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2013年9月

2013年9月30日 (月)

般若寺 コスモス花だより 9・30

暑かった九月は今日で終わり。本当に残暑の「長い月」でした。遅れていたコスモスの花もようやく秋花が咲いてきました。「秋咲大輪美色」(タキイ)や「オータム・ビューティ」(サカタ)という種類です。花は赤白ピンクの単弁で大きさは8センチもあり、見栄えのする存在感あるコスモスです。

《秋の花々》

 コスモス:≪見ごろ・五分咲き≫ 

見ごろは10月上旬~11月中旬。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、ピコティ、サイケなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。淡い黄色のイエローガーデン、イエローキャンパスも咲き出しました。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月中旬までが見ごろとなるでしょう。

〇秋海棠:≪満開すぎ≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

「大きなる 手をもて我ら 救わんと

       微笑みおはす 白鳳の弥陀」

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「ブリッヂの 赤き糸くづ 人ふみて

         なほのこりゐる 赤き糸くづ」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「こほろぎや たやすく抜けて 畑の中」市村究一郎

〔和歌〕

「さをしかの しかならはせる 萩なれや

         たちよるからに をのれおれふす」

           紫式部・玉葉

「牡鹿が、(自分の妻として)そうするように習慣づけた萩なのだろうか、折ろうとして側に寄っただけで、自分から折れ伏しているよ。」

・さをしかの=「小男鹿」と「然(し)か」(そのように)とを重ねて声調を整えた技巧。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

震余 大正十二年九月 被服廠の跡にて〉

「みぞがはの そこのをどろに しろたへの

         もののかたちの みゆるかなしさ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

・本文:〈にはか事なれば、御輿などもなくて、長年が着たる冑の上に荒薦(あらこも)を巻いて、主上を負ひ進らせ、鳥の飛ぶが如く、舟上(ふなのうへ)へ入れ奉る。やがて我が倉の内の米穀・銭貨を取り寄せて、己が舘には火を懸けて、舟上に伺候して、皇居を守護し奉る。名和七郎武略の謀事(はかりごと)

ある者にて、白布をあまたり寄せて、松葉を焼(た)いて夫すべつつ、近国の武士の家々の紋を書いて、ここかしこの木の末に打つ立てたり。この旌ども山風に飛揚して、山中に大勢の充満したる用にみえたりける。

 かかりし程に、同じ記二十九日、佐々木隠岐判官清高・同じく弾正左衛門、その勢三千余騎押し寄せたり。この舟上と申すは、北は大山に続いて峰岨(そばだ)ちて、三方は地僻(さが)りにて岸絶えたり。白雲腰に帯をなし、峨々として遥々たり。されども事急にして、にはかに拵(こしら)へたる城なれば、堀の一つをもほらず、塀の一重をも塗らず、ただ処々に大木を切り倒し、逆木(さかもぎ)に引き、坊舎の甍を破りてかい楯にかけるばかりなり。されば寄手三千余騎、坂中まで責め上りて、城中を屹(きつ)向上(みあ)げたれば、松柏生ひ茂りていと深き木隠れに、勢の多少は知らねども、峨々たる山の高峰に、家々の旌四、五百流、雲に翻(ひるがへ)り日に映じて、燦然としてぞ見えたりける。さてははや近国の勢ども、ことごとく馳せ参じけりと心得て、この勢ばかりにては責めがたしと思惟(しゆい)して、寄手心に危ぶめば、進むものさらになかりけり。城中の勢どもこれを見て、敵に勢の多少を見えじとて、隠れて時々射手を出だし、遠矢を射させて日を昏(く)らす。〉

・訳:(急なことなので御輿もなくて、又太郎長年が着ている鎧の上に荒薦を巻いて、帝を背負い申しあげ、鳥が飛ぶような速さで船上山の館へ帝をお入れする。又太郎長年はすぐに自分の倉の中にある米穀や銭を船上山に運び込み、自分の館には火を放って船上山に参上して、皇居をお守り申し上げる。一族の名和七郎は武勇の計略にすぐれた者で白布を多く取り寄せ、松葉を焚いてすすけさせ、その白布に近国の武士たちの家々の紋を描いて、あちらこちらの梢に立てておいた。この旗が峰吹く風にひるがえって、山中に大軍勢が満ち満ちているように見えたのであった。

 こうしたときに、同月の二十九日、佐々木隠岐判官清高と同佐々木弾正左衛門とが、その手製三千余騎で押し寄せて来た。この船上山というのは、北は大山に続いていて峯は険しく、三方は山裾がのびていて絶壁になっている。白雲が山麓を巻いていて、山は険しく、はるか遠くにそびえている。けれども急なことで、にわかに造った城なので、堀の一つも掘らず、塀の一つすらこしらええておらず、ただところどころに大木を切り倒して逆茂木とし、僧房の屋根を壊して垣楯として並べただけであった。したがって寄せ手三千余騎は坂の中途まで攻めのぼって、城中を厳しく見上げると、松柏が生い茂ってたいそう奥深い木陰に、勢の多少は分からないけれども、峨峨たる山の高い峰々に、諸家の旗が四、五百本、雲間にひるがえり、陽の光に反射して、燦然と輝いて見えた。さては早くも近国の軍勢がことごとく馳せ参じたのだと理解して、この軍勢だけでは攻略できないと考えて、寄せ手は不安に思って、進撃するものはいなかった。城中の兵たちはこの様子を見て、敵にこちらの軍勢の多少をさとらせまいというわけで、物陰に隠れて、時々射手(いて)を出しては遠矢を射かけさせて、日を過ごしていた。) (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月29日 (日)

般若寺 コスモス花だより 9・29

九月さいごの日曜日、きょうも晴れ。観光名所はどこともにぎわうでしょう。

《秋の花々》

 コスモス:≪三分~五分咲き≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、ピコティ、サイケなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。淡い黄色のイエローガーデン、イエローキャンパスも咲き出しました。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇秋海棠:≪盛りを過ぎました≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

「大きなる 手をもて我ら 救わんと

       微笑みおはす 白鳳の弥陀」

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「墓ならぶ 谷中の墓地に 利公(としきみ)も

        小さき墓標を たててねむれり」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「山薊(あざみ) 秋晴の色を 尽しけり」水原秋桜子

〔和歌〕

「ひとしほり 雨はすぎぬる 庭の面に

         ちりてうつろふ 萩が花ずり」

           藤原公直朝臣母・風雅481

「さっと一しきり濡らして、雨は過ぎ去ってしまった庭面に、点々と散って色を染める、花摺衣のような萩の花よ。」

・ひとしほり=「一湿(しほ)り」。表面だけさっとぬらして。

・うつろふ=「散る」意と「色づく」意をかける。

・花ずり=花のしぼり汁で模様を摺り出した衣。萩の花の散った庭を見立てる。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈震余 大正十二年九月 被服廠の跡にて〉

「あきのひは つぎててらせど ここばくの

         ひとのあぶらは つちにかわかず」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」(休みます)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月28日 (土)

般若寺 コスモス花だより 9・28

晴。朝晩は寒くなってきました。

乾燥しているので今日もお花に水やりをします。コスモスの背丈が日に日に高くなってつぼみを増やしています。もう少しで見ごろとなるでしょう。

《秋の花々》

 コスモス:≪三分~五分咲き≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、ピコティ、サイケなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。レモンイエローのイエローキャンパス、イエローガーデンも咲き出しました。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開すぎ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

「大きなる 手をもて我ら 救わんと

       微笑みおはす 白鳳の弥陀」

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「線香の 煙墓標を めぐれるを

  二人ふりむき 去りがてにする」(大正元年八月‐九月)

      木下利玄・銀

〔俳句〕

「秋ざくら 倉庫とともに 運河古る」赤塚五行

〔和歌〕

「たかまどの 野べの秋はぎ この比の

         あかつき露に さきにけるかも」

          大伴家持・玉葉494

「高窓の野原の秋萩は、この頃の明け方の露にうるおって咲いたことだよ。」

・たかまどの野べ=大和の歌枕、高円の野。奈良市白毫寺高円町。高円山の裾野。萩の名所。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈震余 大正十二年九月

後数月にして熱海の双柿舎を訪はむとするに

汽車なほ通ぜず舟中より伊豆山を望みて〉

「すべもなく くえしきりぎし いたづらに

         かすみたなびく なみのほのへに」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」151

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

・本文:〈 ここにて忠顕朝臣、まづ舟より下り給ひて、「この辺(あたり)に弓矢取りの、人に知られたる物かある」と尋ね給へば、道行く人徘徊(たちもど)りて、「この辺には、名和又太郎と申す者こそ、名ある武士にては候はねども、一族も広く、一家も栄え、心がさある者にて候へ」と答へければ、やがて忠顕勅使を以て、長年が武勇の芸、かねて上聞(じやうぶん)に達する間、御憑(たの)みあるべき由を仰せらる。名和又太郎、事の様畏まつて奉(うけたまは)り、是非の勅答案じ煩ひたる体なりけるを、舎弟小太郎進み出で申しけるは、「古より今に至るまで、人の望むところは、名利の二つなり。我等かたじけなくも十善の君に憑(たの)まれ進(まゐ)りて、尸(しかばね)を軍門に曝すとも、名を後代に遺さん事、生前(しやうぜん)の思ひ出、死後の名望たるべし。ただ一筋に思ひ定め給ふより外の事あるべしとも存ぜず」と諌めければ、「もつともしかるべし」と同じてけり。さらばいそいで打つ立てとて、宗徒(むねと)の一族三十余人、腹巻とって肩に抛(な)げ懸け、道々上帯しめて、御迎へにぞ参りける。〉

・訳:(ここで忠顕朝臣はまっ先に船から下りられ、「このあたりに、武人で人に知られた者がいるであろうか」とお尋ねになると、道行く人が立ち止って、「このあたりでは名和又太郎長門市と申す者が、名のある武士ではありませんが、一族も多く、一家も栄えていて、思慮深い人物でございます」と答えたので、すぐに忠顕が勅使となって出向き、又太郎長年の武勇の技能は、前々から帝のお耳に達しているのでお頼みになりたい旨を仰せられた。名和又太郎長年は事の趣をかしこまってうかがい、諾否のご返事に考えあぐねた様子であったが、弟の小太郎長重が進み出て言うには、「昔から現今に至るまで、人間が望むところは名と利との二つです。我らが恐れ多くも帝に頼まれ参らせて、屍を戦場にさらすことになっても、名を後代に残すことは、生きている間の思い出となり、また死後の名誉ともなりましょう。ただ一途に決心なさるよりほかの道があろうとも思われません」と諌めたので、又太郎長年は、「それが一番よかろう」と賛成した。それでは急いで出立せよと、主だった一族の者三十余人は腹巻をつかんで肩に投げかけ、道すがら上帯を占めて、帝のお迎えに参上した。) (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月27日 (金)

般若寺 コスモス花だより 9・27

けさの奈良の気温は20度を割って11度、昨日にくらべ一気に9度も下がりました。ようやく秋らしくなってきました。各地のコスモス情報では北海道は満開、本州中部では五分咲き、奈良も三分から五分に近づいてきました。今週末には五分咲きとなりそうです。

《秋の花々》

 コスモス:≪三~五分咲き≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開すぎ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

「大いなる 手をもて我ら 救わんと

       微笑みおはす 白鳳の弥陀」

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「曼珠沙華 か黒き土に 頭あぐ

        雨やみ空の すめる夕べに」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「白粉の 花ぬつて見る 娘かな」小林一茶

〔和歌〕

「さきやらぬ 末葉の花は まれにみえて

         夕露しげき 庭の萩原」

           章義門院・玉葉493

「まだ咲ききらない、萩の末葉の花はわずかに見えて、夕の露が一面に置いている、庭の萩原よ。」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈震余 大正十二年九月

九月一日大震にあひ庭樹の間に遁れて〉

「あたらしき まちのちまたの のきのはに

         かがよふはるを いつとかまたむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」(休みます)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月26日 (木)

般若寺 コスモス花だより 9・26

長かった残暑も昨日で終わったようです。本当に暑かったです。今日から昼間も秋らしい気温になるようで、やっと衣服を夏物から秋物に替えられそうです。

暑さのせいでコスモスの開花も停滞気味でしたが、これからいっきに咲き出すと思います。

《秋の花々》

 コスモス:≪三分咲き≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開すぎ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

「大いなる 手をもて我ら 救わんと

       微笑みおはす 白鳳の弥陀」

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「子の生れ 子の死に行きし 夏すぎて

        世は秋となり 物の音すむ」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「風つよし それより勁し 秋桜」中嶋秀子

〔和歌〕

「しほれふす えだ吹き返す 秋風に

         とまらずおつる 萩のうは露」

           九条左大臣女・風雅480

「たわみ伏した枝を吹きひるがえす秋風のために、枝にとまらずこぼれ散る、萩の上に置いた露の美しさよ。」

・しほれ=萎え、たわんで。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より。

〈震余 大正十二年九月

九月一日大震にあひ庭樹の間に遁れて〉

「うちひさす みやこおほぢも わたつみの

         なみのうねりと なゐふりやまず」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」150

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

本文:〈「朕四海を治め万民を撫で、仏神を敬ひ興廃を歎き、政道偏することなく省み死に、何の欠くるところあればか、逆臣のために囚はれて、刑戮(けいりく)の中に苦しむらん。もし聖運天に合(かな)ひて国家を治むべくは、天衆(てんしゆう、天上界の神々)海竜(かいりゆう、海竜王。海に住み、海や雨をつかさどる)も天体(てんたい、生まれながらの身体)に恙(つつがな)く鎮護し御座(ましま)せ。それまた神慮冥見(めいけん)に背き、社稷(しやしよく、国家の重要な守り神、神霊。転じて国家、朝廷をいう)を全うすることを得ずんば、宝算(はうさん、天子の年齢を敬って言う語。宝寿、聖寿)あつて何の益かあるべき。内海・外海の竜神八部(仏法を守護する神々、八部衆)、たちまちにその験(しるし)を見せ給へ」と、御心の中に御祈念あつて、膚(はだへ)の御守(おんまもり)より仏舎利を一粒取り出し給ひて、海中へ投げ入れさせ給ひけり。竜神誠に納受やしたりけん、海上にはかに風替りて、御座船をば東へ吹き送り、追っ手の舟をば西へ吹きもどす。さてこそ主上は、虎口鰐魚の難を遁れさせ御座(ましま)して、時の間に御舟は名和の湊(後醍醐天皇が上陸した場所は正確には不明。『増鏡』には、「伯耆の国稲津の浦と云ふ所へ移らせ給へり」とある)に付きにけり。この間の叡襟、いかばかり絶えて、また継ぎぬらむと思ひ遣つて、外人(ぐわいじん、無関係の人、当事者でない人)もそぞろに肝をぞ砕きける。〉

・訳:(「朕は日本国中を治め万民を慈しみ、仏神を敬い、その盛んなることを喜び、衰えることを嘆き、政道を公平を旨として行ってきたのに、いかなる欠点があったからなのか、反逆の臣下のために囚われ、刑を受けて苦しむのでありましょうか。もし天皇としての運命が天にかない、国を治めるべき定めならば、天の神々も竜神も、私が無事でいられるようお守りください。もしまた神のご意志に背き、国家をまっとうすることができないのであれば、年を重ねたとて何の役に立ちましょう。内海・外海の竜神をはじめ八部衆よ、すぐにその験(しるし)を見せたまえ」と御心のうちにお祈りなされ、肌身につけたお守りから仏舎利を一粒取り出されて、海中に投げ入れなさった。竜神が本当に帝の願いをお聞き入れなされたのか、海上は急に風向きが変わって、御座船を東へ吹き送り、追っ手の舟は西の方へ吹き戻した。これでやっと帝は目前の危難をお逃れになり、あっという間に御船は名和の港に着いたのであった。御座船が名和に着くまでの間、、帝の御心がどんなにか乱れなされたであろうかと思いやられて、関係のない人々までもたいそう心がさいなまれたのである。)

 (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」

という文章になっています。

いずれも立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月25日 (水)

般若寺 コスモス花だより 9・25

今日は御本尊文殊師利菩薩さまの月例御縁日です。午後一時半より法要を営みます。

《秋の花々》

 コスモス:≪三分咲き≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開すぎ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

「大いなる 手をもて我ら 救わんと

       微笑みおはす 白鳳の弥陀」

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「寺の門 敷石の上に さくら木の

       黄なる葉散れり 晩夏の日照(ひでり)」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「とり入るる 夕の色や 唐辛子」高濱虚子

〔和歌〕

「風ふけば 枝もとををに をく露の

        ちるさへおしき 秋はぎの花」

         前中納言定家・風雅479

「風が吹くと、枝もたわむ程一面に置いている露が散る、それすらも惜しく思われる程美しい、秋萩の花よ。」

・とをを=たわわ。たわみ、しなうさま。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より。

〈震余 大正十二年九月

九月一日大震にあひ庭樹の間に遁れて〉

「おほとのも のべのくさねも おしなべて

         なゐうちふるか かみのまにまに」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*「南朝御聖蹟を顕彰する」149

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

・本文:〈 さる程に、追手の舟ほどなく追い付いて、是非もなく御座舟に乗り移り、ここかしこを捜し奉れども、いまだ尋ね出で奉らざりけるを、この船頭騒がぬ体(てい)にて、「何を御尋ね候ふぞ」と問ひければ、「先帝今宵丑の刻に隠岐国を御逃げある間、いまだよも海上をば過ぎさせ給はじとて、追ひ進(まゐ)らするなり」とぞ答へける。船頭これを聞いて、「今夜の卯の剋(こく)ばかりにこそ、千波(ちぶり)の湊を出でつる舟に、京上﨟(きやうじやうらふ)の様なる人、冠とやらん、立烏帽子とやらん着て、二人乗せ給ひて候ひつれ。その舟、今は五、六里も先立ちぬらん」とてつつ立ち挙り、手頭(てさき)を指して、「あれに幽かに見ゆるこそ、それにて候へ」と教えければ、「さては疑ひもなき事なり。はや舟を推せや」とて、帆を引いて梶を直しければ、この舟はやがて隔たりぬれば、心安しと思ひて、跡の波間を帰り見たれば、一里ばかり引きさがり、追手の舟木の葉の散り浮きたるが如く、御座舟を目に懸けて、ただちに進み来たりければ、この舟ども取り囲(こ)められてはゆゆしき煩ひなるべしとて、帆の下に早櫓を立て、万里を一時に渡らんと、曳声(えいごゑ)を出だして推しけれども、時節風緩み、御舟さらに進み得ず。水主(かこ)・梶取(かんどり)いかがはせんとあはて騒ぎける間、主上舟底より御出あつて、事の様を御覧ずるに、叶ふべくもみえざりければ、〉

・訳:( そこへ追っ手の船がまもなく追いついて、強引に御座船に乗り移り、あちらこちら捜し申しあげたけれども、まだ捜し出せないでいるのを、この船頭はそ知らぬ体で、「何をお捜しですか」と聞いたところ、「先帝が今夜午前二時に隠岐国から逃れなされたので、まだこの海を通過なさるまいと考えて、追跡申しあげているのだ」と答えた。船頭はそれを聞いて、「今夜午前六時ごろに、千波の港を出て行った船に、都の貴族の風をした人で、冠というのか、立烏帽子というのかをかぶった人二人をお乗せ申しておりました。その船は、もう五、六里も先を行っていることでしょう」と言って、爪先だって、手先を伸ばして、「向うにかすかに見えるのこそ、その船でございます」と教えたところ、「それではまちがいない。早く船を漕げ」と、帆を張り舵を取り直したので、この船はすぐに離れて行ったので、安心だと思って、後の船路をけりみると、一里ほど後方に、追っ手の船がまるで木の葉を散らして浮かべたように、御座船めざしてまっすぐに進んで来たので、この船団に包囲されてはたいへん厄介なことになるだろうと、帆の下に早櫓を立てて、万里の波路も一気に渡ろうと、かけ声高く漕いだけれども、折から風は落ち、御船はまったく進むことができなかった。船乗りたちがどうしようかとあわて騒いでいるので、帝は船底からお出ましになって、様子をご覧になると、船は進めそうもなかったので、)

 (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月24日 (火)

般若寺 コスモス花だより 9・24

今日も秋晴れ、ゆうことなし。

《秋の花々》

 コスモス:≪三分咲き≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開すぎ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「小さなる 笠よ草履よ はた杖よ

         汝が旅姿 ゑがくにたへず」

木下利玄・銀

〔俳句〕

「秋風の 吹きのこしてや 鶏頭花」与謝蕪村

〔和歌〕

「から衣 つまどふしかの なく時は 

すそののはぎの 花もさきけり」

         山階入道前左大臣・玉葉491

「妻を求めて歩く鹿のなく季節になると、(その妻によそえられる)山の裾野の萩の花も咲くことだよ。」

・から衣=「褄」の枕詞。「妻」をかけ、「裾野」も「衣」の縁語。

・はぎの花=萩は鹿の妻だとする古来の見立てによる詠。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より。

〈芝草 昭和十八年十月

  十月二十四日ひさしく懈りて伸びつく

 したる門前の土塀の芝草を刈りて日も

 やや暮れなむとするに訪ね寄れる若き

 海軍少尉ありと見れば昨秋我が校を去

りて土浦の飛行隊に入りし長島勝彬な

 り明朝つとめて南方に向はんとするよ

 しいへば迎へ入るしばししめやかに物

 語して去れり物ごし静かなるうちにも

 毅然たる決意の色蔽ふべからずこの夜

 これを思うて眠成らず暁にいたりてこ

 の六首を成せり〉 

「くりやべは こよひもともし ひとつなる

         りんごをさきて きみとわかれむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」(休みます)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月23日 (月)

般若寺 コスモス花だより 9・23

今日はお彼岸の中日、秋分の日です。お日さまが真東からのぼり真西へ沈むところから西方極楽世界への最短距離にあると考えられ、御先祖様を供養する日とされています。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・二分咲≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月から11月までの見ごろとなるでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開すぎ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「いとし子の つめたきからだ 抱きあげ

         棺にうつすと 頬ずりをする」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「南無秋の 彼岸の入日 赤々と」宮部寸七翁

〔和歌〕

「真萩ちる 庭の秋かぜ 身にしみて

        夕日の影ぞ かべにきえ行く」

          永福門院・風雅478

「美しい萩の花の散る庭を吹く秋風が、しみじみと冷たく身にしみて、先程まで壁にさしていた夕日の光が、あたかもその壁に吸い込まれるように消えて行くよ。」

・真萩=萩の美称。

・かべ=恐らく、庭の仕切りの築泥壁(ついじかべ)であろう。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より。

〈芝草 昭和十八年十月

  十月二十四日ひさしく懈りて伸びつく

 したる門前の土塀の芝草を刈りて日も

 やや暮れなむとするに訪ね寄れる若き

 海軍少尉ありと見れば昨秋我が校を去

りて土浦の飛行隊に入りし長島勝彬な

 り明朝つとめて南方に向はんとするよ

 しいへば迎へ入るしばししめやかに物

 語して去れり物ごし静かなるうちにも

 毅然たる決意の色蔽ふべからずこの夜

 これを思うて眠成らず暁にいたりてこ

 の六首を成せり〉

「わがふみを たづさへゆきて たたかひの

         ひまによむとふ あらきはまべに」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」148

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

・本文:〈 今はかうと思ふところに、同じ追風に帆を揚げたる舟百艘ばかり数見えて、出雲・伯耆へ志し、飛ぶが如くに馳せ来る。筑紫舟(つくしぶね)か商舟(あきんどぶね)かと見るところに、さはなくて、佐々木隠岐前司清高が主上を逃し進らせて追ひ懸け奉る舟なりけり。忠顕これを見て、「いかがせん」と仰天せられけるを、船頭、「さのみな御騒ぎ候ひそ。かくて候はん程は、いか程の事か候ふべき」と憑(たの)もしげに申して、主上と忠顕とをば舟底に宿し進らせて、その上にあひ物(乾燥させて作った海産物)とて乾(ひ)たる魚を入れたる俵を取り積みて、「恐れながら、御宥免候へ」とて、その上に舟人ども立ち双(なら)んで、推し膚脱いで櫓をぞ押したりける。〉

・訳:( 今はもう安心だと思っていると、同じ追風を帆に受けた船が百艘ばかり見え、出雲・伯耆の方をめざして、飛ぶように海を渡ってきた。筑紫舟か商人船かと見ていると、そうではなくて、佐々木隠岐前司清高が帝を逃してしまって追跡申しあげる船であった。忠顕はこの船を見て、「どうしようか」とびっくり仰天なさったのを、船頭は、「そんなにお騒ぎなさってはいけません。こんな程度のことは、大したことではございません」と頼もしそうに言って、帝と忠顕とを船底にお入れ申しあげ、その上に相物と言って乾した魚を入れた俵を積み重ねて、「恐れながら、お許しください」と、その俵の上に舟人たちが立ち並び、上半身裸になって櫓を漕いで行った。)  (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月22日 (日)

般若寺 コスモス花だより 9・22

朝晩の涼しさに比べ、日中は真夏の暑さです。なかなか本物の秋になってくれませんね。ヒガンバナは盛りを越えました。シオンが真っ盛り。コスモスは少しずつ花が増えています。一面の花になるのはもうちょっと先。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・1~2分咲≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月初めから末まで見ごろが続くでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「汽車の笛 遠くひびきて 夜はふけぬ

        我が子の傍に 通夜して居れば」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「紫苑には いつも風あり 遠く見て」山口青邨

〔和歌〕

「宮こ人 いまとひこなん ひとりきく

       軒ばのすぎの 秋風の暮」

         院御製(伏見院)・玉葉487

「都人よ、今という今、たずねて来てくれよ。たった一人で聞く軒端の杉の秋風の音が、こんなにも淋しい、山里の夕暮に。」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より。

〈芝草 昭和十八年十月

  十月二十四日ひさしく懈りて伸びつく

 したる門前の土塀の芝草を刈りて日も

 やや暮れなむとするに訪ね寄れる若き

 海軍少尉ありと見れば昨秋我が校を去

りて土浦の飛行隊に入りし長島勝彬な

 り明朝つとめて南方に向はんとするよ

 しいへば迎へ入るしばししめやかに物

 語して去れり物ごし静かなるうちにも

 毅然たる決意の色蔽ふべからずこの夜

 これを思うて眠成らず暁にいたりてこ

 の六首を成せり〉

「ことあげせず いでたつこころ ひたぶるに

わがおほきみに しなむとすらむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」(休みます)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月21日 (土)

般若寺 コスモス花だより 9・21

今日から週末三連休です、お天気もよさそう。当寺では本日より秘仏公開が始まります。微笑の仏、白鳳仏に出会えます。極小のかわいい胎内仏にも。高さ三センチほどの水晶製の舎利塔も必見。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・1~2分咲≫ 

見ごろは10月初旬~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。今年の花は一週間遅れていますので10月初めから末まで見ごろが続くでしょう。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪満開≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪満開≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「顔のうぶ毛 腕のうぶ毛の 可愛さよ

         いく日の後も 眼に残るべく」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 揺れ返すとき 色乱れ」稲畑汀子

〔和歌〕

「あだし野の 萩のすゑこす 秋風に

         こぼるる露や 玉河の水」

           俊頼朝臣・風雅476

「あだし野の萩の枝先を越えて吹く秋風に、盛んにこぼれ散る露は、これがあの、玉川の清流の水しぶきだろうか。」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より。

〈芝草 昭和十八年十月

  十月二十四日ひさしく懈りて伸びつく

 したる門前の土塀の芝草を刈りて日も

 やや暮れなむとするに訪ね寄れる若き

 海軍少尉ありと見れば昨秋我が校を去

りて土浦の飛行隊に入りし長島勝彬な

 り明朝つとめて南方に向はんとするよ

 しいへば迎へ入るしばししめやかに物

 語して去れり物ごし静かなるうちにも

 毅然たる決意の色蔽ふべからずこの夜

 これを思うて眠成らず暁にいたりてこ

 の六首を成せり〉

「ひととせの ひさしからぬを かくのごと

         よきつはものと たてるきみかも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」147

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

・本文:〈「この上は何をか今は隠すべき。屋形に召されたるこそ、日本国の主、かたじけなくも十善の君にて渡らせ給へ。汝等も定めて聞き候ふらん。去年より隠岐国に遷されさ給ひて、清高が舘のあさましきに押し籠められて御座ありつるを、聖運開かるべき時や到りけん、警固の緩くなりつる間に忠顕偸み出し奉って、これまでなし進(まゐ)らせたり。出雲・伯耆の間に、さりぬべき泊へ急ぎ御舟を付けて下し進らせよ。御運開けば、必ず思し召し出だすべきぞ」と委細仰せられければ、この船頭誠に畏まり入りて、泪を浮べたりけるが、「仔細候ふまじ。いづくとも御定に随ひ進らせ候はん」とて、取舵・面舵ゆり合はせて、雄波・雌波を凌ぎつつ、片帆に風を張りうけ、海上三十余里の路を、片時の程にぞ馳せたりける。〉

・訳:(「このうえは今は何を隠そうか。屋形の中においでになられる方こそ、日本国の君主、恐れ多くも天子様でいらせられる。お前たちもきっと聞いておろう。去年から隠岐国に移されなされて、清高の館のひどい所に押しこめられておられたのを、帝のご運が開かれるときがとうらいしたのであろう、警固がゆるくなったひまに、この忠顕がひそかに連れ出し申しあげて、ここまでおいでいただいたのだ。出雲と伯耆のあたりで、しかるべき港に急いで船を着けて下ろし申しあげよ。帝のご運が開けたなら、必ず呼び出しなされようぞ」と、詳しくお話しになったので、この船頭はまことに恐れ入って、涙を浮かべていたが、「承知いたしました。どこへでも仰せに従いましょう」と言って、左右に巧みに舵を繰り、大波小波を乗り切って、片帆に風を受けて、海上三十里の道をあっという間に走らせた。)  (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月20日 (金)

般若寺 コスモス花だより 9・20

今日は彼岸の入り、仏さまとのお付き合いが身近になる1週間。

コスモスの花は開花が遅れ気味ですが、場所によっては三分咲き程度になっています。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・1~2分咲き≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪見ごろ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「おとなしき 死顔を見れば 可愛さに

         口きかずとも 傍に置きたや」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「曼珠沙華 折りたる手にぞ 火立もゆ」橋本多佳子

〔和歌〕

「風にきき 雲にながむる 夕暮の

        秋のうれへぞ たへず成り行く」

          永福門院・玉葉485

「風の音に耳を傾け、雲の様子に眺め入る夕暮の、秋のそこはかとない哀愁が、日を追ってこらえ切れない程になって行くよ。」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より。

〈芝草 昭和十八年十月

  十月二十四日ひさしく懈りて伸びつく

 したる門前の土塀の芝草を刈りて日も

 やや暮れなむとするに訪ね寄れる若き

 海軍少尉ありと見れば昨秋我が校を去

りて土浦の飛行隊に入りし長島勝彬な

 り明朝つとめて南方に向はんとするよ

 しいへば迎へ入るしばししめやかに物

 語して去れり物ごし静かなるうちにも

 毅然たる決意の色蔽ふべからずこの夜

 これを思うて眠成らず暁にいたりてこ

 の六首を成せり〉

「みんなみに あすはゆかんと ひとりきて

         しづかにたてり ゆふづきのもとに」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

 

*「南朝御聖蹟を顕彰する」146

後醍醐帝、船上山還幸

『太平記』 巻第七 「前朝伯州船上還幸の事」

・本文:〈 さる程に、夜も明けはなれぬれば、舟人䌫(ともづな)を解いて、順風に帆を揚げ、水門(みなと)の外に漕ぎ出して、大洋万里の浪の上に推し浮べたり。今はかうと思し召しながらも、追手の舟近付く事もあらばいかがせんと、思し食し煩はせ給ふところに、船頭、主上の御有様を見進(みまゐ)らせて、いかが思ひけん、屋形の前に畏まつて申しけるは、「我等ごとき賤しき下輩の物、いかがしてかやうにちかぢかしく参り寄り候ふべき。この舟に御座を移し御座(おはしま)し候ふ事、生涯の面目、後の世の訴へと存じ候ふ間、いづくの浦なる所へ着けよと御定候ふとも、仰せに随ひて、御舟の梶をば仕り候ふべし。御心安く思し召し候へ」と、誠に他事もなく申し上げて、いよいよ畏まつて候ひければ、忠顕これを聞いて、隠しては中々悪(あ)しかりぬべし、ありのままに知らせばやと思はれければ、この船頭を近く呼び寄せて、〉

・訳:( さて、夜もすでに明けたので、船方はとも綱を解いて、順風を帆に受け、港の外に漕ぎ出して、船を広々とした海原の波の上に浮べるのだった。今はもう安心だとお思いになりながらも、追っ手の船が近づいて来るようなことになったらどうしようかと、ご心配なさっていらっしゃると、船頭が帝のご様子を見申しあげて、どう思ったのか、屋形の前にかしこまって言うことには、「我らのような卑しい者がどうしてこのようにおそば近くに参ることができましょう。この舟にお乗りなさいましたこと、生涯の名誉、また後世の訴えにしたく存じますので、どこの海岸へ着けよ、というおおせでございましょうとも、お言葉に従って、御船の舵をお取りいたしましょう。どうぞご安心ください」と、まことに打ちとけて申しあげ、ますます恐れ入って伺候したので、忠顕はこの話を聞いて、隠すとかえってよくないだろう、ありのままに知らせたいとお考えになったので、この船頭を近くに呼び寄せて、) (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

*本日の奈良新聞にゴミ焼却場反対の「意見広告」が出ています。

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2013年9月19日 (木)

般若寺 コスモス花だより 9・19

今日は満月で中秋の名月。芋の名月とも。各地でお月見会があります。お天気も上々、大きなお月様が拝めそうです。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪見ごろ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「脇差の すこしぬきたる 刃の上に

       蓮華ぞうつる 凶事ありし部屋」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの まだ触れ合はぬ 花の数」石田勝彦

〔和歌〕

「わが心 またかはらずよ はつ萩の

       下葉にすがる 露ばかりだに」

         法橋顕昭・風雅475

「私の心はまるでかわってなんかいませんよ。咲きはじめた萩の下葉にすがる僅かの露、そのようにほんのちょっぴりでもね。」

・露=秋の露と「ごく僅か」の意をかける。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より。

〈芝草 昭和十八年十月

  十月二十四日ひさしく懈りて伸びつく

 したる門前の土塀の芝草を刈りて日も

 やや暮れなむとするに訪ね寄れる若き

 海軍少尉ありと見れば昨秋我が校を去

りて土浦の飛行隊に入りし長島勝彬な

 り明朝つとめて南方に向はんとするよ

 しいへば迎へ入るしばししめやかに物

 語して去れり物ごし静かなるうちにも

 毅然たる決意の色蔽ふべからずこの夜

 これを思うて眠成らず暁にいたりてこ

 の六首を成せり〉

「たまたまに しばくさかりし わがかどに

         あすはゆかむと ひとのとひくる」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」145

後醍醐帝、隠岐島脱出へ

『太平記』巻第七「土井得能河野旗を挙ぐる事」

・本文:〈「あら見なれ進らせぬ旅人やな。千波(ちぶり)の湊へは、これよりわづかに五十丁ばかり候へども、道南北に分かれて、いかさま御迷ひ候ひぬと覚え候ふ。御道知るべ仕り候はむ。早御入り候へ」とて、主上を軽々とかき負ひ進らせて行く程に、誰に問はましと思ひて、道芝の露踏み分けて程もなく、千波の湊へ着きにける。

 ここにて時鼓の声を聞けば、夜はいまだ五更の初めなり。何(いか)んともして夜の中に舟に乗せ進らせんと、心には急げども、調法もなかりけるを、この男甲斐甲斐しく湊の中を走り廻つて、伯耆の方へ行く商舟(あきんどぶね)のありけるをとかく語りて、主上・忠顕をば屋形の中に乗せ進らせて、この男いとま申してぞ止まりにける。この男誠(げ)にただ人にてはあらざりけるにや、君御一統の時、もつとも抽賞(ちうしやう)あるべしとて、国中を尋ねられけれども、我こそとて参る者の、ついになかりけるこそ不思議なれ。

 これいかさま天照大神・正八幡宮、聖主を鎮衛(ちんゑ)し給ひて、海山千里の外までも守らせ給ひけるにこそと、憑(たの)〉もしく覚えける事どもなり。〉

・訳:(「おや、お見かけ申しあげない旅の方ですね。千波の港へは、ここからわずかに五十丁ほどでございますが、道が南北に分かれていて、きっとお迷いになってしまうと存じます。ご案内申しましょう。さあ、お入りください」と言って、帝を軽々と背負い申しあげて行くうちに、港への道を誰に尋ねようかと思って、露を踏み分けて行くとまもなく、千波の港に着いたのであった。

 ここで時を知らせる鐘鼓の音を聞くと、夜はまだ午前四時であった。何としてでも夜が明けないうちに帝を舟にお乗せ申し上げようと、忠顕は焦ったけれども、よい工夫もなかったのに、この男はきびきびと港の中を走りまわって、伯耆国の方へ行く商人船があったのを何とか交渉して、帝と忠顕とを屋形の中にお乗せ申し、男はお別れを申しあげて、港にとどまった。この男は、まことにただの人ではなかったのであろうか、帝が天下統一なさった時、第一に恩賞を与えようと国中を捜されたけれども、自分がそうだと名乗り出る者がついにいなかったのは、何とも不思議なことであった。これはきっと、天照大御神・八幡大菩薩が帝を見守りなさったのだと、頼もしく思われたことであった。)

(この段終り)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月18日 (水)

般若寺 コスモス花だより 9・18

秋晴れです。先の台風は近畿北部で大きな水害をもたらしました。さいわい奈良は被害を免れたようですが、農作物には影響が残りそうです。

コスモスもあの長雨で開花が遅れ気味です。見ごろは10月に入ってからになるかもしれません。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪見ごろ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「待ち居たる 九月の末は 未だ来ず

         早くわが子は 死にて世になし」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「糸瓜咲いて 痰のつまりし 仏かな」正岡子規

〔和歌〕

「さらでだに 身にしむ秋の 夕暮に

         松をはらひて 風ぞすぐなる」

           式子内親王・玉葉482

「そうでなくてさえ淋しさが身にしみる秋の夕暮に、松を吹き払って風の過ぎる音が聞える。(その深いわびしさよ)」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より。

〈放浪唫草 鞆津にて〉

「ふねはつる あさのうらわに うちむれて

         しろきあひるの なくぞかなしき」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」144

後醍醐帝、隠岐島脱出へ

『太平記』巻第七「土井得能河野旗を挙ぐる事」

・本文:〈 比は二月、二十三夜の事なれば、在明(ありあけ)の月は出でかねて、人里見えぬ暗き夜に、垣根の梅が香袖触れて、そことも知らせ給はぬ道を、分けたどらせ給ひける有様、何に比(たと)へん方もなく、泪の露の玉ゆらの、謂ふばかりなき御思ひにて、今は遥かに思し召したれば、踏みなれぬ山の松風の、滝の響きを吹き送れば、ただここもとにぞ聞えける。御警固の武士、もし追ひ懸け進(まゐ)する事もやと、恐ろしく思し召しければ、一足もと御心ばかりはすすめども、習はせ給はぬ道なれば、夢路をたどる御心治(ここち)して、ただ一所にのみ徘徊(たちもとほら)せ給へば、いかがせんと悲しみて、忠顕朝臣御手を引き、御腰を推すなどして、今夜いかにもして湊の辺(あたり)までと、心を遣らせ給へども、心身ともに疲れ終(は)て、君臣ともに臥しなれぬ、野径の露の草枕、かりにも懸かる御事は、あらじ物をと歎かれて、袞竜の御袖もしをれはててぞ見えさせ給ひける。夜いたく深けて、里遠からぬ霜鐘(さうしよう)の、月に和して聞えけるを、道の知るべに尋ねんとて、忠顕朝臣ある柴垣の竹の編戸のありけるを扣(たた)きて、「千波(ちぶり)の湊へは何方(いづかた)へ行くぞ」と問はれければ、深けすぎたる事なれば、人音もせず。余りにいたく扣(たた)きたりければ、しばらくあつて中より怪しげなる男一人出で向ひて、主上の御有様をつくづくと守り進(まゐ)らせけるが、心なき田夫野人(でんぶやじん)なれども、さすがにいたはしく哀れにや思ひ進らせけん、〉

・訳:( 時節は二月の二十三夜のことなので、月の出は遅く、人里の見えない夜の暗闇の中で、垣根の梅が袖に触れて香り、いずこともお知りになられぬ道を分け入り、たどらせなさった有様は、何にもたとえようもなく、涙のしずくのようなほんの少しの間ではあったが、心細い思いをなされ、今はもうずいぶんはるかまで来たであろうとお思いになると、歩き慣れぬ山の末に吹く風が滝の音を送ってくるので、まだ御座所から遠くはないのだと知れるのだった。御座所警護の武士が追いかけて来ることもあろうかと、恐ろしくお思いになったので、一足でも前へと御心ばかりはせかれるけれども、帝がいまだ経験のないご歩行なので、まるで夢路をたどるようなおぼつかない心地がして、ただ同じ所ばかりをあちらこちらと歩きまわりなさるので、どうしたものかと悲しんで、忠顕朝臣は帝の御手を引き、御腰を押したりして、今夜じゅうに何としてでも港のあたりまでは出たいと、気持はあせられたが、身も心も疲れはて、帝も忠顕も、ともに野路の露の中にはじめて伏して、都にいるならば、このようなことはかりそめにもあるまいものをとお嘆きになり、帝の御袖も涙にぬれてぐっしょりとなったように見受けられた。夜もかなりふけて、里も遠くない山寺の夜明けの鐘の音が、月の光に和して聞えたのを道しるべにして、港への道を尋ねようと、忠顕朝臣は柴垣の竹の編戸のある、とある家を叩いて、「千波(ちぶり)の港へは、どの方角へ行けばよいのか」とお聞きになると、夜中のことなので、人のいる気配がなかった。あまりにも強くたたいたので、しばらくして家の中から卑しげなる男が一人現れて、帝のご様子をじっと静かに見つめ申しあげていたが、彼は思慮のない粗野な農夫ではあったが、やはりもったいなく、お気の毒に思い申しあげたのであろうか、)  (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月17日 (火)

般若寺 コスモス花だより 9・17

大雨を降らした台風が北へ去り、今日は久しぶりの秋晴れです。ヒガンバナが見ごろになりました。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・ちらほらです≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪見ごろ≫

〇水引草:≪見ごろ≫ 

《白鳳秘仏特別公開》

期間:921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納地歌舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「愛らしき 眼を見はりつつ 息づける

        苦しき様を 見るに堪へかぬ」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「燈台の コスモス海に なだれおつ」石原八束

〔和歌〕

「いくとせか さがのの秋の をみなへし

         つかふる道に なれてみつらん」

           前大納言実教・風雅473

「私はもう何年、嵯峨野に秋咲き乱れる女郎花を、我が君に奉仕するため通う道に、馴れ親しんで眺めたことだろう。(こうしていつまでも君の御代にお仕えできる嬉しさよ。)」

・詞書:「後宇多院大覚寺におはしましけるころ、七夕七百首歌の中に、野女郎花を」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より。

〈放浪唫草 鞆津にて〉

「きてきして ふねはちかづく とものつの

         あしたのきしに あかきはたたつ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」143

後醍醐帝、隠岐島脱出へ

『太平記』巻第七「土井得能河野旗を挙ぐる事」

・本文:〈 主上(しゆしやう)事の様を聞こし食(め)して、もし彼偽りにてや申すらんと思し食しければ、彼が志の程をよくよく伺ひ御覧ぜんために、かの官女を富士名にぞ下し給ひける。叡慮のかたじけなさ身に余りける上、この女房容顔美麗なるのみならず、情けの色深くして、鹿嶋に懸かる常陸帯(結婚占いの帯)、結ぶの神の御計らひ、今生一世の契りならねば、偕老昵(むつま)じく、同穴の志等閑(なほざり)ならず。(偕老同穴、生きてはともに老い、死んでは同じ穴に葬られる意から、夫婦の契りの固いこと)さればいよいよ忠烈の志を進め、弐つなき身命(しんみやう)を棄てんと、思へる色隠れなかりしかば、主上、「さてはよも相違はあらじ」と思し召されければ、ある夜の宵の混(まぎ)れに、忠顕朝臣、官女を思はれたりけるが、懐妊してその産近付きたりとて、御所を出でられける。その便りを得て、主上御輿に食(め)され、六条少将忠顕朝臣ばかりを召し具せられて、潜(ひそ)〉かに黒木の御所を御出(ぎよしゆつ)あり。かようにては、人の怪しみ申すべき上、駕輿丁もなければ御輿をば止められて、かたじけなくも十善の天子、自ら玉趾(ぎよくし、貴人の足)を草鞋(さうあい、わらじ)に汚して、蓬(きたな)き泥土を蹈(ふ)ませ給ひけるこそ、あさましくもいたはしかりし御事なれ。

・訳:(帝は諸国の事情をお聞きになり、もしかしたら富士名三郎が嘘を言っていることもあるであろうかとお思いなされたので、彼の忠義の心の程度をじっくりお調べになろうとして、この官女を富士名二郎にお与えになった。帝のお気持ちのありがたさは身にあまるうえ、この女性は容貌がただ美しいだけでなく、情の細やかな人で、鹿嶋の神に供える常陸帯ではないが、結びの神のお計らいにより、夫婦は今生一世だけの契りではないため、二人はともに老いるまで仲むつまじく、死後までも一緒にと願う気持ちはいい加減なものではなかった。そこで富士名三郎はますます忠義の心を強くし、二つとない命を帝に捧げようと思っている様子は明らかだったので、帝は、「これならば、万一にも間違いはあるまい」とお考えになられた。そこで、ある夜の宵闇にまぎれて、忠顕朝臣が官女に恋したのだが、その官女が懐妊してお産の時期が近づいたということにして、官女は御所を出られたのである。帝は官女の出られたついでをとらえて、御輿に召され、六条少将忠顕朝臣だけをお連れになって、ひそかに黒木の御所を脱出なされた。このままでは人が怪しむに違いないうえ、駕輿かきもいないので、御輿はおやめになり、恐れ多くも自ら御足で草履をおはきになり、草の生い茂った泥道をお歩きなされたことは、嘆かわしくもおいたわしいことであった。)  (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月16日 (月)

般若寺 コスモス花だより 9・16

昨夜は奈良も最近にない豪雨で大雨洪水警報が出ました。台風の歩みがゆっくりなので今日も影響が残りそうです。大型台風のこわさを思い知らされた夜でした。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・ちらほらです≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、アンティークなどが咲いています。ローズボンボン、スノーパフは複弁で菊のような豪華な花です。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  

〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫ 

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪見ごろ≫

〇水引草:≪三分咲き≫  

《白鳳秘仏特別公開》

921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念奉納舞

奉納舞:山村流上方舞

山村若女(やまむらわかめ)師匠

吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣御末裔

日時:1019日(土)午後五時半より

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

演目:追善の地歌舞『虫の音』

『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「程もなく 秋くることの わびしさと

        面やつれせし 妻しのび泣く」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスの 押しよせてゐる 厨口」清崎敏郎

〔和歌〕

「いほむすぶ わさだのなるこ ひきかへて

        夜さむになりぬ 露の衣手」

         常盤井入道前太政大臣・玉葉481

「小さな庵を造り住んで、田の早稲に集る鳥を追う鳴子を引くくらしも、今までとは引きかえて夜はすっかり寒くなったよ。露の置く袖のあたりまでも。」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈放浪唫草 瀬戸内海の船中にて〉

「わたつみの みそらおしわけ のぼるひに

         ただれてあかし あめのたなぐも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」142

後醍醐帝、隠岐島脱出へ

『太平記』巻第七「土井得能河野旗を挙ぐる事」

・本文:〈「上様にはいまだ知ろし食(め)され候はずや。楠兵衛正成、金剛山に城を構へて立て籠もり候ふ間、東国の勢責め上りて、去んぬる二月より雲霞の如く取り囲んで、攻め戦ひ候ふといへども、寄手退屈して引き色になつて候ふ。また備前には伊東大和二郎、三石山に城郭を構へ、山陽道をさし塞ぎて候ふ。播磨国には赤松入道円心、摩耶と申す所に陣を張り、京を縮(つづ)め地を略(おびやか)して、勢(いきほひ)近国に振るひ候ふ。四国には河野一族、土居二郎・得能弥三郎、御方に参じて旌を挙げ候ふところに、長門の探題、上野介時直、打ち負けて、行方知れず、落ち行き候ふ。また、それより四国勢ことごとく土居・得能に属(しよく)して、大舟を汰(そろ)へ。御迎へに参るとも聞こえ候ふ。また、京都を責むべしとも申す。聖運開くべき時すでに到りぬとこそ存じ候へ。

某(それがし)が当番の間に、忍びやかに御出で候ひて、千波(ちぶり)の湊より御舟に食(め)され、出雲・伯耆の間、いづれの浦へも御舟を寄せられて、さりぬべき武士を御憑(たの)み候ひて、しばらく御待ち候へ。恐れながら、責め進(まゐ)らする体(てい)にて、御方に参じ候ふべし」と、委細に奏し申しければ、官女この由を残らず申し入れにけり。〉

・訳:(「帝にはいまだご存じないのでございましょうか。楠木兵衛正成が金剛山に城を構えて立て籠もりましたので、関東の軍勢が攻めのぼって、去る二月から雲霞のような大軍で城を包囲して攻め戦っておりますが、寄せては気力を喪失して退却気味になっています。また備前では、伊東大和二郎が三石山に城郭を作って、山陽道を遮断しております。播磨国では赤松入道円心が摩耶という所に陣地を作って、京都を圧倒し、土地を攻め取って、近国に勢威をふるっております。四国では、河野一族の土井二郎・得能弥三郎が味方に参りまして挙兵いたしましたところを、長門探題の上野介時直が攻めて敗れ、行方知れずに退却いたしました。また、その後四国の軍勢はすべて土居・得能に従って、大船をそろえて、帝をお迎えに参るとも噂されております。あるいは京都を攻めるだろうともいわれております。帝がご運をお開きなさるべきときがすでに到来したと考えております。私が当番のうちに、ひそかに御座所をお出ましになられて、千夫里の港から御舟に乗られて、出雲・伯耆あたりの、どの海岸へでも御舟をお寄せになってしかるべき武士をお頼りなされて、しばらくの間お待ちください。恐れながら、私が帝を攻め申しあげるように装って、お味方に参りましょう」と、詳しく申しあげると、官女はこの由を残らず帝のお耳に入れたのであった。)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月15日 (日)

般若寺 コスモス花だより 9・15

台風18号の接近で雨模様、無事に通り過ぎることを祈ります。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・ちらほらです≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、などが咲いています。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  9月中旬まで。

〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫  9月中・下旬。

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪見ごろ≫ 9月中・下旬。

〇水引草:≪見ごろ≫  

《白鳳秘仏特別公開》

921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

1019日(土)午後五時半より、

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)、

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念上演

奉納舞:吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣末裔

山村流上方舞の山村若女(やまむらわかめ)師匠

演目:追善の地歌舞『虫の音』ほか、『松竹梅』(山村若瑞・わかみずき)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「女の子 頬ずりしたし 鶏頭の

       毛糸の手鞠 咲き出でにけり」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「ゆれかはし ゐてコスモスの 影もなし」大橋宵火

〔和歌〕

「むらすずめ 声する竹に うつる日の

         影こそ秋の 色になりぬれ」

           永福門院・風雅459

「群がった雀が賑やかに鳴きかわす竹林にさし入る日の光。ああそれが、いかにも秋らしい色になってしまったなあ。」

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より。

〈放浪唫草 大阪の港にて〉

「をちこちに いたがねならす かはぐちの

         あきのゆふべを ふねはいでゆく」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」141

後醍醐帝、隠岐島脱出へ

『太平記』巻第七「土井得能河野旗を挙ぐる事」

・本文:〈 六波羅この早馬に驚いて、畿内のいまだ静かならざるに、また四国・西国日を逐(お)つて乱れければ、人の心ただ薄氷を踏んで、国の危ふき事、綴流(とつりう、綴旈[ていりゅう]が正、吹き流し。臣下が君主を自由に操ることを喩えて言う)の如くなり。

「そもそも今かくの如く天下の乱に及んで止む事なきは、ひとへに先帝の宸襟より事起れり。もし逆徒さし替(ちが)うて奪ひ奉らんとする事もぞあれ」とて、隠岐国へ飛脚を下し、佐々木隠岐前司清隆に、よくよく先帝の警固を仕るべしと、下知せられば、清高、近国の地頭・御家人を催(もよほ)して、間(ひま)もなく宮門を閉ぢて警固し奉る。閏二月下旬は、佐々木富士名三郎が番にて、中門に警固仕つて候ひけるが、いかが思ひけん、この君を取り奉り、謀反を起し、家門の栄花を開かばやと思ふ心ぞ付きにける。されども申し入るべき便りもなくて、案じ煩(わづら)ひたるところに、ある夜御前より官女(くわんぢよ)を以て御盃を下されたり。富士名これを給はつて、面目身に余りければ、よき次(つい)でかなと思ひて、潜(ひそ)かにかの官女を以て奏しけるは、〉

・訳:( 六波羅ではこの早馬の急使に驚いて、畿内の戦乱がまだ鎮まらないのに、そのうえ四国・西国が日のたつに従って乱れてきたので、人々の心は薄い氷の上を歩むようで、流れの速い川の縁のように、国の運命もまた危うくなった。

幕府では、「そもそも現今、このように国が乱れてやむときがないのは、もっぱら先帝のお考えから起ったことである。万一、反逆の輩が警護の隙をねらって、先帝を奪い取り申しあげることがあるかもしれない」というわけで、隠岐国へ飛脚を送り、佐々木隠岐前司清高に対して、くれぐれも先帝を警護申しあげるよう命令したので、清高は近国の地頭・御家人を招集して、隙なく御座所の門を閉じて警護申しあげた。閏二月下旬は佐々木富士名三郎が当番で、中門で警護申しあげていたが、どう考えたのか、この帝を奪い取り申しあげて、幕府に謀反を起し、一家に繁栄をもたらしたいと思う気持ちになった。しかし、その気持ちを帝に申し入れることのできる便宜もなくて思い悩んでいたときに、ある夜、御門から官女を通じて御杯をいただいた。富士名三郎は御杯をいただいて、身にあまる名誉と思ったので、これこそよい機会だと考え、ひそかに官女を通じて帝に申しあげた。) (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月14日 (土)

般若寺 コスモス花だより 9・14

昨日、奈良では34度にもなり残暑が厳しかったです。今日はどうなるでしょうか。ヒガンバナは次々花開いています。お彼岸中日の23日は満開でしょう。

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・ちらほらです≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、などが咲いています。ノーズボンボンなどはコスモスとは思えない、まるで菊のような豪華な花です。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  9月中旬まで。

〇シオン(紫苑):≪五分咲き≫  9月中・下旬。

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪咲きはじめ≫ 9月中・下旬。

〇水引草:≪三分咲き≫  9月下旬。

《白鳳秘仏特別公開》

921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

1019日(土)午後五時半より、

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)、

「南朝御聖蹟般若寺顕彰碑」建立 記念上演

奉納舞:吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣末裔

山村流上方舞の山村若女(やまむらわかめ)師匠

演目:追善の地歌舞『虫の音』ほか、『松竹梅』(山村若瑞)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「遠く行く 夜汽車の窓の 暗き灯の

        いくつも過ぎぬ 踏切に立つ」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「コスモスや 遠嶺は暮るる むらさきに」五十崎古郷

〔和歌〕

「荻の葉に 風の涼しき 秋きては

        くれにあやしき 物をこそ思へ」         

「荻の葉に風の涼しく吹く秋が来ると、夕暮れに、我ながらわけのわからないようなあてもない物思いをすることだ。」

・くれに=「暮」に「呉」をかけ、「あや」を導く。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈奈良を去る時大泉生へ〉

「ならさかを じやうるりでらに こえむひは

         みちのまはにに あしあやまちそ」(再掲・中ノ川あたりの道を詠めるか。まはに=真埴、赤土。)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」140

後醍醐帝、隠岐島脱出へ

『太平記』巻第七「土井得能河野旗を挙ぐる事」

・本文:〈 これを聞いて、六波羅には一方の打手とも憑(たの)みたる宇都宮は、知和屋(ちはや)の城へむけられつ。西国の兵は伊東に支えられて上り得ず。今は四国勢を待ちて摩耶の城へは向ふべしと評定しけるところに、閏二月四日、伊予国より早馬打つて、

「土井二郎・得能弥三郎、先帝の味方になつて旌(はた)を挙げて、当国の勢を相付けて、土佐国へ打ち越ゆるところに、去月二日、長門探題上野介時直、三百余艘にて当国へ推し渡り、星岡にして合戦を致す。しかりといへども、長門・周防の勢一戦に打ち負けて、手負うて誅(う)たるる者数を知らず。剰(あまつさ)へ探題は、父子ともに行方(ゆくへ)知らずなり給ひぬ。これより四国勢ことごとく土井・得能に付き随(したが)ふ間、その勢六千余騎、宇足・今張」の浦より舟汰(ふなぞろ)へして、責め上らんと披露す。御用心あるべし」とぞ告げたりける。〉

・訳:( 六波羅では赤松進撃の知らせを聞いて、一軍の大将にと期待していた宇都宮は千早城へ出陣しているし、西国の軍勢は伊東のために阻止されて上洛し得ない。今は四国勢を待って摩耶の城へその勢をさし向けようと合議したところに、閏二月四日、伊予国から早馬の急使があって、

「土井二郎と得能弥三郎が先帝(後醍醐帝)の味方になって兵を挙げ、当国の軍勢を語らって、土佐国へ攻め入ろうとしたところへ、先月十二日、長門探題の上野介時直が三百余艘を率いて当国へ渡航し、星岡で合戦をいたしました。けれども長門・周防の軍勢は一戦で敗退し、死者・負傷者は数知れません。そのうえ、探題は父子ともに行方知れずにおなりです。それ以後、四国の軍勢は皆、土居・得能につき従ったので、その数六千余騎が宇多津と今治の港に軍船をそろえて、都へ攻めのぼろうと、広く告げ知らせております。ご用心ください」と報告してきた。)  (つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月13日 (金)

般若寺 コスモス花だより 9・13

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・ちらほら≫ 

見ごろは9月末~11月。

 35種類。15万本。

今は珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、などが咲いています。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、8種類。黄色、朱色、橙色

〇秋海棠:≪満開≫  9月中旬まで。

〇シオン(紫苑):≪五分咲き≫  9月中・下旬。

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪咲きはじめ≫ 9月中・下旬。

〇水引草:≪三分咲き≫  9月下旬。

《白鳳秘仏特別公開》

921日(土)~1111日(月)

十三重大石塔昭和大修理の時、800年の眠りから目覚めるように御出現された白鳳時代阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、雨宝童子、菅原天神、青銅製相輪、仏画などが御開帳されます。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

1019日(土)午後五時半より、

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)、

南朝御聖蹟顕般若寺彰碑建立 記念上演

奉納舞:吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣末裔

山村流上方舞の山村若女(やまむらわかめ)師匠

演目:追善の地歌舞『虫の音』ほか、『松竹梅』(山村若瑞)

地方(じかた)演奏:菊原流五代目

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「コスモスの 花群がりて はつきりと

         光をはじく つめたき日ぐれ」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「この橋を 自然薯掘りも 酒買ひも」高野素十

〔和歌〕

「秋の色は まだこもりえの はつせ山

         なにをかごとに 露もをくらん」

           従二位家隆・風雅455

「(「こもり江の初瀬」と言われる通り)秋の風情はまだ内にこもって、あらわれて来ていない初瀬山では、何を口実にして露も置くのだろうか。」

・こもりえの=初瀬の枕詞、「こもりくの」(山の中にこもった所の意)の訛伝。

・かごと=口実。言いわけ。

*秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。

〈南京新唱 春日野にて〉

「うらみわび たちあかしたる さをしかの

         もゆるまなこに あきのかぜふく」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*「南朝御聖蹟を顕彰する」139

『太平記』巻第七「赤松円心義兵を挙ぐる事」

・本文:〈備前国の住人加治源太左衛門(かぢのげんたざゑもん、佐々木盛綱の子孫、当国守護と推定さる)押し寄せて責めけるに、一戦に利を失つて、児嶋(近世に藤戸の狭水道が閉塞するまで湾を隔てた島だった)を指して落ちにけり。これより西国の道塞(ふさが)つて、中国の動乱なのめならず。この後は、西国より上る勢をば伊東に支へさせて、あとは思ひもなかりけり。赤松やがて高田兵庫助(兵庫県赤穂郡高田にいた武士)が城を責め落して、片時も足をためず、山陽道を押へて責め上るに、路次の軍勢馳せ加はつて、七千余騎になりにけり。この勢にて六波羅を攻め落さん事は案の内の事なれども、もし戦に利を失ふ事もあらば、引き退いてしばらく人馬に息を休ませんとて、兵庫の北に当る摩耶といふ山寺(神戸市灘区にある天上寺、旧天城寺)に城郭を構へて、敵を二十里が間に縮(つづ)めたり。〉

・訳:(それに対して、備前の国の住人加地源太左衛門が押し寄せて行って攻撃したが、初戦で負けて、児嶋をめざして逃れて行った。これから後、西国の街道は交通が遮断され、中国地方の動乱は激しくなった。

 以後は、西国から上洛して来る軍勢を伊東に防がせて、赤松は何の心配もなかった。そこですぐに高田兵庫助の城を攻め落して、少しの間も足を休めず、山陽道を押えて攻めのぼると、途中で軍勢が参じ加わって、七千余騎になった。この勢力で六波羅を攻め落とすことは思いのままであるけれども、万一合戦に敗れることがあるならば、退却してしばらく兵や馬を休ませようと考えて、兵庫の北に当る摩耶という山寺に城郭を構えて、京都までの距離を二十里以内に縮めたのであった。)  (この段終り)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

*仲川げん奈良市長の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」でした。

そして『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

 仲川げん」という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長にはご祝儀として「言行一致」という言葉を進呈致します。このモラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬されるでしょうか、よくよく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンター建設計画に関する課題について』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2013年9月12日 (木)

般若寺 コスモス花だより 9・12

《秋の花々》

 コスモス:≪咲きはじめ・ちらほら≫ 

9月中旬~11月中旬。見ごろは10月。

 35種類。15万本。

珍しい品種のシーシェル、ローズボンボン、スノーパフ、ハッピーリング、などが咲いています。

〇黄花コスモス:≪満開≫ サルフレアス種、黄色、朱色、橙色。

〇秋海棠:≪満開≫  9月中旬まで。

〇ヒツジ草(未草):≪終り近し≫ 9月中旬まで。

〇シオン(紫苑):≪三分咲き≫  9月中・下旬。

〇ヒガンバナ(彼岸花):≪咲きはじめ≫ 9月中・下旬。

〇水引草:≪咲きはじめ≫  9月中・下旬。

《白鳳秘仏特別公開》

921日(土)~1111日(月)

昭和39年十三重石塔の大修理で800年の眠りから目覚め御出現。

阿弥陀如来金銅仏と胎内仏、水晶舎利塔、丈六文殊脇侍の太刀と手首、嵯峨天皇勅額、神功皇后大絵馬、仏画像、青銅製相輪 他。

《「般若寺コスモス花あかり」特別企画》

1019日(土)午後五時半より、

会場:本堂・御本尊文殊菩薩御宝前(後醍醐天皇御願仏)

南朝御聖蹟顕般若寺彰碑建立 記念上演

奉納舞:吉野郡川上村ご出身、後南朝遺臣末裔

山村流上方舞の山村若女(やまむらわかめ)師匠

演目:追善の地歌舞『虫の音』ほか

地方(じかた)演奏:菊原流五代目宗匠、

菊原光治(きくはらこうじ)師匠

演目:『残月』ほか

〔短歌〕

「榧(かや)に似し むつけき木が しをらしき

       赤き実つけて 秋の日に立つ」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「秋蝶の 驚きやすき つばさかな」原石鼎