« 般若寺 水仙花だより  2・4 | トップページ | 般若寺 水仙花だより  2・6 »

2013年2月 5日 (火)

般若寺 水仙花だより  2・5

 

◎水仙: ≪五分咲き≫ 

・開花:2月~3月上旬

今年は寒さのため開花が遅れていましたが、

ようやく見ごろになってきました。

・球根の数:1万~2万 

 

*今朝はくもり空、それほど寒くはないですが冬空に戻っています。天気予報では今晩は雪になるそうです。この辺でも5センチの積雪予想です。

 水仙の花はようやく見ごろになってきました。花に雪はつらいです。積もれば花を押さえるので養生してやる必要があります。夕方から枠を立て黒いネットをかぶせますので景色が変わってしまうと思いますが、いっときのことなのでご辛抱願います。

明日の雪景色を楽しみにしてください。念のため足元ご用心ください。

 

〔短歌〕

「これはこれ 櫟(くぬぎ)の立木 枝わかれ

         細かき梢(うれ)の 冬空させる」

           木下利玄・一路

〔俳句〕

「水仙の 匂ひも描く つもりなり」泉田秋硯

〔和歌〕

「春きぬと おもひなしぬる 朝けより

        空も霞の 色になりゆく」

          伏見院御製・玉葉5

「ああ、春が来た、と心に決めたその朝から、空だってほんのりとした霞の色になって行くのだよ。」

・おもひなす=考えて…だと決める。心の働きを示す、京極派好みの表現。

・朝け=「朝明け」の約。

*『平家物語』を読む。

「木曽左馬頭(さまのかみ)、其日の装束には、赤地の錦の直垂に、唐綾おどしの鎧きて、鍬形うッたる甲の緒しめ、いか物づくりのおほ太刀はき、石打(鷲の尾の両端の羽。強いので矢の羽として珍重された)の矢の、其日のいくさに射て少々残ッたるを、かしらだか(頭高)にお(負)いなし(矢を入れたえびらを高目に背負う)、しげどうの弓もッて、きこゆる木曽の鬼葦毛(有名な木曽義仲の馬[おにあしげ]。鬼は強いのでこう名付けられた。葦毛は白に黒または濃褐色の混った毛色)といふ馬の、きはめて太うたくましゐに、黄覆輪の鞍置いてぞのッたりける。あぶみふンばり立ち上がり、大音声をあげて名のりけるは、〈昔はききけん物を、木曽の冠者、今はみるらん、佐馬頭兼伊予守、朝日の将軍源義仲ぞや。甲斐の一條次郎とこそきけ。たがいによい敵ぞ。義仲うッて兵衛佐に見せよや〉とて、おめいてかく。一條次郎、〈只今なのるは大将軍ぞ。あますなもの共、もらすな若党、うてや〉とて、大勢の中に取り籠めて、我うッとらんとぞすすみける。木曽三百余騎、六千余騎が中をたてさま・よこさま・蜘手・十文字に駈けわ(破)ッて、うしろへつッといでたれば、五十騎ばかりになりにけり。そこをやぶッて行くほどに、土肥次郎実平二千余騎でささへたり。其れをもやぶッて行くほどに、あそこででは四五百騎、ここでは二三百騎、百四五十騎、百騎ばかりが中をかけまわりかけまわりゆくほどに、主従五騎にぞなりにける。五騎がうちまでともゑは討たれざりけり。木曽殿〈おのれは疾う疾う、女なればいづちへも行け(お前は女だから早くどこへなりと行け)。我は打死にせんと思ふなり。もし人手にかからば自害をせんずれば(万一人手にかかったら、その時は自害しようと思っているのだから)、木曽殿の最後のいくさに、女を具せられたりけりなンどいはれん事も然るべからず〉との給ひけれ共、猶落ちゆかざりけるが、あまりにいはれ奉りて、〈あッぱれ、よかろうかたきがな(ああ、よい敵がほしい)。最後のいくさしてみせ奉らん(義仲にお見せしよう)〉とて、ひかへたるところに(馬を立てていると、そこのところに)、武蔵国に、聞えたる大ぢから、をん田の八郎師重、三十騎ばかりで出できたり。ともゑそのなかへかけ入り、をん田の八郎におしならべ、むずととッて引き落とし、我が乗ったる鞍の前輪にをしつけて、ちッともはたらかさず(相手を少しも身動きさせず)、頸ねぢきッて捨ててンげり。其の後物の具ぬぎすて、東国の方へ落ちぞ行く。手塚太郎打死にす。手塚の別当落ちにけり。」

 (つづく)

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈山光集・紅日 昭和十七年三月

        新に召に応ずる人に〉

「いくとせの いのちまさきく このかどに

         きみをしまたむ われおいぬとも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な古都の風景と文化財が破壊されます。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。

Img_1470

Img_1468

Img_1463

Img_1462

|

« 般若寺 水仙花だより  2・4 | トップページ | 般若寺 水仙花だより  2・6 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 般若寺 水仙花だより  2・5:

« 般若寺 水仙花だより  2・4 | トップページ | 般若寺 水仙花だより  2・6 »