般若寺 春の花だより 4・30
《今咲いている花》
○山吹 白山吹≪満開≫
黄色一重咲・八重咲≪終わり近し≫
○春咲コスモス≪三分咲き≫
ソナタ、ビッキーという種類が咲いています。低い背丈に小さな花がかわいいです。
・椿、しゃが、紫雲らん、藤、大手鞠:≪満開≫
・踊子草、金鳳花、きらんそう、ツルニチニチソウ:≪満開≫
・花菱草、矢車草≪咲きはじめ≫
○山アジサイ:≪つぼみ≫
《これから咲く花》
・黄ショウブ、うつ木:5月上旬
・アジサイ:6月上旬
○初夏咲きコスモス:5月下旬~7月上旬。15種類、3万本。
*山吹は野山に自生した日本固有の花で、古来和歌、俳句によく詠まれています。
「やまぶきの花にふる雨細くして
これの世を楽しとおもふ一とき」佐々木信綱・瀬の音
*「南朝御聖蹟を顕彰する」㉕
岡見正雄著『太平記(二)』補注巻十二「文観上人」の項、
〈 この元亨四年は正中元年に改元され(12月9日)、九月には正中の変が起こる直前で「金輪聖主御願成就」という表現の金輪聖主は後醍醐天皇を指すと考えられ、律宗の僧智暁や慶円等が正中の変に関係していたと思われ(『太平記(一)』補注1-42参照)、文観は円観や俊基朝臣と共に元弘元年五月五日に捕縛されたのが史実であるが(補注2-9参照)、太平記では元徳二年五月十一日に文観、円観、忠円等が捕縛されたとし(巻二・3)、太平記は元徳二年七月十三日に文観は硫黄島、忠円は越後国に遠流、円観は陸奥国の結城上野入道に預けられたとするのは虚構であるが、正中の変の際に文観が関係していたかどうかは従来明瞭でなかった。〉(つづく)
*「携帯基地局と電磁波問題」㉟
〈 (ハ)「使わない」ときも「距離」をとる
それゆえ、電源を入れたまま、からだにくっつけた状態で持ち歩くことはやめたい。首からかけたり、胸のポケットに入れたり、ズボンのポケットに入れたりすることは、自らの健康を害することに等しい。近年、「電磁波が精子を傷つける」「特にズボンのポケットが問題」と、特定して危険を喚起する論文も多い。電磁波のリスクを回避するためにも、生殖器に近いポケットの中に携帯電話を入れるのは避けたい。
「生殖系」への影響は「精子」だけではなく、「卵子」にもある。特に「受精卵」(女性のお腹の中で育っている胎児)への影響が大きいので、妊娠中の女性は、お腹の近くに携帯電話をくっつけたり、お腹に近いところでメールを打ったりすることは、やめたい。携帯電話は直接身につけず、カバンの中などに入れ、使っていないときは電源を切っておくのがいちばん安心だ〉
(古庄弘枝著『見えない汚染「電磁波」から身を守る』より)
〔短歌〕
「いぢらしさ 忘れもかねつ 泣き居たる
浴衣の胸の 乳のふくらみ」
木下利玄・銀
〔俳句〕
「行く春の 山吹散って 蝶白し」正岡子規
〔和歌〕
「藤波の 花さくみれば 郭公
なくべき時は ちかづきにけり」
赤人・玉葉279
「波のように揺れる藤の花房が咲くのを見ると、時鳥の鳴くはずの時は近づいて来ているのだなあ。」
*『平家物語』を読む。(休みます)
*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。
〈法輪寺にて〉
「みとらしの はちすにのこる あせいろの
みどりなふきそ こがらしのかぜ」
〈奈良坂にて〉
「ならさかの いしのほとけの おとかひに
こさめなかるる はるはきにけり」
〈東京にかへるとて〉
「あをによし ならやまこへて さかるとも
ゆめにしみえこ わかくさのやま」
〈東京にかへりて後に〉
「ならやまを さかりしひより あさにけに
みてらみほとけ おもかげにたつ」
「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。
*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。 最近の奈良市長の発言によれば、第二候補地(東鳴川)を選定しようとしているようですが、ここは浄瑠璃寺まで数百メートルの直近の距離です。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な庭園風景と珠玉の文化財が破壊されます。これは最悪の無謀な選択です。策定委員会と市長は撤回すべきです。
悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。
日本のふるさと、国のまほろばを失えば日本人は亡国の民となってしまいます。
全国の日本文化を愛し、国を思う人々に訴えます。奈良市当局へ抗議の声を届けてください。今ならまだ間に合います。
そして当尾の里、浄瑠璃寺様、岩船寺様を励ましご支援してあげて下さい。
「やまとは 国のまほろば たたなづく
青垣やまごもれる やまとしうるはし」
日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記
この問題を詳しく知りたい方は、
ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクされています。
*きたる5月16日に、旧中川寺成身院にあった薬師如来像を所蔵される木津川市鹿背山地区の「西念寺」様と「鹿背山不動尊」様を拝観するハイキングがあります。午後一時般若寺駐車場へ集合、自動車に乗り合わせて現地へ向かいます。4時過ぎには終わる予定です。ご希望の方は当日参加してください。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)