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2013年2月19日 (火)

般若寺 水仙花だより  2・19

 

◎水仙: ≪満開≫ 

・開花:2月~3月初旬

今が見ごろです。

雪が積れば花が倒れてしまいますので

それまでにお越しください。

・球根の数:1万~2万 

 

*けさ雨戸をあけると雪です。まだ降り始めですがどこまで降り続くかわかりません。大きな牡丹雪ですから春の淡雪でとけるのは早いと思います。急いで水仙の保護ネットをかぶせに行きました。今は暑くてふうふう言っている状態です。今年は雪が多そうです。

 

〔短歌〕

「杉の木に 丹塗末社の 燈明(みあかし)の

はだか灯うつり おほにまたたく」

          木下利玄・一路

〔俳句〕

「身の軽き 日や水仙を 束活けに」稲田節子

〔和歌〕

「雪まぜに むらむらみえし 若草の

        なべて翠に なりにける哉」

          出羽(出羽弁)・玉葉16

「白い雪をまじえて、あちこちにまだらに見えていた若草が、もう一面に緑になってしまったなあ。」

 

*『平家物語』を読む。

「二度之懸」(にどのかけ)の段、

「 さるほどに、成田五郎も出きたり。土肥次郎まッさきかけ、其勢七千余騎、色々の旗さしあげ、おめきさけンで責めたたかふ。大手生田の森にも源氏五万余騎でかためたりけるが、其勢の中に武蔵国住人、河原太郎・河原次郎といふものあり。河原太郎弟の次郎を呼うでいひけるは、〈大名(名田[みょうでん]を多く領有し、多数の家子郎党を養っている武士。大名より小さいものを小名という)はわれと手をおろさね共、家人の高名をもッて名誉す。われらはみづから手をおろさずはかなひがたし(高名を認めてもらえない)。敵を前に置きながら、矢ひとつだにもゐずして、まちゐたるがあまりに心もとなう覚ゆるに(待機しているのでは余りにじれったくおもわれるから)、高直はまづ城の内へ紛れ入りて、ひと矢ゐんと思ふ也。されば千万が一も生きてかへらん事ありがたし。わ殿はのこりとどまッて、後の証人にたて(後日の論功行賞の際の証人になれ。自分が死んでも遺族のために賞与を求める鎌倉武士の心情はあわれである)〉といひければ、河原次郎泪をはらはらとながいて、〈口惜しい事をものたまふ物かな。ただ兄弟二人あるものが、兄をうたせておととが一人のこりとどまッたらば(留まったらばとて)、いく程の栄花をか保つべき。所々でうたれんよりも(別々の所で戦死するよりも)、ひとところでこそいかにもならめ〉とて、下人ども呼び寄せ、最後のありさま妻子のもとへいひつかはし、馬にも乗らずげげ(わらぞうり)をはき、弓杖をつゐて、生田森のさかも木をのぼりこえ、城の内へぞ入りたりける。星あかりに鎧の毛も定かならず(星明かりのためによろいの毛[色目]もはっきり分からない)河原太郎大音声をあげて、〈武蔵国住人、河原太郎私市(私市は河原氏の本姓)高直、同次郎盛直、源氏の大手生田森の先陣ぞや〉とぞなのッたる。平家の方には是をきいて、〈東国の武士ほどおそろしかりけるものはなし。是程の大勢の中へただ二人いッたらば(入ったらばとて)、何程の事をかしいだすべき。よしよししばしあひせよ(適当なおもちゃにしろ)〉とて、うたんといふものなかりけり。是等おととい(兄弟)究竟の弓の上手なれば、さしつめひきつめさんざんにゐる間、〈にくし、うてぞ〉といふ程こそありけれ(いうが早いか)、西国に聞えたるつよ弓せい兵、備中国住人、真名辺(真鍋)四郎・真名辺五郎とておとといあり。四郎は一谷にをかれたり。五郎は生田森にありけるが、是を見てよつぴいてひやうふつとゐる。河原太郎が鎧のむないた(よろいの胴の前面の最上部)うしろ(背中)へつッとゐぬかれて、弓杖にすがり、すくむ(動けなくなる)ところを、弟の次郎はしりよッて是をかたにひッかけ、さかも木をのぼりこえんとしけるが、真名辺が二の矢に鎧の草摺のはづれをゐさせて(草摺りはよろいの胴から下に垂れて腰の辺を保護するもの。草摺りのすき間に矢を射込まれたのだろう)、おなじ枕にふしにけり。真名辺が下人落ちあふて、河原兄弟が頸をとる。是を新中納言の見参に入れたりければ、〈あッぱれ剛の者かな。是をこそ一人当千の兵ともいふべけれ。あッたら者どもをたすけてみで〉とぞの給ひける。」

 (つづく)

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集より、奈良愛惜の歌。

『山光集』

〈大仏讃歌 昭和十八年三月〉

「くにのむた てらはさかえむ てらのむた

         くにさかえむと のらせけむかも」

(のむた=と共に)

『鹿鳴集』

〈南京新唱 奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

         こさめなかるる はるはきにけり」

〈同 東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈同 東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な古都の風景と文化財が破壊されます。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。Img_1943

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