般若寺 季節の花だより 5・22
《いま咲いている花》
○春咲コスモス:≪満開≫ 千本程。
ソナタ、ビッキーという種類が咲いています。
低い背丈に赤白ピンクの大きな花が鮮やかです。
・梅花うつ木:≪満開≫ 純白の香りのする花です
・花菱草、矢車草:≪満開≫ 黄色と青色が調和しています。
《これから咲く花》
○山アジサイ:≪つぼみ≫
・黄ショウブ、スイカズラ、定家カズラ:5月下旬
○初夏咲コスモス:≪咲きはじめ≫5月下旬~7月上旬。15種類、3万本。
今、70㎝ほどになっています。花が咲きそろう頃には1mをこえる高さになります。
・アジサイ:6月上旬~6月下旬
*「南朝御聖蹟を顕彰する」47.
笠置寺城
『太平記』巻第三 「六波羅勢笠置を責むる事」
〈 その外(ほか)櫓の上、小間(さま)の陰には、射手(いて)と覚(おぼ)しき者ども、弓の弦を飡(く)ひ湿(しめ)し、矢結(やたばね)を解いて推し寛(くつろ)げ、
(矢たばね革のこと。箙[えびら]にさした矢を束ねて固定するための革紐を解いて矢を広げることをいう。)
中指(なかざし、箙にさした、上差[うわざし、鏑矢か雁股]以外の矢、普通の矢)に鼻油引いて、閑(しづ)まりかへつて待ち懸けたり。その勢ひ決然として、あへて責むべき様なかりければ(静まり返って合図を待ち構えていた。城兵の勢いは覚悟を決めた様子がありありとして、とても攻めかかれそうにもなかったので)、寄せ手一万余騎これを見て、進退ともに谷(きは)まりしかば、心ならず支えたり。
ややしばらくあつて、木戸の上なる櫓より狭間板(さまいた)を八文字に押し開きて高らかに申しけるは、「三川国(みかはのくに)の住人、足助二郎重憲(あすけのじろうしげのり、他本に次郎重範。三河国加茂郡足助荘[愛知県東加茂郡足助町]の住人。清和源氏満政流、鳥羽上皇武者四天王の一人源重実の三代の孫重長[足助氏祖]の五代の後胤貞親息。
『尊卑分脈』に「後醍醐院御穏謀之時、勅宣に応じて参候す。最初の専一たり。元弘元年八主上御出奔の後、六波羅に召捕られ、六条河原に於いて斬首せられ了んぬ。」とある。『太平記鈔』天野信景「塩尻」にその伝記を載せる。一族の多くは宮方として活躍した。)、かたじけなくも一天の君(天下全体に君である人。天皇)に頼まれ進(まゐ)らせて、この城の一の関(きど)を堅めたり。(恐れ多くも帝のお頼みを受け、この城の第一の木戸口を固めておる。)
前陣に進んだる旌(はた)は、美濃・尾張の人々の旌と見るは僻目か。
(前陣に進んで来た旗は、美濃・尾張の人々の旗と見るが、まちがいか。)
十善の君(十善は殺・盗・淫・妄語・綺語・悪口・両舌・貪・嗔・痴の十悪を犯さないことをいう。十善の徳によって天子になった者の意)の御座ある城なれば、六波羅殿ぞ御向ひあらんずらんと心得て、御儲(まう)けに(おもてなしに)大和鍛冶(大和国奈良の東大寺門前手掻郷にいた鍛冶職)どもの打ち沫(すま)したる鏃(やじり)ども少々試み給へ(心を込めて鍛えた矢じりを少々受けてもらいたい)」と云ふままに、
(当時奈良には刀の名工が多かったことは『類聚名物考』に鏃鍛冶として、天国柳葉、弘村鶴觜、文殊包永などの名が見えることからうかがえる。)
三人張(さんにんばり、三人で張る強弓。二人が弓幹を押したわめ、一人が弦を掛ける。弓の改良があり木と竹を合せて強くした。)の弓に十三束二臥(じゅうさんぞくふたつぶせ、一束一伏矢の長さの単位。一束は親指以外の指四本の幅、一伏は指一本を伏せた幅。標準の矢幅は十二束、ここの長さは非常に長い矢幅である)征矢(そや、戦陣に使う矢。鏃は剣尻・柳葉・鳥下・丸根という円形棒状で、先に刃をつけたものを使う。)、箆(の)かづき(箆は鏃が矢竹に接する部分。鏃が箆の中に入って潜[かず]く意)の上まで引き懸けて忘るるばかり引きしぼり、ひやうと切って放ちける。〉 (つづく)
*「携帯基地局と電磁波問題」51.
1.携帯電話から身を守る
(ヨ)交通機関に対して求めること
○全車を「携帯電話の電源OFF車両」にする。(横浜市営地下鉄は「全車OFF」・名古屋市営地下鉄は「混雑時のみOFF」)
○「優先席」付近では「携帯電話の電源OFF」を徹底させる。
優先席であることがよくわかるようなデザインにし、スペースをたくさんとる。
○「携帯電話の電源OFF車両」を導入する(阪急電車は2003年7月から、全ての路線で、始発から終電まで、各一両ずつ導入。)
○駅構内の電磁波汚染の改善をする(過剰な基地局を撤去する)。
(古庄弘枝著『見えない汚染「電磁波」から身を守る』より)
〔短歌〕
「よし野山 青杉しみ立つ 裏谷(うらだに)ゆ
霧をうら濃(ご)に 吹く嵐かも」
木下利玄・一路
〔俳句〕
「薔薇の香か 今ゆき過ぎし 人の香か」星野立子
〔和歌〕
「かくばかり 雨のふらくに ほととぎす
うの花やまに 猶かなくらん」
人麿・玉葉318
「こんなにもひどく雨が降っているのに、時鳥は卯の花の咲く山に、まだ鳴いているらしいな。」
*『平家物語』を読む。(休みます)
*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。
〈香具山にのぼりて〉
「はにやまと ひとはなげくを ふみさくむ
わがうげぐつに かみはさやらず」
・はに=黄赤色の粘土。
・ふみさくむ=踏みさくむ。難義しつつ踏み分けていく。
・うけぐつ=穿靴。はき古して穴のあいたはきもの。
さやる=障る。さわる、触れる。差支えが生ずる。
〈奈良坂にて〉
「ならさかの いしのほとけの おとかひに
こさめなかるる はるはきにけり」
〈東京にかへるとて〉
「あをによし ならやまこへて さかるとも
ゆめにしみえこ わかくさのやま」
〈東京にかへりて後に〉
「ならやまを さかりしひより あさにけに
みてらみほとけ おもかげにたつ」
「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。
*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。 最近の奈良市長の発言によれば、第二候補地(東鳴川)を選定しようとしているようですが、ここは浄瑠璃寺まで数百メートルの直近の距離です。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な庭園風景と珠玉の文化財が破壊されます。これは最悪の無謀な選択です。策定委員会と市長は撤回すべきです。
悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。
日本のふるさと、国のまほろばを失えば日本人は亡国の民となってしまいます。
全国の日本文化を愛し、国を思う人々に訴えます。奈良市当局へ抗議の声を届けてください。今ならまだ間に合います。
そして当尾の里、浄瑠璃寺様、岩船寺様を励ましご支援してあげて下さい。
「やまとは 国のまほろば たたなづく
青垣やまごもれる やまとしうるはし」
日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記
この問題を詳しく知りたい方は、
ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクされています。
*昨日、この前ハイキングに行った木津川市の鹿背山地区の区長さんと副区長さんがお見えになり、御当地でのごみ焼却場建設反対運動についてアドバイスを求められました。あの有名な和歌の歌枕である鹿背山の北麓に工場計画があり、住民の間では反対意見が多数であるのに、木津川市は強引に推し進めようとしているとのことです。奈良市の場合と同じでそこが歴史的にも、景観上も、自然保護の観点からも、住環境の悪化という点からも不適切であるにもかかわらず安易に選定したようです。一方で木津川市は恭仁京跡を町おこしに利用しようとしています。鹿背山は旧京の重要な一部です。法華寺野という地名は国分尼寺から来ています。寺の遺跡を壊すのでしょうか。ごみ焼場建設と恭仁京保存による名前売り出しをしようとする市の都市プランは矛盾しているのではないでしょうか。今後とも鹿背山地区の愛郷の士を応援したいですね。がんばってください。
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電磁波をキーワードにこのブログを拝見。
足跡を残します。
携帯電話基地局の電磁波に関して
それなりの情報を公開していますので、
参照してくだされば、幸いです。
携帯電話の基地局に関する情報の頁
http://homepage3.nifty.com/~bemsj/RF5.htm
携帯電話などの電磁波に関連して裁判になって事例
http://homepage3.nifty.com/~bemsj/RF7.htm
投稿: bemsj | 2013年5月23日 (木) 02時41分