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2013年2月 1日 (金)

般若寺 水仙花だより  2・1

 

◎水仙: ≪三分咲き≫ 

・開花:2月~3月上旬

今年は寒さのため一か月ほど遅れています。

・球根の数:1万~2万 

 

*今日から二月、ここ二三日暖かい日が続きます。朝晩は冷え込みますが、昼間は10度を超えています。昨日など少し動けば暑くなって着ている物を一枚脱ぎました。しかしまだ油断できません、また寒気が戻ってくるそうです。今日一日はしばしの春を楽しみましょう。水仙も動きだしました。花数が増えています。それで今日の開花状況は≪三分咲き≫にしました。この週末から≪見ごろ≫を迎えそうです。ことしは随分お待たせでした。

 

〔短歌〕

「街道の 霜に跡つけ きびきびしく

       百姓車が 町に出て行く」

         木下利玄・一路

〔俳句〕

「星磨く ものの一つに 白水仙」野口香葉

〔和歌〕

「ときうつり 月日つもれる 程なさよ

         花見し庭に ふれる白雪」

           前大納言為家・玉葉957

「時が移り変り、月日がたって行くことの何という早さだろう。つい先頃花を見ていた庭に、花にかわって降り積もる雪よ。」

・つもれる=「雪」の縁語。

 

*『平家物語』を読む。

「河原合戦(かはらがつせん)の段、

「 いくさやぶれにければ(義仲の軍が敗れたので)、鎌倉殿へ飛脚をもッて、合戦の次第をしるし申されけるに(帳簿に記録して報告した)、鎌倉殿まづ御使いに、〈佐々木はいかに〉と御尋ねありければ、〈宇治河のまッさき候〉と申す。日記(飛脚がもってきた戦の記録)をひらいて御らんずれば、〈宇治河の先陣、佐々木四郎高綱、二陣梶原源太景季〉とこそ書かれたれ。

 宇治・勢田やぶれぬと聞えしかば、木曽左馬頭、最後のいとま申さんとて、院の御所六条殿へ馳せまいる。御所には法皇をはじめまいらせて、公卿殿上人、〈世は只今うせなんず(この世はいよいよ破滅だろう)。いかがせん〉とて、手をにぎり、たてぬ願もましまさず(立てられる限りのあらゆる願を立てた)。木曽門前までまいりたれども、東国の勢すでに河原(賀茂の河原)までせめ入りたるよし聞えしかば、さいて奏する旨もなくてとッてかへす(特にこれといって法皇に申し上げることもなく引き返していった)。六条高倉なるところに、はじめて見そめたる女房のおはしければ、それへうちいり(その女房の家にちょっと入って)最後の名ごりおしまんとて、とみにいで(出)もやらざりけり。今参りしたりける(新参の家来)越後中太家光といふものあり。〈いかにかうはうちとけてわたらせ給ひ候ぞ。御敵すでに河原まで攻め入りて候に、犬死せさせ給ひなんず〉と申しけれども、なを出でもやらざりければ、〈さ候はばまづ先立ちまいらせえ、四手の山(死出の山、冥途にあって死後越えるといわれる山)でこそ待ちまいらせ候はめ〉とて、腹かききッてぞ死ににける。木曽殿〈われをすすむる自害にこそ(私を励ますための自害だ)〉とて、やがてうッたちけり。上野国の住人那波太郎広純を先として、其勢百騎ばかりにはすぎざりけり。六条河原にうちいでてみれば、東国の勢とおぼしくて、まづ三十騎ばかりい出きたり。そのなかに武者二騎すすんだり。一騎は塩屋の五郎維広(これひろ、塩谷氏は武蔵の児玉党に属す)、一騎は勅使河原の五三郎有直(ありなお、勅使河原氏は丹党に属す)なり。塩屋が申しけるは、〈後陣の勢をや待つべき〉。勅使河原が申しけるは、〈一陣やぶれぬれば残党まッたからず。ただかけよ〉とておめいてかく。木曽はけふをかぎりとたたかへば、東国の勢はわれう(討)ッとらんとぞすすみける。」

 (つづく)

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈山光集・観音院 東大寺観音院にいたり

前住稲垣僧正をおもふ〉

「むかしきて かたりしそうの おもかげの

         しろきふすまを さりがてぬかも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な古都の風景と文化財が破壊されます。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。Img_1399

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