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2013年11月 9日 (土)

般若寺 季節の花だより 11・9

《般若寺 季節の花だより》

南天、かなめ、からすうり、まゆみ、など木々の赤い実が目立つようになってきました。また名もない雑草も色付いています。これは「草もみじ」という季語になっています。そして桜となんきんはぜの葉は日に日に赤くなってきました。今日は晴れます。

・コスモス:≪終りました≫

・野菊:≪みごろ≫

・まゆみ(檀):≪色づく≫

・水仙:≪つぼみ≫

・さざんか(山茶花):≪つぼみ≫

〔短歌〕

「吾子の為に かさねし石を 洞の奥に

       のこしては来つ 背(うしろ)寂しも」

         木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「人形が かざしてゆるる 笠の菊」水原秋桜子

〔和歌〕

「おぎの葉に かはりし風の 秋のこゑ

やがて野わきの 露くだく也」

           前中納言定家・玉葉627

「荻の葉に吹く音が変って、秋を告げた風の声であったが、それが早くも野分となって、草葉に置いた露をくだくようだよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』『山光集』より、奈良愛惜の歌。》

〈霜葉 昭和十八年十一月

   (室生寺)金堂なる十一面観音を〉

「しょくとりて むかへばあやし みほとけの

         ただにいますと おもほゆるまで」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《南朝御聖蹟を顕彰する》166

赤松勢、京都を攻める

『太平記』巻第八 「三月十二日合戦の事」

赤松勢、京都を攻める

『太平記』巻第八 「三月十二日合戦の事」

・本文:〈三千余騎の兵ども向ひの岸に打ち上り、死を一挙の中に軽くせんと進み勇める勢を見て、六波羅勢叶はじとや思ひけん、いまだ戦はざる先に、楯を捨て旗を引いて、作道(つくりみち)を北へ、東をさして引くもあり、竹田河原(伏見区竹田。下鳥羽の東、深草の西の賀茂川沿いの地)をのぼりに、法性寺大路(東山区本町通り九条河原の法性寺の傍を通り、大和方面に通じる道)へ落つるもあり。その道二十余町が間は、捨てたる甲・冑地に満ちて、馬蹄の塵に埋没せり。

 さる程に、西の七条の手、高倉少将の子息左衛門佐・小寺・衣笠の兵ども、はや京中へ責め入りたりとみえて、大宮・猪熊・堀川・油少路の辺(あたり)、五十余箇所に火を懸けたり。〉

・訳:(三千余騎の軍勢は対岸に駆けあがり、命を惜しまず一気に勝敗を決しようと勇み進む勢いを見て、六波羅勢はかなうまいと思ったのか、まだ戦わないうちから盾を捨て旗を巻いて、作道を北へ、東寺をめざして退却する者もあり、また、竹田河原をのぼって法性寺大路へ逃げて行く者もあった。その道筋二十余町の間は、捨てられた兜や鎧が地面に散乱し、馬の蹄の立てるほこりにむなしく覆われた。

 一方、西七条にいる赤松方の軍勢、高倉少将の子息左衛門佐や小寺・衣笠の兵たちは、すでに京都の町中へ攻め込んだと見えて、大宮大路・猪熊通・堀川通・油小路のあたり五十余か所に火を放った。)  (つづく)

 

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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