般若寺 季節の花だより 5・18
《いま咲いている花》
○春咲コスモス:≪満開≫ 千本程。
ソナタ、ビッキーという種類が咲いています。
低い背丈に大きな花が咲きそろっています。
・梅花うつ木:≪満開≫
・花菱草、矢車草:≪満開≫
《これから咲く花》
○山アジサイ:≪つぼみ≫
・黄ショウブ、スイカズラ、定家カズラ:5月下旬
○初夏咲コスモス:5月下旬~7月上旬。15種類、3万本。
今、50㎝ほどになっています。1mをこえると咲き出します。
・アジサイ:6月上旬~6月下旬
*「南朝御聖蹟を顕彰する」㊸
笠置寺城
『太平記』巻第三 「六波羅勢笠置を責むる事」
〈 かかりしかば、笠置の官軍どもも都へ責め上るの由、閭巷(りょかう、ちまた、民間)の説(せい)耳を驚かしけるところに、
(このような次第で、笠置の官軍どもが都へ攻めのぼるという風説が世間の人々を驚かせたところに)
九月一日六波羅の両検断(幕府が刑事犯人の検察・断罪を行う役所、巡察・警備・拷問・決罰を司った)、糟谷三郎宗秋(相模国中郡糟谷荘出身の武士、六波羅南方探題の検断を勤めた有力家人)・隅田二郎左衛門(紀伊國伊都郡隅田荘出身の武士、隅田党の一族、六波羅北方探題の検断を勤めた有力家人)、五百余騎にて宇治の平等院へ打ち出でて、軍勢の着倒をぞ付けたりける。(軍勢の到着を記録し始めた)これにおり(そのために)、諸国の軍勢ども引きも切らず馳せ集まりける間、十万余騎になりにけり。さらばやがて明日巳の刻(午前十時)に押し寄せて、矢合はせをすべしと定めたりけるを、高橋大四郎(又四郎範時か)・小早川安芸守(安芸国沼田本荘領有)抜け懸けして独り高名に備へんとや思ひけん、一族わづかの勢にて笠置の城へぞ押し寄せたる体(てい)、誠にゆゆしくぞ見えたりける(まことに勇ましく見えた)。城に立て籠もるところの官軍は、さまで大勢ならねども、勇気いまだ撓(たゆ)まず、天下の機を呑んで(天下の変化する潮時をとらえて)回天の力を出ださん(時勢を一変させる力)と思へる兵どもなりければ、何かは些(すこ)しも猶予あるべき(どうして少しのためらいもあろうか)。敵の小勢なるを見て笠置の麓に帰って、五百余騎を二手に分けて、高橋・小早川が勢を取り籠め、一人も余さじとぞ責めたりける。高橋・小早川、戦(いくさ)に屈して引きけるが、古津川(こつがは、木津川)の逆巻く水に追ひ浸(ひた)れて、誅(う)たるる物その数を知らざりけり。〉
*「携帯基地局と電磁波問題」㊾
1.携帯電話から身を守る
(ワ)「携帯電話から命を守るために」行いたいこと
自分で行うこと
○SAR値の小さい携帯電話の機種を選ぶ。
○乗り物の中では携帯電話は使わない。
○通話中は、同じ側の耳に携帯電話を当て続けない。ときどき、左右で変える。
○16歳以下(成長期の子どもたち)に、携帯電話は使わせない。
○妊娠中はお腹の近くで携帯電話を使わない。使わせない(胎児を電磁波にさらさない)。
○口の中から電磁波のアンテナとなる歯科金属を取り除く。
〔短歌〕
「淨らかに みささぎどころ うちしめれり
葉桜雨の やみ間冷えつつ」
木下利玄・一路
〔俳句〕
「雛芥子の 花触れ合うて 散りにけり」森井空洞子
〔和歌〕
「われききて 人にはつげん ほととぎす
思ふもしるく まづここになけ」
躬恒・玉葉
「私が最初に聞いて、人に知らせようよ、時鳥よ。こんなに思う期待にこたえて、先ず一番先にここで鳴いておくれ。」
・しるく=現実にあらわして。
*『平家物語』を読む。
巻第十一 「那須与一」の段、
〈 与一其比は廿ばかりのおの子(男)也。かちに、あか地の錦をもッておほくびはた袖いろえたる直垂に、萌黄おどしの鎧きて、足じろの太刀をはき、きりふの矢の、其日のいくさにゐて少々のこッたりけるを、かしらだかにおひなし、うすぎりふに鷹の羽はぎまぜたるぬた目のかぶらをぞさしそへたる。しげどうの弓脇にはさみ、甲をばぬぎたかひもにかけ、判官の前に畏まる。「いかに宗高、あの扇のまンなかゐて、平家に見物せさせよかし」。与一畏て申しけるは、「ゐおほせ候はん事は不定に候。射損じ候ひなば、ながきみかたの御きずにて候べし。」〉
*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。
〈吉野の山中にやどる〉
「はるさむき やまのはしゐのさむしろに
むかひのみねの かげのよりくる」
〈奈良坂にて〉
「ならさかの いしのほとけの おとかひに
こさめなかるる はるはきにけり」
〈東京にかへるとて〉
「あをによし ならやまこへて さかるとも
ゆめにしみえこ わかくさのやま」
〈東京にかへりて後に〉
「ならやまを さかりしひより あさにけに
みてらみほとけ おもかげにたつ」
「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。
*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。 最近の奈良市長の発言によれば、第二候補地(東鳴川)を選定しようとしているようですが、ここは浄瑠璃寺まで数百メートルの直近の距離です。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な庭園風景と珠玉の文化財が破壊されます。これは最悪の無謀な選択です。策定委員会と市長は撤回すべきです。
悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。
日本のふるさと、国のまほろばを失えば日本人は亡国の民となってしまいます。
全国の日本文化を愛し、国を思う人々に訴えます。奈良市当局へ抗議の声を届けてください。今ならまだ間に合います。
そして当尾の里、浄瑠璃寺様、岩船寺様を励ましご支援してあげて下さい。
「やまとは 国のまほろば たたなづく
青垣やまごもれる やまとしうるはし」
日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記
この問題を詳しく知りたい方は、
ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクされています。
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