せておられます。当尾の里のような文化と自然が調和する貴重な名勝地に、奈良市は大きなご迷惑を持ち込んでいるようで本当に申し訳ないことです。

それから実範さんの御廟塔に供花と線香をあげた跡があったので、興福寺さんにお尋ねすると、毎年御命日に墓参していて昨日の朝に行かれたそうです。中ノ川の住民の方に草刈りも依頼されているとのことで、安心しました。やはり実範上人と中川寺成身院を顕彰する会が必要です。南都の寺々と高野山などの真言宗寺院とで結成していただけたらいいですね。

 

〔短歌〕

「山深み 草木(そうもく)しげる 草木が

われらにせまり来(く) われらにせまり来」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「露草も 露のちからの 花ひらく」飯田龍太

〔和歌〕

「ながむれば 木のまうつろふ 夕づくよ

ややけしきだつ 秋の空哉」

式子内親王・風雅454

「眺め出せば、木の間からほのかな光を見せる夕月の姿がある。ようやくそれらしい様子になって来た、秋の空だなあ。」

・夕づくよ=夕方に出る、上弦の月。

・けしきだつ=自然界の動きがはっきりと目に見える。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

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2012年9月10日 (月)

般若寺 コスモス花だより  9・10

◎ 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫
見頃の期間: 9月中旬~11月 
満開の状態: 10月
35種類、15万本。
9月14日は「コスモスの日」です。その頃から花は見ごろになります。
〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 
〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 
〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫
いまコスモスの背たけは100~150㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティ、大きな複弁花サイケなど新品種も花をつけています。珍しい品種は今月中が見ごろです。

*今日は中川寺成身院を開かれた実範円光房の御命日です。午前中に墓参して、午後からは上人の出身寺であり中川寺の本寺であった興福寺さんを訪問します。先日の東大寺、春日大社の場合と同様、奈良市のゴミ焼却場中ノ川移転の問題点を説明し、反対の声明を要請するためです。とくに興福寺さんは実範上人や中川寺と最大のゆかりがあり、この聖地をゴミ施設で汚されることの不当性を訴えたいです。今、中金堂復興の大事業をされていてご多忙の所を応対していただけるようで恐縮の至りです。奈良を愛し、いにしえの文化遺産を未来へ伝ていく責務を負っている僧徒として、この問題を共に取り組んでいきます。

〔短歌〕
「たそがれの あかるさも消え 肌さむみ
心つつしみ 俥にゆらる」
木下利玄・銀
〔俳句〕
「大塔宮 在せし寺や 百日紅」小牛
〔和歌〕
「秋にこそ またなりぬれと 思ふより
心にはやく そふあはれかな」
従三位親子・玉葉462
「ああ、又秋になってしまったなあ、と思うや否や、心に早くも忍び寄る、しみじみとした哀愁の思いよ」

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と
神の山である世界遺産・春日山原始林は
世界に誇る日本の宝。
春日山の生物多様性を保全する観点からも
ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。
中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。
歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。
奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない
良識ある判断をしてください。
☆今日は中川寺成身院を開かれた実範上人の御命日、
天養元年(1144)9月10日に
遷化されたので今年は868回忌をむかえます。
御廟所へお参りしましょう。
般若寺からは午前11時に行く予定です、御随意にお参りください。
但し、駐車場はありませんのでバスかバイクでお出かけください。
(バスは狭川、須川、笠置方面行き「中ノ川」下車、前方300㍍左下100㍍です)

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2012年9月 9日 (日)

般若寺 コスモス花だより  9・9

◎ 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫
                    見頃の期間: 9月中旬~11月 
                     満開の状態: 10月
                             35種類、15万本。
  9月14日は「コスモスの日」です。その頃から花は見ごろになります。
〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 
〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫ 
〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

いまコスモスの背たけは100~150㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティ、大きな複弁花サイケなど新品種も花をつけています。珍しい品種は今月中が見ごろです。

*週末なのでコスモス目当ての拝観者が増えてきました。残念ながらまだ見頃には至っていません。それでも満開のようによく咲いているところもあるので納得していただいています。
花とは別に、歴史や石造文化財に関心を持って来ておられる方も多くなりました。十三重大石塔や笠卒塔婆の説明文を熱心に読んでおられ、大塔宮、平重衡、藤原頼長など悲劇の公達の塚の前でも立ち止まっておられます。最近は物見遊山の観光は影をひそめ、しっかり目的をもって事前に下調べをしている人が多いです。今日も笠卒塔婆の銘文解読を希望される方が数人おられ、なかには重衡のお能である『謡曲 笠卒塔婆』の資料を求められる方もありました。それは用意がしてなかったのですが、急遽以前6月に連載したものをプリントアウトしました。A4判で12枚になったのでこれはコピーが大変です。追々作り貯めておきます。希望者は寺へ来られたらお申し出ください。

〔短歌〕
「甲斐の側に 白きは雲と 見し間もなく
                      はびこりもり上がる この量は如何に」
                         木下利玄・一路
〔俳句〕
「般若櫃 うつろの秋の ふかさかな」阿波野青畝
〔和歌〕
「ゆふまぐれ 秋くるかたの 山の端に
                       影めづらしく いづる三か月」
                             前大納言為家・風雅452
「夕闇の近づく中、秋が来るという西方の山の端に、その光が目新しいもののように、嬉しくも姿をあらわす三日月よ。」
・ゆふまぐれ=夕方、ほの暗くなる頃。
・秋くるかた=方位でいうと、秋は西に当る。

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と
  神の山である世界遺産・春日山原始林は
   世界に誇る日本の宝。
   春日山の生物多様性を保全する観点からも
   ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。
   中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。
   歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。
   奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない
   良識ある判断をしてください。
   中川寺成身院を開かれた実範上人は9月10日(天養元年・1144)
   が御命日、868回目の御忌日です。
   御廟所へお参りしましょう。
   当日、般若寺からは11時に行く予定です。よかったらご参加ください。
   但し、駐車場はありません。バスかバイクでお出かけください。

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2012年9月 8日 (土)

般若寺 コスモス花だより  9・8

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

914日は「コスモスの日」です。その頃から花は見ごろになります。

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪見ごろ≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

いまコスモスの背たけは100150㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティ、大きな複弁花サイケなど新品種も花をつけています。珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*最近ちょっと雨が多いです。場所を変えて毎日雷雨があります。コスモスの水やりに精出していたことを忘れてしまいそうです。雨が多過ぎると草丈が伸びすぎて困ります。適度の雨を望むというのはゼイタクでしょうね。

*昨日、奈良市のゴミ焼却場中ノ川移転計画について、東大寺と春日大社を訪問しました。この問題について、現在までの進行状況説明と計画への反対の声を上げていただくよう依頼するためです。来週には興福寺へも行く予定です。

東大寺では担当の上司庶務執事さん、春日大社では西村庶務部長さんが対応してくださり、両者ともに「中ノ川」地区への移転は世界遺産、文化財、神域聖域、交通、観光地など、どの点から見ても不適当との見解を示していただきました。とくに今、奈良は県知事さんを先頭に観光振興に力をいれていて寺も神社も協力体制をとっているのに、一方でこのような努力に水を差すような公共事業が実行されれば、これからは行政のやることは信用できなくなる、そして協力も出来ないでしょう、とおっしゃって頂きました。ここに至り、この移転計画は奈良市という一地方自治体の問題にとどまらず日本全体、さらには世界的な大問題に広がりそうです。両寺社様、良識ある御見解をお示しいただきありがとうございました。こんどの実範さんの御命日(910日)には墓前に良い報告が出来そうです。

今日から実範さんの著作、『理趣釈口決鈔』(りしゅしゃくくけつしょう)を拝読しようと思います。真言宗では毎日読んでいる『理趣経』の注釈、不空訳『理趣釈』のさらなる注釈書です。これは難解です。しかし研究者からは「義理明晰、批判的確」と評価され、広く普及しています。

 

〔短歌〕

「頂上に 庵する人は 岩積みて

暗きが中に 昼もこもれり」

木下利玄・一路

〔俳句〕

「般若寺の 釣鐘ほそし 秋の風」正岡子規

〔和歌〕

「秋はきぬ とばかりこそは ながめつれ

まがきのくれに 萩の下露」

寂蓮法師・玉葉459

「秋が来たと、大方にただそう考えてぼんやりあたりの風景に見入っていたのだが、夕暮の籬を見れば、萩の下葉にはもう露がしっとりと置いているよ。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

中川寺成身院を開かれた実範上人は910日(天養元年・1144

が御命日です。御廟所へお参りしましょう。

当日、般若寺からは11時に行く予定です。よかったらご参加ください。但し、駐車場はありません。バスかバイクでお出かけください。

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2012年9月 7日 (金)

般若寺 コスモス花だより  9・7

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪見ごろ≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

いまコスモスの背たけは80140㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティ、大きな複弁花サイケなど新品種も花をつけています。珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*昨日、京都の龍谷大学「龍谷ミュージアム」へ行きました。数日前に中ノ川実範の浄土教について調べていたら、龍谷ミュージアムのHP.で実範著、長承4(1135)写本の『重要文化財 念仏式』と『重要文化財 本草集注』(ほんぞうしゅっちゅう)の紹介が出ていたのでそれを拝見したくて行ったのです。しかし残念ながら目指すものは展観されていませんでした。12月の平常展には出るかもしれないとのことでした。HPに出ていることを聞くと、大学所蔵中の目玉品を載せているとのことで、実範さんの著作物は大きな評価を受けていることが分かりました。冬にお目にかかれる事を念願して本願寺へお参りし、売店に立寄りいろんな本を買いました。『大蔵経―成立と変遷』(大蔵会編・百華苑刊)、『「兵戈無用」への発言―中国仏教研究の一視点』(中川英尚・永田文昌堂刊)、『釈尊の教えとその展開―中国・日本篇』(勧学寮編・本願寺出版社刊)です。さすがに京都、本願寺さんですね。仏教書籍が豊富です。奈良も南都、仏教の都なのにおさみしいことです。

 

『重要文化財・般若寺笠卒塔婆』銘文の「解読」と (解釈) つづき。

『北塔の銘文』

 「二基以一本過去慈考以一本宛」

(一本を亡くなった父のために、もう一本を)

 「現在悲母就中般若寺大石塔者為」

(現在存命の母のために宛てる。なかんずく般若寺大石塔は)

 「果大工本趣□為□彼影像所写也」

(伊行末が石大工の本願趣意を果たさんが為、彼の仏像御影を写す所を造顕し)

 「此□□建立也然与今以企為以□」

(此の塔婆を建立するなり。しかれば私行吉は、今より父の企てをもって己が任となし)

 「□上同合与力阿□上人修石」

(已上心を一つにして力を寄せ合った。ならびに阿□上人が石基壇を修築する)

 「壇大功聊結縁畢願以此功徳」

(大功にいささか結縁しおわんぬ。願わくは此の功徳を以って)

 「救為亡父母□苦□偏人□□□」

(亡き父と現在の母の苦を救い、ひとへに人が)

 「常利天今一人行吉造石卒塔婆」

(常なる利天に上生せんことを。今一人、行吉が石卒塔婆を造るは)

 「詣極楽界都一切衆生□□□□」

(阿弥陀の極楽界都に詣で一切衆生がみな共に成仏せんことを。)

 「弘長元年辛酉七月十一日伊行吉」

(弘長元年・1261辛酉七月十一日伊行吉。)

 

 

南塔10行、北塔10行、推定264文字にて構成される。建立から750年経過しているので磨滅が激しく、解読不能の文字も多々あり、今回諸種の解読文を照合し推測も加え読み下してみました。まだまだ不十分なものであり間違いもあるでしょうが、宋人石工達の業績を知るためには唯一、不可欠の史料ですのでご参考にしてください。

 

 

南都法性山般若寺 住持沙門 明奎良任  

佛暦2555年8月謹誌

 

〔短歌〕

「富士山の 頂上なれば 登山者どち

人間同志の よしみを感ず」

木下利玄・一路

〔俳句〕

「新涼の 旅愁は古都の 匂ひもつ」野見山朱鳥

〔和歌〕

「おちそむる 桐の一葉の こゑのうちに

秋のあはれを ききはじめぬる」

入道二品親王法守・風雅450

「落ちはじめる、桐の一枚の葉のかさりという音の中に、秋のしみじみと身にしみる情趣を聞きはじめることだ。」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

中川寺成身院を開かれた実範上人は910日(天養元年・1144

が御命日です。御廟所へお参りしましょう。

当日、般若寺からは11時に行く予定です。よかったらご参加ください。但し、駐車場はありません。バスかバイクでお出かけください。

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2012年9月 6日 (木)

般若寺 コスモス花だより  9・6

 

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪見ごろ≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

いまコスモスの背たけは80140㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年は夕立雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティ、大きな複弁花サイケなど新品種も花をつけています。珍しい品種は今月中が見ごろです。

 

*夕べも大雨でした。床についてから雨音が聞こえる程でしたから相当な量だったのでしょう。東日本は水不足が深刻になって来たようです。お天気が東西でこんなにちがうなんて日本列島って長いんですね。

*先日、本ブログで出来上がった「笠卒塔婆の銘文解読」を御参詣の方に御所望があればさし上げています。日に23人の方が希望されます。ここに一応の成稿を載せておきます。

『重要文化財・般若寺笠卒塔婆』銘文の「解読」と (解釈)

この銘文は、鎌倉時代、平家の焼討で焼亡した東大寺の再興事業で石工事を担当した宋人石工の一人、伊行末(いぎょうまつ・いのゆきすえ)が般若寺十三重大石塔を建立して亡くなった後、嫡男の伊行吉(いぎょうきち・いのゆきよし)が父の一周忌に笠卒塔婆二基を建立し、願文として塔身の下部に刻んだものです。江戸時代の漢学者市河寛斎(いちかわかんさい)をはじめ多くの人により解読が行われたが、いまだ確定されていません。このたび先人の研究に基づき新たに解読と解釈を試みました。

『南塔の銘文』 

 「先考宋人行末者異朝明州住人」

(亡き父、宋人伊行末は異国明州の住人であった。)

 「也而来日域経歳月即大仏殿石」

(日本に来て年月を経る。そのころ大仏殿の石壇、)

 「壇四面廻廊諸堂垣榻荒蕪石」

(四面の廻廊、諸堂、垣塀、坊舎は荒れ果て草が生い茂り、)

 「悉毀孤為興□□□発吾朝□」

(石は悉く毀れていた。ひとり興隆仏法のため吾朝宋国を発った)

 「陳和卿為鋳金銅大仏以明州伊」

(陳和卿は金銅大仏を鋳造し、明州出身の伊行末は)

 「行末為象殿壇石壇畢也広區直」

(大仏殿壇、諸堂石壇を形づくりおわり、広い区域をなおした。)

 「也石有也則於東大寺霊地辺土」

(石については、すなわち東大寺の霊地周辺の地のうちに)

 「中得石以修造之正元二年七月十一」

(石を得て殿壇諸堂石壇を修造した。正元二年七月十一日)

 「日安然逝去彼嫡男伊行吉志」

(伊行末がやすらかに逝去したので、彼の嫡男である私、伊行吉は志して)

 「同三年建立一丈六尺石卒塔婆」

(同三年一丈六尺の石卒塔婆二基を建立した。)

 

〔短歌〕

「夕日洩るる 裾野木原に 下りきたり

くたびれあゆむ 平たきみちを」

木下利玄・一路

〔俳句〕

「秋の日の 十三塔や 日は西に」高野素十

〔和歌〕

「かねてだに すずしかりしを 片岡の

もりの梢の 秋の初風」

後二条院権大納言典侍・玉葉458

「夏のうちからもうここは涼しかったのに、その片岡の森の梢に、秋の初めの風が吹くよ。(何とさわやかなことか)」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

中川寺成身院を開かれた実範上人は910日(天養元年・1144

が御命日です。御廟所へお参りしましょう。

当日、般若寺からは11時に行く予定です。よかったらご参加ください。但し、駐車場はありません。バスかバイクでお出かけください。

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2012年9月 5日 (水)

般若寺 コスモス花だより  9・5

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間: 9月中旬~11月 

満開の状態: 10

35種類、15万本。

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪見ごろ≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫

 

いまコスモスの背たけは80140㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年は夕立雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティなど新品種も花をつけています。見ごろは今月中旬から。満開は10月です。

 

*コスモスの苗の植え付けは完了です。隅から隅まで埋め尽くされました。今年は本数を増やしたので苗つくりと植え付け、水やりの作業は大変でした。でも無事に秋を迎えられ、花守さん一同、ほっとしています。花たちも私たちの精進に応え、

きっと美しい花を咲かせてくれるでしょう。

 

*中ノ川実範は晩年、山城棚倉の光明山寺に入り真言密教と浄土教の研鑽に励まれました。時の朝廷の中心人物であった鳥羽上皇、藤原忠実、藤原頼長からも篤い帰依を受けられました。

実範の著作第3類―浄土教に関するもの。浄土宗九品寺流の長西(ちょうせい・11841266)の『浄土依憑経論章疏目録』によれば次の6部を数える。

①『観無量寿経科文 1巻』

②『般舟三昧経観念阿弥陀仏 1巻』

③『往生論五念門行式 1巻』

④『眉間白毫集 1巻』

⑤『臨終要文 1巻』

⑥『病中修行記 1巻』(真言宗安心全書下巻)

これらの著作はいづれも散逸したと見られてきたが、③は龍谷大学図書館所蔵の『念仏式』がこれに当り、従来密教的色彩の濃い浄土教と見られてきた実範の浄土教は天台浄土教の思想を多分に取り入れていることが分かった。また浄土宗鎮西義第3祖の良忠(11991287)の著作、『往生要集義記』に実範の⑦『養神集』という著作の一文が引用されていて、これにも天台の影響がみられる。

⑥は写本として長谷寺本の他2本が知られていたが、近年金剛寺でも発見された。そのほか事相方面では別尊法の阿弥陀法に中ノ川流の⑧『阿弥陀次第』が存在した(現在は所在不明)のと、坂本西教寺で⑨『阿弥陀私記』(『観自在王三摩地』)という写本が発見されている。

まだまだ新発見の余地はあるが、現在ある資料で実範の浄土教思想を検討すると、

1期―天台浄土教受容時代、③が代表文献。

2期―密教浄土教混在の時代、⑥が代表文献。

3期―密教浄土教融会の時代、⑨が代表文献。

に分類される。実範は南都の法相、三論の教学をふまえて天台浄土教と密教浄土教を融合させようとした時代の最先端を行く大学僧であったのです。その弟子には明恵や蔵俊、覚阿、導意、重誉、宗観など20人が数えられています。

 

〔短歌〕

「眼をはなつ この大傾きを こつこつと

攀じつめしかもよ 頂上にあり」

木下利玄・一路

〔俳句〕

「旅のあと 秋暑つましく 過しけり」岩崎富美子

〔和歌〕

「霧ならぬ 涙ももろく 成りにけり

おぎの葉むけの 秋のはつ風」

正二位隆教・風雅449

「もろく落ちる露ばかりではなく、涙ももろくこぼれる季節になったよ。荻の葉を一方に吹きなびかせる、秋のはじめの風のために。」

・おぎ=荻。水辺、また人家周辺に自生する草。薄に似てより大きく、そのそよぐ音に秋を感じさせる。

・葉むけ=葉向け。草木の葉を一方にむけること。

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

中川寺成身院を開かれた実範上人は910日(天養元年・1144

が御命日です。御廟所へお参りしましょう。

当日、般若寺からは11時に行く予定です。よかったらご参加ください。但し、駐車場はありません。バスかバイクでお出かけください。

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2012年9月 4日 (火)

般若寺 コスモス花だより   9・4

 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫

見頃の期間・ 9月中旬~11月 

満開の状態・ 10月前半

35種類、15万本。

〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫ 

〇 百日紅(さるすべり) ≪見ごろ≫ 

〇 ヒツジ草、姫スイレン: ≪見ごろ≫

 

いまコスモスの背たけは80140㎝ほどになっていて、品種によっては満開状態の所もあります。今年は夕立雨のおかげで、葉は青々と茂り順調に育っています。花も大方でちらほらと咲きはじめ、新種のスノーパフが涼しげな純白の八重花を、ローズボンボン(ピンク)、クランベリー(濃い紅色)の豪華な複弁花は少し重たげに頭をもたげて咲いています。そのほか白赤ピンクのベルサイユ、複輪花のデイドリーム、花芯が複弁のピンクポップソックス、赤と褐色のスカーレット、花弁が筒状のシーシェル、斑入り花のピコティなど新品種も花をつけています。見ごろは今月中旬から。

 

*昨日は大雨でした。雷も激しかったです。これで季節は一気に秋に向かいそうです。コスモスは支柱とネットのおかげで一本も倒れませんでした。一安心

*実範さんは通説では、「若くして出家し、興福寺で法相を学び、醍醐寺厳覚に密法を受け、比叡山横川に行き天台を明賢に学び、中川成身院開山する。」と言われています。しかし『念仏式の研究』で佐藤先生は真言密教を何時、誰から受けたのかは、通説を訂正されるべきと説いています。実範が醍醐の厳覚(小野流)から伝法灌頂を受けたのは永久4年(1116)であるが、すでに天仁3年(1110)に宮中真言院における後七日御修法に出仕しており、厳覚以前に誰かから密教を受法していたと考えられる。それはおそらく、この年の御修法の大阿闍梨を務めた範俊と想定される。範俊(10371112)は康和5年(1103)に興福寺供養の恩賞として法印に叙せられ、翌6年(1104)には興福寺権別当に就いている。京都小野・曼荼羅寺にあって、仁海(951-1046)に始まる「小野流」が成尊(10121074)に受け継がれ、さらに範俊へとつながる。実範は興福寺で範俊によって密教への道に入ったのであろう。そして範俊の資、厳覚は勧修寺を創めて長吏となった。厳覚の流儀を「勧修寺流」と呼んだのは門弟寛信であって、実範が厳覚より受法したときは「小野流」というべきである。実範は範俊と厳覚の師弟より二度受法したことになる。そして密教事相において小野流から別れた独自の「中ノ川流」を始めた。

平安末期の真言宗では事相(密教の実践方面をいう)の研究は盛んであったが、教相(密教の理論的教義)面ではあまり新味がなかった中で、実範の著作には高度な教理研究の成果が見られるという。

2類―密教に関する著作

 『大(日)経要義抄 7巻』(日本大蔵経第28巻、大日本仏教全書42

 『大日経序文義 1巻』(々)

 『阿字義 3巻』(大正大蔵経77

 『阿字要略観 1巻』(々)

 『理趣釈口決鈔 7巻』(日本大蔵経17

 『六種護摩鈔 1巻』(真言宗全書26

 『菩提心論開見鈔 2巻』(写本・所在不明)

 「理観 1巻」(高野山大学図書館蔵・大永8年真宥写)

 『観自在王三摩地 1巻』(坂本西教寺蔵・建久3年邁寂写)

このうち①と⑤から実範の教学の意義特長が読み取れる。

 

〔短歌〕

「眼をはなつ この大傾(なだ)れを 二日かかり

攀じきとおもひ 足をやすます」

木下利玄・一路

〔俳句〕

「オリオンを 九月の深夜 見るかなしさ」相馬遷子

〔和歌〕

「秋あさき 日かげに夏は のこれども

くるるまがきは 荻のうは風」

前大僧正慈鎮・玉葉455

「秋もまだ浅い日ざしに、夏の気配は残っているものの、暮れて行く籬には荻の上を風が渡って行く。(やはり秋だな)」

 

☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と

神の山である世界遺産・春日山原始林は

世界に誇る日本の宝。

春日山の生物多様性を保全する観点からも

ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。

中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。

歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。

奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない

良識ある判断をしてください。

中川寺成身院を開かれた実範上人は