般若寺 コスモス花だより 9・13
◎ 秋のコスモス:≪咲きはじめ≫
見頃の期間: 9月中旬~11月
満開の状態: 10月
35種類、15万本。
9月14日は「コスモスの日」です。この頃から花は見ごろになります。
〇 秋海棠(しゅうかいどう)≪見ごろ≫
〇 百日紅(さるすべり) ≪終わり近し≫
〇 ヒツジ草、姫スイレン ≪見ごろ≫
*いまコスモスの背たけは120~160㎝ほどになっていて、つぼみが増えてきました。品種によっては満開状態の所もあります。今年はよく降る雨のおかげで、葉は青々と茂り花はちらほら咲きはじめています、新種のスノーパフ、ローズボンボン、サイケ、バイカラ―、デイドリームなど珍しい品種は今月中が見ごろです。
*昼間の30度の暑さにひきかえ、夜の気温は20度を切る日もあり、秋らしい夜空となって来ました。境内ではコオロギ、マツムシなど秋の虫たちの大合唱です。テレビやラジオのニュースでは各地のコスモス便りが出始めました。コスモス前線は北の国から、高原地帯から始まり南へと移ります。今年はまだ台風がなく、みんなまっすぐに伸びています。このままでは済まないでしょうが、大きな風が吹かないことを祈ります。中旬開花と予想していますが、今の様子では少し遅い目になりそうです。お彼岸が季節の変わり目ですからそれに合わせて花も咲くのでしょう。
〔短歌〕
「今われは 何よりもこの 山上の
楓の肌に したしめるなり」
木下利玄・銀
〔俳句〕
「うなだれて 花恋ふ花よ 秋海棠」渡辺水巴
〔和歌〕
「秋の色は まだこもりえの はつせ山
なにをかごとに 露もをくらん」
従二位家隆・風雅455
「(「こもり江の初瀬」と言われる通り)秋の風情はまだ内にこもって、あらわれて来ていない初瀬山では、何を口実にして露も置くのだろうか。」
・こもりえの=「初瀬」の枕詞、「こもりくの」(山の中にこもった所の意)の訛伝
・かごと=口実。言いわけ。
・参考:「こもり江の初瀬の山は色づきぬ時雨の雨は降りにけらしも」坂上郎女・続古今512
☆日本古典音楽の源、南山進流声明の聖地・中の川と
神の山である世界遺産・春日山原始林は
世界に誇る日本の宝。
春日山の生物多様性を保全する観点からも
ここに「奈良市営ゴミ焼却場」を移設するのは不適です。
中の川地区は柳生の里、当尾の里への入り口です。
歴史古道・伊賀伊勢道の観光スポットとして活かすべきです。
奈良市は「古都」「国際文化観光都市」の名に恥じない
良識ある判断をしてください
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