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2013年5月20日 (月)

般若寺 季節の花だより 5・20

 

《いま咲いている花》

○春咲コスモス:≪満開≫ 千本程。

   ソナタ、ビッキーという種類が咲いています。

低い背丈に赤白ピンクの大きな花が鮮やかです。

・梅花うつ木:≪満開≫ 純白の香りのする花です

・花菱草、矢車草:≪満開≫ 黄色と青色が調和しています。

 

《これから咲く花》

○山アジサイ:≪つぼみ≫

・黄ショウブ、スイカズラ、定家カズラ:5月下旬

○初夏咲コスモス:5月下旬~7月上旬。15種類、3万本。

今、70㎝ほどになっています。花が咲きそろう頃には15mの高さになります。

・アジサイ:6月上旬~6月下旬

 

*「南朝御聖蹟を顕彰する」㊺

 笠置寺城

『太平記』巻第三 「六波羅勢笠置を責むる事」

〈 高橋・小早川、初度の軍(いくさ)をし損じて、笠置の城は勝つに乗ると聞えしかば、国々の勢馳せ集まつて、難義なる事もこそあれ、時日を換えず押し寄せよとて、両検断宇治にて四方の手分けをして、同じき九月二日笠置の城へ発向す。南の手には五畿内五箇国の兵、その勢四千六百余騎、光明山(東大寺の別所、光明山寺のあった所。京都府相楽郡山城町綺田の東)のうしろの山を廻つて搦手(からめて、城の背面)へぞ廻しける。北の手には山陰道(せんおんだう)八箇国の兵を率(そつ)して、都合その勢一万五千騎、梨間(なしま、京都府城陽市奈島)の宿の端(はづ)れより市野辺山(いちのべやま、城陽市市辺の東の低い山)の麓を廻って、追手(おほて、城の正面)へぞ向かひける。東の手には東海道十五箇国の内、伊賀・伊勢・尾張・三川(みかわ)・遠江(とほたふみ)勢、これも一万五千騎、伊賀路を廻って金山(かなやま、位置不明)超えに押し寄する。西の手には山陽道八箇国の勢三万余騎、古津川のはたを上(のぼ)り、岸の上なる岨道(そはみち、険しい山道。険路。)を二手に分けて押し寄する。四方四、五里がその間、尺地(せきち、わづかな地)も残さず充満(みちみち)たり。〉 (つづく)

 

*「携帯基地局と電磁波問題」㊿

1.携帯電話から身を守る

(カ)携帯電話会社に求めること

○販売時に、携帯電話の本体とパッケージに、SAR値を表示する。

○携帯電話を販売するときは、タバコのように、携帯電話を使うことのリスクを、だれにもわかるようにわかりやすく表示し、イヤホンマイクなどとセットで販売する。

○技術的に可能な限りSAR 値の小さい機種を開発する。

16歳以下向けの携帯電話広告を行わない。

 

〔短歌〕

「これやこの 雲井の桜 霧をふくみ

       五百枝(いほえ)の花の 冷えびえ白し」

         木下利玄・一路

〔俳句〕

「花つけて 野蒜の先や ややたわむ」すみ女

〔和歌〕

「月だにも 心つくさぬ 山のはに

        まつよひ過ぐる ほととぎす哉」

          前大納言為氏・玉葉311

「月でさえも気をもませずに山の端に姿を見せたのに、その山の端に声がするかと待っている夕暮を過ぎても、ちっとも鳴かない時鳥だなあ。」

・心つくさぬ=心づくしをさせない。いらいらと待ちかねさせない。

 

*『平家物語』を読む。

巻第十一 「那須与一」の段、

〈 一定つかまつらんずる仁に仰せ付らるべうや候らん、と申す。判官大きにいかッて、「鎌倉をたッて西国へおもむかん殿原は、義経が命をそむくべからず。すこしも子細を存ぜんひとは、とうとう是よりかへらるべし」とぞの給ひける。与一かさねて辞せばあしかりなんとや重いけん、「はずれんはしり候はず、御定で候へばつかまッてこそみ候はめ」とて、御まへを罷り立ち、黒き馬のふとうたくましゐに、小ぶさの鞦(しりがい)かけ、まろぼやすッたる鞍をいてぞのッたりける。弓とりなをし、手綱かいくり、みぎはへむひてあゆませければ、みかたの兵(つはもの)どもうしろをはるかに見をくッて、「此の若物一定つかまつり候ひぬと覚え候」と申しければ、判官もたのもしげにぞ見給ひける。〉

 (つづく)

 

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈吉野の山中にやどる〉

「あまごもる やどのひさしに ひとりきて

         てまりつくこの こゑのさやけさ」

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

         こさめなかるる はるはきにけり」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*今、若草山の北麓、浄瑠璃寺や正倉院、東大寺、春日山に近い「中ノ川・東鳴川」に奈良市のごみ焼却場を建設するというとんでもない計画があります。          最近の奈良市長の発言によれば、第二候補地(東鳴川)を選定しようとしているようですが、ここは浄瑠璃寺まで数百メートルの直近の距離です。ここに焼却場ができ、高い煙突から煙が吐き出されることになれば、日本の宝、世界の宝である神聖な庭園風景と珠玉の文化財が破壊されます。これは最悪の無謀な選択です。策定委員会と市長は撤回すべきです。

悠久の大和、奈良の山々は日本人の心のふるさと、国のまほろばです。

日本のふるさと、国のまほろばを失えば日本人は亡国の民となってしまいます。

全国の日本文化を愛し、国を思う人々に訴えます。奈良市当局へ抗議の声を届けてください。今ならまだ間に合います。

そして当尾の里、浄瑠璃寺様、岩船寺様を励ましご支援してあげて下さい。

 

「やまとは 国のまほろば たたなづく

青垣やまごもれる やまとしうるはし」

  日本武尊(やまとたけるのみこと)・古事記

 

この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクされています。

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