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2013年2月13日 (水)

般若寺 水仙花だより  2・13

 

◎水仙: ≪見ごろ:八分咲き≫ 

・開花:2月~3月上旬

寒さのため開花が遅れました。

今が見ごろです。

・球根の数:1万~2万 

 

*「平家物語を読む」は三草山の戦いから、生田の森へとうつり、さらにこれから源平合戦の最大の山場である「一の谷」の戦いへと進みます。有名な義経の鵯越えがあり、平家はやぶれ諸将が戦死していきます。忠度、敦盛の最後は『青葉の笛』の歌になって現代にまで語られ有名です。三位中将の重衡は生捕、囚われの身になります。このあたり平家物語のクライマックスと言ってよい段がつづきます。じっくり読んでいきたいと思います。

 

〔短歌〕

「草にゐて わりごひらけば 真上より

   野天の春日(はるひ) 握飯(むすび)を照らす」

      木下利玄・一路

〔俳句〕

「水仙を 挿してそっぽを 向かれゐて」窪田佳津子

〔和歌〕

「鳥の音も のどけき山の あさあけに

        霞の色は はるめきにけり」

          前大納言為兼・玉葉9

「小鳥のさえずりものどかに聞こえる、山の明け方に、立ちわたる霞の色はすっかり春らしくなったよ。」

 

*『平家物語』を読む。

「老馬」の段、

「 山の手と申すは鵯越(ひよどりごゑ、今の神戸市兵庫区内。丹波路を通って神戸に入る通路には当たるが、後に出るような[一の谷のうしろ]にはならない)のふもとなり。通盛卿(みちもり、清盛の弟教盛の嫡男)は能登殿の假屋に北の方むかへたてまッて、〈此の手はこはひ方とて教盛をむけられて候也。(こちらの方面は敵が強いので私をお向けになったのです)誠にこはう候べし。只今もうへの山より源氏ざッと落し候なば、とる物もとりあへ候はじ。たとひ弓をもッたりとも、矢をはげず([はぐ]は矢を弓の弦に引っ掛けること)はかなひがたし。たとひ矢をはげたりとも、引かずはなをあしかるべし。ましてさ様にうちとけさせ給ひては、なんの用にかたたせ給ふべき〉といさめられて、げにもとや思はれけん。いそぎ物の具して、人(妻のこと)をばかへし給ひけり。

 五日の暮がたに、源氏昆陽野をたッて、やうやう生田の森にせめちかづく(迫り近づいた)。雀の松原(神戸市東灘区魚崎町付近の海岸)・御影の松((魚崎の西隣))・昆陽野の方を見渡せば、源氏手ン手に陣をとッて(思い思いに陣地を設けて)、遠火をたく。ふけゆくままにながむれば、晴たる空の星の如し。平家も遠火たけやとて、生田の森にもかたのごとくぞ(ただ形式だけは)たいたりける。明行くままに見わたせば、山の端出づる月の如し。これやむかし沢辺の蛍と詠じ給ひけんも、今こそ思ひしられけれ。(昔の人が、漁師のたくいさり火を沢のほとりの蛍であろうかと詠んだというが、なるほど上手によんだと今こそ思い知られるのであった。『伊勢物語』八十七段と『新古今集』十七に

[晴るる夜の 星か河辺の 蛍かも わが住むかたの 海人のたく火か]

[河辺]は書陵部蔵鷹司本新古今集に[さはべ]とあり、平家物語と一致する。)源氏はあそこに陣とッて馬やすめ、ここに陣とッて馬かひなどしけるほどにいそがず。平家の方には今や寄する今や寄すると、やすい心もなかりけり。(今こそ寄せるだろうか、今こそ寄せるだろうかと思うと、落ち着いた心ももてなかった。敵の遠火によって戦う前に早くも圧倒された話は巻五富士川にも見られた。)」

 (つづく)

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集より、奈良愛惜の歌。

『山光集』

〈歌碑 昭和十七年四月〉

「ともとわが おりたつてらの にはのへに

         せまりてあをき たかまどのやま」

『鹿鳴集』

〈南京新唱 奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

         こさめなかるる はるはきにけり」

〈同 東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈同 東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な古都の風景と文化財が破壊されます。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。Img_1675

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