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2013年11月27日 (水)

般若寺 季節の花だより 11・27

《般若寺 季節の花だより》

特定秘密保護法案の衆議院採決に抗議します。この法案は国民の目、耳、口をふさぎ自由を奪うもので、現代版治安維持法です。そして戦争準備の法律です。日本はふたたび愚かな軍事独裁国家への道を進むのでしょうか。

〇水仙:≪咲きはじめ・ちらほら咲≫

例年は12月下旬から見ごろとなりますが、今年は開花が早まりそうです。

・野菊:≪みごろ≫

・さざんか(山茶花):≪咲きはじめ≫

・まゆみ(檀)の実:≪色づく≫

・桜、南京はぜ、栗、もみじ、けやき、山吹:≪色づく≫

〔短歌〕

「わが舟を 揺りとほりゆく うねり浪

      断崖(きりぎし)の根に 打ち揚ぐる見ゆ」

      木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「御仏を ふかく蔵して 紅葉晴」今瀬剛一

〔和歌〕

「朝日さす いこまのたけは あらはれて

        きりたちこむる あきしのの郷」

          前参議実利・玉葉737

「朝日がさすにつれ、生駒山はくっきりと姿をあらわし、対照的にまだ深く霧が立ちこめている、秋篠の里よ。」

・いこまのたけ=生駒山。奈良県生駒市にある。

・あきしのの郷=秋篠の里。奈良市秋篠町。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より》

〈明王院 昭和十八年十一月

   十九日高野山明王院に於いて秘宝赤不動を拝す

   まことに希世の珍なりその図幽怪神異これに

   向ふものをして舌慄へ胸戦き円珍が遠く晩唐

より将来せる台密の面目を髣髴せしむるに足

る予はその後疾を得て京に還り病室の素壁に

面してその印象を追想し成すところ即ちこの

十一首なり〉

「みなのわた かぐろきひかり かむさびて

         よさへひるさへ もゆるくりから」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《南朝御聖蹟を顕彰する》

後南朝の歴史を知るために:

『後南朝史論集』4.

本論集刊行時の川上村村長富田鏡一氏の序文です。

「  序

 ことし昭和三十一年十二月二日、我が川上村々民のひとしく崇敬おく能わざる、尊秀王自天勝公の五百年忌を迎えるに際して、後南朝史編纂会が組織せられ、五百年忌記念事業の一つとして『後南朝史論集』が編纂せられ、学術的価値高き論考を満載せる一巨冊が、堅緻なる装丁の下に、東京の新樹社より出版せられるに至ったことは、私の最も欣快とするところである。この書が世に出ることによって、王の世系は初めて明らかとなり、吉野の奥地、我が川上村、及び隣村上北山村の地に、南朝が再興せられた経緯も明瞭となり、また後南朝史の日本史上に占める地位も、正しく認識せられることとなろう。

 私はいま此の書を、自天勝公の霊が永久にとどまりいます村内金剛寺の尊秀王御墓の御前に、恭しく捧げ奉る。赫々たる皇孫にして鎖尾流離し、僅かに生をこの川上の深山窮谷に保ち、遂に赤松残臣の凶刃に斃れられた尊秀王在天の霊は、定めし此の書を享けて、冤魂を慰められたことを確信する。王の為めに誠忠を捧げ、孤軍奮闘した我等の祖先川上郷士及び北山郷士・熊野八荘司・公文等の宿憤も、これに依って霽れ得たことと思う。

古人の動破せるごとく、文章は経国の大業であって、我が川上村民祖先等が、尊秀王の為に尽くした忠誠義烈を顕揚し、その後南朝を護持した勲績を後昆に伝えるには、修史に如くものはない。講師は春秋を著して、乱臣賊子の心膽を寒からしめたというが、我々はこの史を修することによって、日本民族のバックボーンが、いかに強靭なものであるかを中外に知らしめ得たと思う。一寸の虫にも五分の魂の語があるごとく、我々の祖先は、必衰の運命をものともせず、この弾丸黒子の地に拠り、肝脳塗にまみれて五百年、克く後南朝に対する孤忠を守ってきた。一戦に敗れただけで、朝には米につき、夕には蘇に頼る現代の軽薄子は、本書を読んで愧死すべきであろう。川上村は日本国の川上村であり、後南朝は日本国の朝廷である。本書編纂主任瀧川政次郎博士は、このひろい見解に立って、本書を編纂せられた。後南朝史は、ひとり我が川上村民の私すべきものではない。隣村上北山村々民の祖先である北山郷士を初めとして、伊勢・紀伊・和泉等の国々の人々が、後南朝のために忠勤を抽んでられたことは、本書の叙述によって闡明せられた。本書の編纂は、日本の史学界に貢献せんとする川上村の記念事業であって、川上村を天下に喧伝するための私的事業ではない。私は、この書がひとり我が川上村民のみならず、ひろく日本全国の国民に読まれることを心から冀う。」(つづく)

 

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

 

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