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2013年2月 8日 (金)

般若寺 水仙花だより  2・8

 

◎水仙: ≪見ごろ:七分咲き≫ 

・開花:2月~3月上旬

寒さのため開花が遅れました。

今が見ごろです。

・球根の数:1万~2万 

 

*晴、しかし寒いです。ここしばらくは寒の戻りで寒い日がつづきます。この時期は三寒四温のお天気になり春は行きつ戻りつです。奈良ではまだこれから東大寺二月堂の「お水取り」があります。この行法が終わらないと本当の春にはなりません。錬行衆の方々のご健勝をお祈りいたします。

 

〔短歌〕

「冬丘の 萱生(かやふ)地肌の 雨じめり

夕日長きに 踏みのぼり見ゆ 」

      木下利玄・一路

〔俳句〕

「水仙の 芯の強さの 匂ひけり」白井墨絵

〔和歌〕

「降るままに ひばらもいとど こもりえの

         はつせの山は 雪つもるらし」

           民部卿為定・風雅825

「降るにつれて、檜原もいよいよ〈こもり江〉の名にふさわしくかくれてしまい、初瀬の山はしんしんと雪が積るようだ。」

・ひばらもいとど=「初瀬」の枕詞「こもりえ」(こもりくの訛、山の中にこもた所)をかけて、ただでさえ人目に立たぬ場所の檜原がますます雪に埋もれてかくれる、とする趣向。

 

*『平家物語』を読む。

「樋口被討罰」(ひぐちのきられ)の段、

 今井兼平の兄、樋口兼光は紀伊國から都に引き返す途中で義仲の戦死を知り、最後の一戦を試みた。彼は児玉党に勧められて降参したが、公家に対する評判が悪く死罪に決まった。

 都ではまた政変。兼光は範頼、義経らの助命運動もむなしく、ついに切られた。そのころ平家は讃岐から摂津に渡り、十万余騎を擁して旧都福原に拠った。

 

「 平家はこぞの冬の比より、讃岐国八嶋の磯を出でて、摂津国難波潟へをしわたり、福原の旧都に居住して、西は一の谷を城郭に構へ、東は生田の森を大手の木戸口とぞさだめたる。其内福原・兵庫・板屋ど・須磨にこもる勢、これは山陽道八ヶ国、南海道六ヶ国、都合十四ヶ国をうちしたがへてめさるるところの軍兵也。十万余騎とぞ聞えし。一谷は北は山、南は海、口はせばくて奥ひろし。岸たかくして屏風をたてたるにことならず。北の山ぎはより南の海の遠浅まで、大石をかさねあげ、大木を切って逆茂木に引き、深きところには大船どもをそばだてて、かいだて(垣楯)にかき、城の面の高矢倉には、一人当千ときこゆる四国鎮西の兵(つはもの)共、甲冑弓箭を帯して、雲霞の如くになみ居たり。矢倉のしたには、鞍置馬共十重二十重にひッたてたり。つねに太鼓をうッて乱声(鐘や太鼓を乱れ打つこと)をす。一張の弓のいきおひは半月胸のまへにかかり、三尺の剣の光は秋の霜腰の間に横だへたり。高きところには赤旗おほくうちたてたれば、春風に吹かれて天に飜るは、火炎のもえあがるにことならず。」

 (この段終わり)

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集より、奈良愛惜の歌。

『山光集』

〈歌碑 昭和十七年四月〉

「いしきりの のみのひびきの いくひありて

         いしにいりけむ あはれわがうた」

『鹿鳴集』

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な古都の風景と文化財が破壊されます。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。

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