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2013年5月14日 (火)

般若寺 季節の花だより 5・14

 

○春咲コスモス:≪満開≫ 千本程。

   ソナタ、ビッキーという種類が咲いています。

低い背丈に大きな花です。

・からたねおが玉、しゃが:≪満開≫

・踊子草、金鳳花、ツルニチニチ草:≪満開≫

・花菱草、矢車草:≪満開≫

・グラジオラス、芍薬:≪満開≫

 

《これから咲く花》

○山アジサイ:≪つぼみ≫

・黄ショウブ、梅花うつ木:5月中旬

○初夏咲コスモス:5月下旬~7月上旬。15種類、3万本。

今、50㎝ほどになっています。1mをこえると咲き出します。

・アジサイ:6月上旬~6月下旬

 

*「南朝御聖蹟を顕彰する」㊴

笠置寺城

『太平記』巻第三 「先帝笠置臨幸の事」

〈 されば、かやうにては皇居の警固いかがあるべきと、主上思(おぼ)し食(め)し煩ひ給ひて、些(すこ)し真寐(まどろ)み御座(おは)しける御夢に、所は紫宸殿(いしいでん)の庭前かと覚えたる地に、大いなる常盤木ありて、緑陰茂りて南へ指したる枝ことに栄え蔓(はびこ)れり。その下に三公九卿(さんこうきうけい、古代中国の三公になぞらえ、太政大臣または内大臣と左右大臣。九つの高官、公卿のこと)位によつて列座す。南へ向きたる上座に御座(ござ)の畳を高く布(し)きて、いまだ座したる人もなし。主上御夢心治(ゆめここち)に、「誰を設けんための座席やらん」(いったい、誰を着かせるための座席なのだろう)と怪しみ思し食して、立たせ給ひたるところに、びんずら(角髪、童子の髪の結い方の一種。頭上で髪を分け、左右に垂らして結んだもの)結ふたる童子二人忽然として来たって、主上の御前に跪(ひざまづ)き、泪を袖に懸けて申しけるは、「一天下の間に(世の中全体)、しばらくも御身を蔵(かく)すべき所候はず。ただしあの木陰に南へ栄えたる枝の下に座席あり。これ御為に設けたる玉イ(戸+衣)にて候ふ。(それは帝のためにしつらえた玉座でございます)しばらくこれに御座候へ」と奏して、童子は遥かの天に登り去りにけり。〉 (つづく)

 

*「携帯基地局と電磁波問題」㊻

1.携帯電話から身を守る

(ル)携帯電話の電磁波から子どもを守る

内閣府の調査(20073月)によると、子どもの携帯電話の使用率は、次のようになっている。

  小学生(612歳) ―31

  中学生(1215歳) ―58

  高校生(1518歳 )―96

(*現在はもっと高い比率になっていると思われる)

 急激な携帯電話の普及の中で、子どもたちが犯罪に巻き込まれることを避けるため、また、携帯電話の有害サイトから子どもたちを守るために、文部科学省は国としては初めて「規制」を打ち出した。2009130日、「小中学校への持ち込みを原則禁止すべきだ」との指針を、全国の都道府県教育委員会に対して、通知した。

 福岡県芦屋町では20091202009120日、強制力がないものの、「町内の小中学生が携帯電話を持つことを原則禁止」する「こども・脱ケータイ宣言」を行った。また、石川県では、同年629日、全国で初めて、「小中学生の携帯電話所持規制」を決めた。条例を可決した(施行は20101月)。

 しかし、日本では、大阪など一部の自治体を除き、子どもたちに携帯電話所持を禁じる理由に、「健康への被害」を挙げている市町村はない。だが、からだへの悪影響から、特に、子どもの携帯電話使用に関して、警告を発している研究者は多い。(つづく)

(古庄弘枝著『見えない汚染「電磁波」から身を守る』より)

 

〔短歌〕

「のぼせたる 頬の紅(くれなゐ)の にくくして

         君に奪(と)らるる 我が心かな」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「ひもすがら 卯の花腐(くだ)し 茶を入るる」星野立子

〔和歌〕

「時やいつ 空にしられぬ 月雪の

        色をうつして さける卯の花」

          二品法親王覚助・玉葉305

「一体、季節はいつなんだろう。空では関知しない月や雪の色をそっくりそのままにまねて、盛りに咲いている卯の花よ。(今は夏か秋か、それとも冬なのか)」

 

*『平家物語』を読む。

巻第十 「高野御幸」(こうやごかう)の段、

「 白川上皇が天竺に如来が現れたので説法を聞きにいこうと仰せられた時に、大江匡房が高野山の弘法大師こそ生身の如来であると説いたので、高野行幸が行われた。」

巻第十一 「逆櫓」(さかろ)の段、

「義経が平家討伐の決意を法皇に申し上げた。八嶋の平家は不安な日々を送っている。義経は摂津の渡辺に、範頼は神崎に舟を集めて、出陣の用意をしている。」

「 梶原景季が舟に逆櫓をつけようと建議して、義経と激しく口論した。義経は舟子を脅迫するようにして、わずか五隻、強風を利して、四国の阿波国に急行した。」

・逆櫓=船尾を先にして舟を漕ぎ進めること。また、そのために逆向きに取り付ける櫓。

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈汽車中〉

「やまとぢの るりのみそらに たつくもは

         いづれのてらの うへにかもあらむ」

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

         こさめなかるる はるはきにけり」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。          最近の奈良市長の発言によれば、第二候補地(東鳴川)を選定しようとしているようですが、ここは浄瑠璃寺まで数百メートルの直近の距離です。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な庭園風景と珠玉の文化財が破壊されます。これは最悪の無謀な選択です。策定委員会と市長は撤回すべきです。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

日本のふるさと、国のまほろばを失えば日本人は亡国の民となってしまいます。

全国の日本文化を愛し、国を思う人々に訴えます。奈良市当局へ抗議の声を届けてください。今ならまだ間に合います。

そして当尾の里、浄瑠璃寺様、岩船寺様を励ましご支援してあげて下さい。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクされています。

*きたる516日に、旧中川寺成身院にあった薬師如来像を所蔵される木津川市鹿背山地区の「西念寺」様と「鹿背山不動尊」様を拝観するハイキングがあります。午後一時般若寺駐車場へ集合、自動車に乗り合わせて現地へ向かいます。4時過ぎには終わる予定です。ご希望の方は当日参加してください。

 

 

 

 

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