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2014年1月

2014年1月31日 (金)

般若寺 水仙花だより 1・31

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・ろうばい(蠟梅):≪みごろ≫

・わびすけ(侘助):≪みごろ≫

・うめ :≪つぼみ≫

*〔短歌〕

「冬庭の 荒びし土に 水仙は

       葉に反りうちて 萌え立ちてをり」

         木下利玄

〔俳句〕

「鉢浅く 水仙の根の 氷りつく」河東碧梧桐

〔和歌〕

「ふりけるも まさごのうへは みえわかで

         落葉にしろき 庭のうす雪」

           前中納言雅孝・風雅813

「降ったのも、まっ白な砂の上では見分けがつかないで、落葉の上に白く積っているのでそれと知られる、庭の薄雪のさまよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈木葉村にて

  肥後国木葉村に木葉神社あり社頭に木

  葉猿といふものを売る素朴また愛すべ

  しわれ旅中にこの猿を作る家これを売

る店のさまを見むとて半日を此村に送

りしことあり。〉

「このごろの よるのながきに はにねりて

         むらのおきなが つくらせるさる」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》29

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「後堀河院貞応元年壬午(みずのえうま) 改元四月十二日

菩薩、二十二歳。操公、秘蔵寶鑰(ひぞうほうやく)を講ず。

学者駿奔(しゅんぽん)す。菩薩往いて其の席に預かり、

隠遠(いんえん)を諮決(しけつ)す。

言、肯綮(こうけい)に中(あた)る。

一時の席、驚嘆せずと云ふこと莫し。

密学に老(た)けたる者、其の往復を聞いて、

甚だ之を器重(きじゅう)す。菩薩の智解、秀抜なること、

一(いつ)を以て想(おも)い見るべし。」

・秘蔵寶鑰=空海作。『秘密曼荼羅十住心論』を要約した「略論」。

・駿奔=駿馬のように走る。

・隠遠=かくれたる奥義。

・諮決=といかけ答えを出す。

・肯綮=肯は骨につく肉、綮は筋と肉の結合する所。かんじんな所。

・器重=有用の人材として重んずる。

「(貞応)二年癸未(みずのとひつじ)

菩薩、二十三歳。操公相継いで二教論(にきょうろん)

即身義(そくしんぎ)等を講演す。

菩薩また之を聴聞す。精究(せいきゅう)詳覈(しょうかく)

して寸陰(すんいん)を釈(おか)ず。」

・二教論=空海作。『弁顕密二教論』。

・即身義=空海作。『即身成仏義』

・精究=くわしく研究すること。

・詳覈=詳細にしらべる。

・寸陰=一寸の光陰。ほんのわずかな時間。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月30日 (木)

般若寺 水仙花だより 1・30

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・ろうばい(蠟梅):≪みごろ≫

*〔短歌〕

「大わた小わた 日の暮れ方の うら寒み

        綿着て飛ぶか 悲しい虫よ」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「水仙の 落葉被(かづ)いて 開きけり」初代中村吉右衛門

〔和歌〕

「見わたせば あけわかれ行く 雲まより

         尾上ぞしろき 雪の遠山」

           賀茂久世・玉葉951

「見渡すと、夜が明けて峰から離れて行く雲の間から、山頂がくっきりと白く見えて来る、雪の積った遠山の姿よ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈自性寺の大雅堂にて〉

「いにしへの ひとにありせば もろともに

         ものいはましを ものかかましを」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》28

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(承久)二年庚辰(かのえたつ)

菩薩、二十歳。機弁(きべん)敏捷(びんしょう)にして、

至る所の議論の場、敢えて其の鋒(ほこさき)に

嬰(ふれ)ることなし。

儕輩(せいはい)咸(ここごと)く之を推重(すいちょう)し、

以て醐峯(ごほう)、人を得たりとす。」

・機弁=機転のきく、機敏な弁舌。

・敏捷=すばやい。

・儕輩=なかま、同輩。

・推重=重んじてすすめる。

・醐鋒=醍醐寺(上醍醐ヵ)

「(承久)三年辛巳(かのとみ)

菩薩、二十一歳。春二月、金剛界九会曼荼の秘法を圓明阿闍梨

に禀く。

精進の鎧、躬(み)に介(かい)し、睡眠の魔、跡を退く。

初中後夜(しょちゅうごや)思いを観門(かんもん)に凝らし、

一心に念誦す。」

・金剛界九会曼荼の秘法=四度加行の金剛界法。

・介=よろいをつける。

・初中後夜=昼夜六時の夜三時(初夜、中夜、後夜)。昼三時

(晨朝、日中、日没)

・観門=理論面の教(相)門と対。実践面の修行方法。観心門。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月29日 (水)

般若寺 水仙花だより 1・29

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・ろうばい(蠟梅):≪みごろ≫

*〔短歌〕

「舟あがる 湖水の岸の いささかの

        畑の野菜を なつかしむかな」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「長閑(のどか)さの 侘びしからまし 水仙花」服部土芳

〔和歌〕

「まきもくの ひばらの嵐 さえさえて

         ゆつきがたけに 雪降りにけり」

           鎌倉右大臣(源実朝)・風雅810

「巻向山の檜原に吹く風が、ますます冴え、吹きつのって、ああ、見れば弓月が嶽には、雪が降り積もったことだ。」

・ゆつきがたけ=大和の歌枕。巻向から三輪にかけての連山の最高峰。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈自性寺の大雅堂にて〉

「なほざりに ゑがきしらんの ふでにみる

         たたみのあとの なつかしきかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》27

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建保)六年戊寅(つちのえとら)

菩薩、十八歳。冬十二月、如意輪観音十八契印(けいいん)を

圓明阿闍梨に禀(う)く。

・如意輪観音十八契印=四度加行の最初に行う「十八道念誦次第法」

(如意輪観音法)で修する印相(いんぞう)。

十八契印は六種に分類される。①護身法(荘厳行者法)

②結界法③道場法④勧請法⑤結護法⑥供養法

「承久元年己卯(つちのとう) 改元四月十二日

菩薩、十九歳。密軌(みっき)を研精して、

胸襟に蘊匱(うんき)す。

若し疑滞(ぎたい)あれば、之を西谷の操公に質(ただ)す。

洞徹(とうてつ)して疑い無きに至り、乃ち已む。」

・密軌=密教儀軌。供養法。

・蘊匱=匱は櫃(ひつ)。櫃にたくわえる。

・疑滞=疑いがあってとどこおること。

・洞徹=はっきりと知りつくすこと。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月28日 (火)

般若寺 水仙花だより 1・28

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

「水仙は 萎れしのちも 明星に

   似たる蕊(しべ)をば ただなかにおく」与謝野晶子

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・ろうばい(蠟梅):≪みごろ≫

*〔短歌〕

「俥走り 黄色の蜜柑 後になり

   温泉(ゆ)の町さかる 胸(むな)つぼらしさ」

      木下利玄・銀

〔俳句〕

「初雪や 水仙の葉の たわむまで」松尾芭蕉

〔和歌〕

「朝あけの こほる波まに たちゐする

        羽をともさむき 池の村鳥」

          広義門院・玉葉942

「早朝の、半ば氷っている波間に、立ったり居たり羽づくろいをしている、その羽音もいかにも寒そうな、池の水鳥どもよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈自性寺の大雅堂にて〉

「いにしへの くしきゑだくみ おほかれど

         きみがごときは わがこひやまず」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》26

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「菩薩之を甞(な)むるに甚だ美なり。既に寤(さめ)ても口中猶ほ香(かんば)し。意為(おもへ)らく、金剛王院(上醍醐に在り)は是れ、瑜伽(ゆが)の霊場、夢みる所に拠らば、其れ密教かと。乃ち西谷に走り、大法師恵操公に謁(えつ)す。操、其の志を審らかにし、告げて曰く、真言門は、譬へば醍醐(だいご)の妙薬の如し、能く衆生三障(さんしょう)の病を治す。子、須らく此を以て宅心(たくしん)の地と為すべし。菩薩、操公の言、前の夢と符(ふ)するを以て、心を密乗に傾け、遂に金剛王院に届いて、圓明阿闍梨に従て、薙髪(ていはつ)し、瑜伽の法を稟(う)け、晨(つ)とに修し、夜はに勤めて、敢えて少しも懈(おこた)らず、寝食を忘るるに至る。西谷の操公、菩提心論、悉曇字記等を講ず。学徒輻輳(ふくそう)す。菩薩、特(ひと)り往きて之を聽く。疑いあれば必ず決し、義として通ぜずと云ふこと無し。」

・瑜伽=瑜伽宗。密教。

・醍醐=もっとも美味なる乳製品。仏教の最高真理にたとえる。

・三障=正道を害する三つのさわり。煩悩障、業障、報障。

・宅心=心の居るべき所、家。

・符=符合。

・菩提心論=伝、竜樹作。『発菩提心論』とも。心を統一する禅定にによる即身成仏を説き、発菩提心を密教的に基礎づける真言宗必須の論書。

・悉曇字記=唐の智広作。サンスクリットを表記する字体。

・輻輳=輻(や)が轂(こしき)に輳(あつ)まる意。方々から集まること。一か所に集る。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月27日 (月)

般若寺 水仙花だより 1・27

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・ろうばい(蠟梅):≪みごろ≫

*〔短歌〕

「目に白く 雪の見えつつ 冬くれば

        いよよしたしき 軒ちかき山」

          木下利玄・銀

〔俳句〕

「甕青き 立ち水仙に 動く影」河東碧梧桐

〔和歌〕

「降りはるる 庭のあられは かたよりて

         色なる雲に 空ぞくれ行く」

           前大納言為兼・風雅804

「さっと降って晴れる霰は、庭の一方に片寄ってたまり、鈍色の雲がわだかまる中に、空は暮れて行く。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈自性寺の大雅堂にて〉

「むかしびと こころゆららに ものかきし

         ふすまにたてば なみだながるる」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》25

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建保)五年丁丑(ひのとうし)

菩薩、十七歳。私(ひそ)かに自ら念じて曰く、夫れ萬類(ばんるい)の中、人身を得るを難しとす。幸ひに人間に生まるるとも、仏の正法を聞くこと又難し。既に法を聞くを得れども、又之を修証すること甚だ難し。我今、人身を獲、復た仏の正法に値へり。当(まさ)に説の如く修行して、群生(ぐんじょう)を利済(りさい)すべし。但だ何(いず)れの法に帰すべきことかを知らず。乃ち清瀧宮に詣で、神の指教を乞う。満七日夢みらく、神女麗服、靚妝(せいそう)して、威儀粛如(しゅくじょ)として、甘饌(かんせん)を持ち来りて、之を与えて曰く、你(なんぢ)之を食し訖(おわ)って、金剛王院に往き、沐浴し、真言乗(しんごんじょう)を以て燈明と為し、凡夫の体を以て日月と成ずべし。」

・萬類=よろずの生きもの。

・群生=衆生。生きとし生けるもの。

・利済=利益し済度する。救済。

・清滝宮=ショウリョウグウ、醍醐寺の鎮守社。

・靚妝=よそおい飾る。化粧する。

・威儀=いかめしい立居振舞い。

・粛如=おごそか。うやうやしい。

・甘饌=神に供える菓子。

・真言乗=真言密教。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

 

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2014年1月26日 (日)

般若寺 水仙花だより 1・26

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

「ありなしの 水仙の香の ただよへる

       暗き座敷に 君おもひぬる」前田夕暮

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・ろうばい(蠟梅):≪みごろ≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「遅くなれば 月きらきらと やさしさの

        なきも悲しく 自家(うち)に帰りき」

          木下利玄・

〔俳句〕

「有明の 水仙剪るや 庭の霜」正岡子規

〔和歌〕

「滝河の いはねつづきや 氷るらん

       はやせの波の をとのよはれる」

         二品法親王覚助・玉葉939

「滝のように流れの早い川の、岩の連なり続く間が氷りついたのだろうか。急流であるはずの波の音が、弱まって来た。」

 

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「やまくにの かはのせさらず たつきりの

         たちかへりつつ みむよしもがも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》24

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建保)四年丙子(ひのえね)

菩薩、十六歳。苦学して形(けい)を労(ろう)すれども、未だ嘗て少しも

情(せい)あらず。神(しん)を陶(とう)して性を練る。聴釆(ていはん)未だ幾ばくならずして奥義に了逹す。聲光(せいこう)振発(しんぱつ)して、之とともに京(けい)なることなし。義圍(ぎい)を勇撃(ゆうげき)し、文陣(ぶんじん)を雄横(ゆうおう)せり。仡仡然(きつきつぜん)として、進んで却(しりぞ)くことなし。」

・形=からだ。

・情=私情、欲望。

・神=こころ。

・陶=かたちをつくる。教化する。

・聴釆=ききわける。

・声光=声の威勢。声のつや。

・振発=ふるいおこす。

・京=おおきい、さかん。

・義圍=正義の囲み。

・勇撃=勇ましくせめる。

・文陣=学問の陣地。論陣。

・雄横=雄々しくよこぎる。

・仡仡然=いさましい。勇壮なさま。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月25日 (土)

般若寺 水仙花だより 1・25

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

「白鳥が 生みたるものの ここちして

     朝夕めづる 水仙の花」与謝野晶子

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「夕月に みんなの影の うつり居る

       地をなつかしみ 踏み踏み遊ぶ」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「水仙や 古鏡の如く 花をかかぐ」松本たかし

〔和歌〕

「むれてたつ 空も雪気に さえ暮れて

         氷のとこに をしぞ鳴くなる」

           式子内親王・風雅799

「群れて飛び立つべきはずの空も、雪の気配に冷え切り、暮れ果てて、氷った池の面を床と定めて、おしどりが鳴いているようだ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「しぐれふる やまくにがはの たにまより

         ゆふかたまけて ひとりいでゆく」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》23

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建保)二年甲戌(きのえいぬ)

菩薩、十四歳。仏教を安養院榮實(えいじつ)闍梨(阿闍梨)に学ぶ。聡叡(そうえい)天啓(てんけい)にして、指授(しじゅ)に労せずして、粗(ほぼ)精要(せいよう)を捜(=探、さぐ)り、頗る梗概(こうがい)を得。榮公、是れ千里の騃(し)なるを知りて、学ぶに時を失ふを恐れ、教えて倦まず。」

・聡叡=さとく考え深いこと。

・天啓=天が真理を示すこと。天の導き、啓示。

・指授=指し示しておしえる。

・精要=枢要、中心的なかなめ。

・梗概=大略、あらまし。

・騃=勇ましく進む馬。

「(建保)三年乙亥(きのとい)

菩薩、十五歳。天性敏利にして、耳目の歴(ふ)る所、輙(すなはち)長く記  して忘れず。人皆嗟異(さい)す。」

・記=おぼえる、記憶。

・嗟異=感心する。感嘆してほめる。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月24日 (金)

般若寺 水仙花だより 1・24

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

「尼とみて 讃する夜半や 水仙の

   一葉ひとはな 浄いすがたを」青山霞村

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「真中(まんなか)の 小さき黄色の さかづきに

       甘き香もれる 水仙の花」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「水仙の 束とくや花 ふるへつつ」渡辺水

〔和歌〕

「山河の みわたによどむ うたかたの

       あわにむすべる うす氷かな」

         前大納言為家・玉葉936

「山河の流れの曲り目に淀んでいる水の泡の、そのあたりにはかなげに張った薄氷よ。」

・みわた=川の流れが曲がって水の淀んでいる所。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「むかつをの すぎのほこふで ぬきもちて

         ちひろのいはに うたかかましを」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》22

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建暦)二年壬申(みずのえさる)

菩薩、十二歳。一日(あるひ)童子有り、聚(あつま)り戯れて之を招誘す。菩薩曰く、何ぞ愚騃(ぐし)にして嬉戯(きぎ)を好むや。且つ雪山の善財また童子なり、還(かえりみ)て是(かく)の如くなるや否や。傍らに聞く者有り、之を奇(き)として曰く、子異日(いじつ)に、法門の偉器(いき)と成らんこと必(ひつ)せり。」

・愚騃=おろかに勇ましくする。

・嬉戯=おもしろくあそぶ。

・奇=ぬきんでて、すぐれている。

・異日=他日。将来の或る日。

・偉器=すぐれた大きな器量をそなえた人物。

「建保元年癸酉(みずのととり) 改元十二月六日

菩薩、十三歳。故郷に往きて省覲(せいきん)の礼を行う。又、先妣(せんぴ)七回の忌辰(きしん)を迎へて、懇ろに仏事を修し、深恩を酧答(しゅうとう)す。」

・省覲=まみえ、安否を見舞う。

・先妣=亡母。

・忌辰=命日、忌日。

・酧答=むくいこたえる。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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般若寺 水仙花だより 1・23

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

「尼とみて 讃する夜半や 水仙の

   一葉ひとはな 浄いすがたを」青山霞村

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「真中(まんなか)の 小さき黄色の さかづきに

       甘き香もれる 水仙の花」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「水仙の 束とくや花 ふるへつつ」渡辺水

〔和歌〕

「山河の みわたによどむ うたかたの

       あわにむすべる うす氷かな」

         前大納言為家・玉葉936

「山河の流れの曲り目に淀んでいる水の泡の、そのあたりにはかなげに張った薄氷よ。」

・みわた=川の流れが曲がって水の淀んでいる所。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「むかつをの すぎのほこふで ぬきもちて

         ちひろのいはに うたかかましを」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》22

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建暦)二年壬申(みずのえさる)

菩薩、十二歳。一日(あるひ)童子有り、聚(あつま)り戯れて之を招誘す。菩薩曰く、何ぞ愚騃(ぐし)にして嬉戯(きぎ)を好むや。且つ雪山の善財また童子なり、還(かえりみ)て是(かく)の如くなるや否や。傍らに聞く者有り、之を奇(き)として曰く、子異日(いじつ)に、法門の偉器(いき)と成らんこと必(ひつ)せり。」

・愚騃=おろかに勇ましくする。

・嬉戯=おもしろくあそぶ。

・奇=ぬきんでて、すぐれている。

・異日=他日。将来の或る日。

・偉器=すぐれた大きな器量をそなえた人物。

「建保元年癸酉(みずのととり) 改元十二月六日

菩薩、十三歳。故郷に往きて省覲(せいきん)の礼を行う。又、先妣(せんぴ)七回の忌辰(きしん)を迎へて、懇ろに仏事を修し、深恩を酧答(しゅうとう)す。」

・省覲=まみえ、安否を見舞う。

・先妣=亡母。

・忌辰=命日、忌日。

・酧答=むくいこたえる。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

 

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2014年1月23日 (木)

般若寺 水仙花だより 1・23

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

「さまざまの 形の石は 水仙の

   かげなる水に 沈みてありけり」片山広子

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「きげんよく あそびてゐしが 女の子

         たふれころびぬ かたき大地に」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「畝にして 水仙つくる 小家かな」松瀬青々

〔和歌〕

「さむき雨は かれのの原に ふりしめて 

         山まつ風の 音だにもせず」

           永福門院・風雅797

「寒い雨は、枯野の原一面を領して降りしきり、(いつもは聞える)山松風の音一つしない。」

・ふりしめて=降り占めて。降る事によって全面を占有して。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「あさましく おいゆくやまの いはかどを

         つつみもあへず このはちるなり」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》21

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「順徳院建暦元年辛未(かのとひつじ) 改元三月九日

菩薩、十一歳。介然(かいぜん)の性、雲鶴のごとく相高し。経典を聞くことを得ては、渇夫(かっぷ)の寒漿(かんしょう)を飲むがごとし。父之を歎じて曰く、汝は是れ般若の種なり、詎(なん)ぞ塵労(じんろう)に纏溺(てんでき)せ俾(し)めんや。遂に命じて醍醐山叡賢阿闍梨に投じて経史(けいし)を習読せしむ。勤めに服し学を嗜(たしな)み、藜(れい)を吹き、晷(き)を継ぎ、瀾漪(らんい)内に湛(たた)え、葳蕤(いずい)外に発す。」

・介然=わずかなことにも気がまわる。

・渇夫=のどがかわく人。

・寒漿=つめたい飲み物。

・塵労=煩悩のこと。世間のわずらわしいかかわりあい。

・纏溺=まとわれ、おぼれる。

・経史=経書と史書。

・藜=あかざ。草の名。

・晷=ひかげ。日どけい。日時。

・瀾漪=波、さざ波。

・葳蕤=草木のさかんなさま。あまどころ(草の名)。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月22日 (水)

般若寺 水仙花だより 1・22

《般若寺 水仙花だより》

「うれしくも 見つる冬野の 一すぢの

    水のほとりの 水仙の花」金子董園

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「黒土を ほればひそめる 百合の根に

       冬の日ざしの まつはりに来る」

         木下利玄・銀

〔俳句〕

「古書幾巻 水仙もなし 床の上」正岡子規

〔和歌〕

「つららゐる かりたのおもの 夕暮に

         山もととをく さぎわたるみゆ」

           前参議雅有・玉葉933

「薄氷の張った、刈田の表面も夕暮て来る頃、山の麓をはるかにまっ白な鷺が渡って行くのが見える。」

・つらら=水面に張りつめた氷。薄氷。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「しぐれふる やまをしみれば こころさへ

         ぬれとほるべく おもほゆるかも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》20

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(承元)三年己巳(つちのとみ)

菩薩、九歳。善く父母に事(つか)へて、頗る郷里の誉れを揚ぐ。偏親(へんしん)を喪するに迨(およ)ぶに、弥(いよいよ)世俗を厭い、出塵(しゅつじん)の心切にして、懇ろに請へども允(ゆる)されず。」

・偏親=かたおや。

・出塵=世俗を離れる、出世間。

「(承元)四年庚午(かのえうま)

菩薩、十歳。形容温潤(おんじゅん)にして、面(おも)満月の如し。言辞(げんじ)清雅(せいが)にして、慧徳(けいとく)蘭(らん)の如く芳(かんば)し。塵中(じんちゅう)に処すると雖も、曾て俗に染まらず。性として浮飾(ふしょく)を悪(にく)む。人皆な異(い)なりとす。」

・温潤=温順。おだやか、すなお。

・言辞=ことばづかい。

・清雅=きよらかでみやびやか。

・慧徳=智恵ある人格、品性。

・塵中=俗世間。

・浮飾=うかれてかざること。

・異=なみでない、非凡である。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月21日 (火)

般若寺 水仙花だより 1・21

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「くらき灯に われ等居群れて 冷えし手を

         火鉢によせし 湯元の宿屋」

           木下利玄・銀

〔俳句〕

「水仙の 香やこぼれても 雪の上」加賀千代女

〔和歌〕

「はるかなる おきのひがたの さよちどり

         みちくるしほに 声ぞ近づく」

           平宣時朝臣・風雅790

「はるか遠くの、沖の干潟に群れていた夜半の千鳥よ。満ちて来た潮のせいで、(干潟がなくなって)その声が岸辺に近づいて来たよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「ひとみなの よしとふもみじ ちりはてて

         しぐるるやまを ひとりみるかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》19

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(承元)二年戊辰(つちのえたつ)

菩薩、八歳。性識(せいしき)精明(せいめい)にして、気貌(きぼう)躁朗(そうろう)なり。経籍(けいせき)を愛玩して、麈躅(しゅたく)を猒視(えんし)し、仏像を図画して、世態(せたい)を脱落(だつらく)す。」  

・性識=生まれつきの考える力。知恵。

・精明=くわしい、あきらか。

・気貌=きだて、こころもち。つつしみの心。

・躁朗=すばやい、ほがらか。

・経籍=儒学の経典。仏書も含むか。

・麈躅=麈は大鹿。仏具の払子や麈尾。躅は足跡。

・猒視=猒は厭。あきる、いやになる。

・世態=世の中のありさま。

・脱落=ぬけおちること。抜け出る。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月20日 (月)

般若寺 水仙花だより 1・20

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「戸をしめて 月をあびたる 家の前を

         人なつかしく 我はとほるも」

           木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙や 門を出づれば 江の月夜」各務志考

〔和歌〕

「風さむき ふけゐの浦の さよ千鳥

        遠きしほひの かたに鳴く也」

          前大納言為氏・玉葉930

「風の寒く吹く、吹飯の浦の夜半の千鳥よ。遠く潮の引いた、潟のあたりで鳴いているらしいな。」

・ふけゐの浦=和泉の歌枕。吹飯の浦。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「よひにきて あしたながむる むかつおの

         こぬれしずかに しぐれふるなり」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》18

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「承元元年丁卯(ひのとう) 改元十月廿五日

菩薩七歳、悲母俄に沈痾(ちんあ)に遘(あ)う。菩薩親しく湯薬を奉り、懇ろに安否を問ひ、誠を罄(つく)して孝養し、暫時も離れず。然りと雖も、報命(ほうめい)限り有り、悲母自ら起たざらんことを知りて、左右を顧みて曰く、吾が報齢此に極まんぬ。乃ち粒(りゅう)を絶し言を禁じ、一心に念仏し、安然として長逝(ちょうせい)す。菩薩、心悲海に没し、恋慕啼号(ていごう)し、専ら香蘋(こうひん)を備え、冥福を追薦(ついせん)す。庸(ねぎらひ)て乳哺(にゅうほ)の重恩を報ず。」

・沈痾=重い病気。

・報命=寿命。

・粒=穀物。米つぶ。

・啼号=泣きさけぶ。

・香蘋=お香と水草、りんごなどの果物。

・追薦=追福、追善。

・乳哺=哺乳。乳を飲ませて幼児を育てること。

・長逝=永久に逝(ゆ)いてかえらぬこと。死ぬこと。永眠。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月19日 (日)

般若寺 水仙花だより 1・19

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「山道は さむくさみしく 月かかり

       冬木の枝の まみにつれなき」

         木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙を 霙のひまに 切りにけり」高濱虚子

〔和歌〕

「在明の 月と霜との 色のうちに

       おぼえず空も しらみそめぬる」

         左近中将忠季・風雅785

「有明の月も白く、置く霜も白い。その一色のうちに、いつの間にか空も、明け方の光に白みはじめている。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「やまくにの かはのくまわに たつきりの

         われにこふれか ゆめにみえつる」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》17

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「建永元年丙寅(ひのえとら) 改元四月廿七日

菩薩六歳、聡晤(そうご)俦(ちゅう)を絶ち、神儀(しんぎ)偉秀(いしゅう)なり。諸の経文を受け、日に之を暗誦す。目に覧(み)る所、宿習(しゅくしゅう)に過ぐ。知見(ちけん)を吐論(とろん)すること類を出で、抜萃(ばっすい)。一日(あるひ)、悲母之を携えて寺に入る。聖僧の像を見て、欣然として跳躍するの状旧交のごとし。因って悲母に啓(もう)して出家せんとす。悲母宿因有りと知れども、其の尚(なお)幼なるを以て、抑(おさえ)て未だ許さず。」

・聡晤=かしこく、さといこと。

・俦=ともがら、なかま。

・神儀=心のふるまい。

・偉秀=すぐれて、秀でる

・宿習=過去からの積み重ね。善悪が現世におよぶこと。

・吐論知見=思い、考えをことばで述べる。

・抜悴=多くの中で抜きんでる。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月18日 (土)

般若寺 水仙花だより 1・18

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「くぐり戸に ふけてよりたる 人のことを

         他国のさ夜に 愛(いと)しまざらめや」

           木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙も 所を得たり 庭の隅」正岡子規

〔和歌〕

「清見がた せきのとたたく 浦風に

        あけがたかけて なく千鳥哉」

          平重時朝臣・玉葉929

「清見潟では、閉ざした関の扉をたたくように浦風が吹き、夜半から明け方近く、鳴く千鳥の声が聞こえるよ。」

・きよみがた=清見潟。駿河の歌枕。静岡県清水市興津町一帯の海岸。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈耶馬溪にて〉

「あしびきの やまくにがはの かはぎりに

         しぬぬにぬれて わがひとりねし」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》16

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(元久)二年乙丑(きのとうし)

菩薩、五歳。、竹馬に乗ると雖も、火宅(かたく)の門を廻るを厭(いと)う。沙堆(さたい)を玩(もてあそ)びながら、浮図(ふと)の制(せい)を好む。略(およそ)竺乾(じくけん)の教えを聞き、必ず慮(りょ)を淡(たん)じ、情を凝(こ)らす。瀟湘(しょうしょう)の故人に逢へるがごとく也。是に由って、慈考其の志の如(おもむ)く所を奇なりとす。乃ち授くるに九條錫杖(くじょうしゃくじょう)等の経文を以てす。菩薩歓喜して、讒(わずか)に終(しま)うに即ち誦す。宛(あたか)も什公(鳩摩羅什)七歳にして数句に通ぜしの性に似たり。」

・火宅=法華経の火宅の喩え。人が迷いの世界で苦しみに迫られているのに自覚しないことを、焼けている家の中に遊ぶ子どもにたとえる。

・沙堆=砂の山

・浮図=塔、仏寺。

・制=製。つくること。

・慮=おもんぱかり。

・淡=あわい。満ちる。

・竺乾=竺は竺土、天竺。乾は乾坤の空、天の意。竺乾の教えは即ち仏教。

・瀟湘=中国湖南省洞庭湖にそそぐ瀟水と湘水

・鳩摩羅什=中国南北朝時代の訳経僧。4-5世紀。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月17日 (金)

般若寺 水仙花だより 1・17

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪満開≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「大き山 容(かたち)をくろみ ふもとべの

       地べたにひくき 人家の灯かも」

         木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「世に悟る 満足もあり 水仙花」河東碧梧桐

〔和歌〕

「こほるかと 空さへみえて 月のあたり

むらむらしろき 雲もさむけし」

           徽安門院・風雅781

「まるで氷りついてしまうのではないかと、(氷るはずのない)空さえも見えて、月のあたりにむらがって白く浮かぶ雲も、いかにも寒々しい感じだ。」

 

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  豊後海上懐古〉

「うなばらを こえゆくきみが まなかひに

         かかりてあをき やまとくにばら」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》15

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「元久元年甲子(きのえね) 改元四月廿七日

菩薩、四歳。童艸(丱ヵ。どうかん)邈然(ばくぜん)として、常倫(じょうりん)に異なる。祐(ゆう)を稟(う)け、醇(しゅん)に居し、章(しょう)を含む。縦(たと)い哲(てつ)なりとも、粹釆(すいさい)奇(き)多く、殊姿(しゅし)特(ひと)り茂し。孝愛(こうあい)の節(せつ)あり、慈順(じじゅん)の風(ふう)あり。」

・童丱=丱は総角(あげまき)の意。こども、わらわ。

・邈然=はるかに遠いさま。及びがたいさま。

・常倫=普通のたぐいの人、ともがら。

・祐=天のたすけ、神のたすけ。

・醇=こくのある酒。人情味があつい。誠実さがある。

・章=あや、うつくしい模様。ふみ、てほん、法式。

・哲=さとい、かしこい。

・悴采=悴は混じりけがない、完全な。采はいろどり、すがたかたち。

・奇=めずらしい、すぐれる。

・殊姿=ことなる、すぐれたるすがた。

・特=ひとり、ひとつ。ぬきんでる。

・茂=りっぱな、よい、さかん。

・孝愛=父母を大切にし、兄弟をいつくしむ心。

・節=みさお、こころざしを守ること。

・慈順=生き物をいつくしみ、やすらげる。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月16日 (木)

般若寺 水仙花だより 1・16

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「くぐり戸の 内外(うちと)の人の 去りしより 

         しづまりかへり 更けつづけたれ」

           木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙の 花の日なたも 凍ての中」長谷川素逝

〔和歌〕

「冬の夜は しほかぜさむみ かみしまの

        いそまの浦に 千鳥なく也」

          津守国冬・玉葉926

「冬の夜は潮風が寒いものだから、神島の磯間の浦で、千鳥が鳴いているようだ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  豊後海上懐古〉

「あたらしき くにひらかむと うなばらの

         あしたのかぜに ふなでせりけむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》14

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「(建仁)二年壬戌(みずのえいぬ)

菩薩、二歳。襁褓(むつき)にして能く言(ものい)う。口中の演ぶる所、恒に讃唄(さんばい)に鋪(ほ)す。宛(あたか)も夙習(しゅくしゅう)のごとし。鄰党(りんとう)号して奇童(きどう)と為す。」

・讃唄=讃と唄、ともに声明の偈文。

・鋪=舗。

・夙習=朝の早起きのならい。

・鄰党=近隣の人々。

・奇童=並はずれて賢い子供、神童。

「(建仁)三年癸亥(みずのとゐ)

菩薩、三歳。幼にして沈重(ちんじゅう)、童遊(どうゆう)に狎(な)れず。神性(しんしょう)俊逸(しゅんいつ)にして、老成の風有り。考妣(こうひ)其の気骨の凡(つね)ならざるを見て、苦(ねんご)ろに之を養育す。」

・沈重=落ち着いていて、考え深い。

・童遊=子供の遊び

・神性=神はたましい、こころ、精神。

・俊逸=才能がすぐれる。

・考妣=父母。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月15日 (水)

般若寺 水仙花だより 1・15

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「声びくに されどもつよく 言ひかはす

        人一途なり 夜半の戸口に」

          木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙の 花のみだれや 藪座敷」広瀬惟然

〔和歌〕

「冬されば さゆるあらしの 山のはに

        こほりをかけて 出づる月影」

          前大納言為世・風雅777

「冬が来ると、冷たい嵐の吹きまく山の端に、氷を空に掛けたように澄み切って姿をあらわす月の光の清らかさよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  豊後海上懐古〉

「かみのよは いたもふりぬと ひむがしに

         くにをもとめし おほきすめろぎ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》13

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

如意輪精舎後裔苾蒭慈光  編録

葉室正二位藤原朝臣頼孝  校閲

「土御門院建仁元年(1201)辛酉(かのととり) 改元二月廿日

菩薩、諱(いみな)は叡尊、字(あざな)思圓、和州添上郡箕田郷(みたのさと)の人也。父の姓は源氏木曽義仲の苗裔(びょうえい)なり。後に僧と為りて慶玄(けいげん)と号す。母は藤氏、亦あつく三宝に帰敬す。師を孕むに曁(およ)んで、体に悩み無く、葷羶(くんせん)俗味、眇然(びょうぜん)として塵(あと)を顧みず。身子(しんし)に類す。 五月某日、誕して悴気(すいき)を鐘(あつ)め、聡悟(そうご)夙(つと)に神異(しんい)を発す。目光炯炯(けいけい)として人を射る。識者嘆賞し、親属鞠愛(きくあい)す。」

・箕田郷=現大和郡山市白土町

・苗裔=子孫、末裔。

・葷羶=ネギ、ニラ、羊肉などなまぐさいもの。

・眇然=かすかな、小さいさま。

・身子=舎利弗の漢訳

・粋気=まじりけがなく、すぐれた気性。

・聡悟=ものごとをよく理解し、かしこいこと。

・神異=人智をこえて神秘霊妙なこと。

・炯炯=きらきらと光り輝く。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月14日 (火)

般若寺 水仙花だより 1・14

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「石見潟 荒磯(ありそ)吹く風 へうへうと

     真向(まつかう)より わが歩みをはばむ」

      木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙の 世におくれたる 姿かな」佐々木文山

〔和歌〕

「さほがわに あそぶちどりの さよふけて

         その声きけば いねられなくに」

           よみ人しらず・玉葉923

「佐保川に群れ遊んでいる千鳥よ。夜が更けて、その可憐な声を聞けば、私は眠れなくなってしまうものを。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  大分市外上野の石仏をみて〉

「ひびわれし いしのほとけの ころもでを

         つづりてあかき ひとすぢのつた」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》12

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

『教興寺本の追加偈文』(南山一華の前に入る十二句)

 皇図鞏固  帝道遐昌

 ・皇図=コウト。天子の領有する地域。

 ・鞏固=キョウコ。堅固。

 ・帝道=帝王の行う政道。

 ・遐=カ。とおい、はるか。

 ・昌=さかん、さかえる。

 大樹國公  武運長久

 ・大樹=将軍。

 佛日増輝  法輪常転

 両暘時若  万物富饒

 ・暘=ヨウ。日の出、明るい。両暘は天皇と将軍を指すか。

・富饒=フジョウ。富みゆたか。

 律苑中祖  興正菩薩

 孫枝繁茂  嫡葉丕栄

 ・律苑=律宗。

・丕栄=ヒエイ、大いに栄える。

「旹(ときに)

元禄 著雍(ちょよう)孟陬(もうすう)龝半(しゅうはん)吉旦。

 華洛西山(からくせいざん)千代の古衟(こどう)、如意輪の草創、禅教律を兼学せる、通受菩薩戒の苾蒭(びっしゅ)、慧日光(慧日房慈光)、沐盥(もくかん)薫香して、敬(つつし)んで寶荘厳の慈眼方丈に於いて書す。」

・著雍=著はいちじるしい。雍はやわらぐ、むつみあう、学び舎の意。この熟語は意味不明。

・孟陬=陰暦正月。

・龝=秋。とき、年月。

・旦=朝。

・華洛西山=京都西山の葉室浄住寺。

・如意輪=如意輪精舎。

・衟=道。

・苾蒭=比丘

・沐盥=身を浄める。

(題辞は終わり。次からは上巻へ入ります)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月13日 (月)

般若寺 水仙花だより 1・13

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「つかのまの 話の間にも 直ちに

        深夜のしじま ひたとせまるも」

         木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙に 狐あそぶや 宵月夜」与謝蕪村

〔和歌〕

「しもとくる 日影の庭は 木の葉ぬれて

         朽ちにし色ぞ 又かはりぬる」

          後伏見院中納言典侍・風雅773

「霜がとけた、日光のさす庭は(そのとけた霜で)木の葉がぬれて、朽ちてしまった彼葉の色が、又(水気を含み、日光を映す赤茶色に)美しく変ったよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  別府のやどりにて夢想〉

「をちこちの しまのやしろの もろがみに

         わがうたよせよ おきつしらなみ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》11

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

「今、苗裔(びょうえい)と称し、遺跡(ゆいせき)に鳩聚(きゅうしゅう)し、壎篪(けんち)韻を合し、水乳相資(たすく)る者は、倶に同じく歓喜雀躍(じゃくやく)せざるべけんや。更に願くは、南山の一華(教興寺本にはこの前に四字十二句あり、後に追加)、萬邦の春色を分出し、西湖の滴水、四海の波瀾を漲り起す。通別の勝軌、穹壌(きゅうじょう)の間に章々(しょうしょう)灼爛(しゃくらん)として、両曜(りょうよう)とともに、光を齊(もたら)して、長く当来(とうらい)阿逸多(あいった)如来、竜華三会(りゅうげさんね)星宿の暁に耀き、人天草木同く、無上大覚灋王(ほうおう)の果を結ばんことを。海墨(かいぼく)、山毫(さんごう)も、此の外に復た何をか言う哉。」

・苗裔=末の血すじ。末孫、末流。

・遺跡=旧跡、古跡。跡目。

・鳩聚=鳩の如く集る。

・壎篪=土笛と竹笛。

・穹壌=空と大地。

・章章=あきらか、明白なさま。

・灼爛=焼けて明るい。

・両曜=太陽と月。日月。

・当来=未来の。佛入滅五十六億七千万年後。

・阿逸多=弥勒菩薩のこと。

・竜華三会=弥勒が下生して龍華樹の下で如来となり、三度の大説法会で衆生を濟度する。

・灋王=法王。仏法のかしら、仏陀。

・海墨山毫=海の中の一滴の墨、山の中の一本の細毛のごとく稀少なこと。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月12日 (日)

般若寺 水仙花だより 1・12

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「おほけなく 深夜のしじま かきみだし

         人間敢へて ものをいへるも」

           木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙や 根岸に住んで 薄氷」夏目漱石

〔和歌〕

「月きよみ さよふけゆけば いせしまや

        いちしの浦に 千鳥鳴く也」

         鎌倉右大臣(源実朝)・玉葉921

「月が清らかに澄み、夜が更けて行くと、ここ、伊勢の海の一志の浦で、千鳥が鳴いているのが聞えるらしい。」

・いせしま=伊勢の枕詞、伊勢島。伊勢湾に面した一志の浦をいう。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  別府の宿より戯に奈良の工藤精華によみて贈る〉

「そらみつ やまとのかたに たつくもは

        きみがいぶきの すゑにかもあらむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》10

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

「只だ慈光、蒲柳(ほりゅう)の微質、素より寸長に乏し、意(こころ)余りありといえども、筆舌足らざることを愧(は)じるのみ。以て菩薩の徳化を称賛するのみ。然るに今、忝(かたじけな)く、仙洞太上皇(東山天皇)親しく之を電覧(でんらん)して、しかも褒美して以て御香珍菓を賜う、加うるに、更に 勅して葉室亞相(あしょう)頼孝卿をして之が序文を為(つく)らしめて、以て編首に冠せしめ玉ふことを蒙る。斯れ乃ち、惟(た)だ野衲(やどう)一己(いっこ)、大に聖恩を荷(にな)ひえるのみに非ず。還(ま)た喜ぶらくは、祖徳(そとく)益(ますます)光(て)り、宗燈(しゅうとう)弥(いよいよ)熾(さかん)ならんことを。」

・蒲柳=かわやなぎ。体質の弱いこと。

・電覧=天覧、叡覧。

・亞相=丞相につぐ意、大納言

・一己=自分一人。

・祖徳=宗祖の徳。

・宗燈=宗旨の教学。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月11日 (土)

般若寺 水仙花だより 1・11

《般若寺 水仙花だより》

「白鳥が 生みたるものの ここちして

     朝夕めづる 水仙の花」与謝野晶子

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「額(ぬか)にせまり おほどかに暮るる 山の容(かたち)

        山下(さんげ)の人家に 夜の灯とぼれり」

          木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「謎かけて とけぬ恨や 水仙花」りん女

〔和歌〕

「霜しろき 神のとりゐの あさがらす

        鳴くねもさびし 冬のやま本」

          従二位家隆・風雅772

「霜の白く置いた、神社の鳥居にとまった朝鳥の、鳴く声もさびしく聞こえるよ、冬の山の麓あたりに。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  鬼の岩屋といふところにて〉

「ゆふされば ほとぎのさけを かたまけて

         いはやのつきに おにのよふらむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》9

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

「故に余、遂に乃(いま)し貞享丁卯(ひのとう)夏安居日、菩薩自手(てずから)記し玉ふ所の感身学正記を以て基本と為し、輙(すなは)ち筆に隨て之を録し、年を逐(お)いて之を譜し、始めて草稿す。爾るより以来、東西に周遊し、南北に騁鶩(ていぶ)して、一を聞いては之を録し、二を見ては之を編し、勒(ろく)して三巻と為し、題して行実年譜と曰う。於戯(ああ=嗚呼)、興正菩薩の至徳至業寔(まこと)に思議し難し。聊か数言を綴り、纔(わずか)に事跡を挙ぐること、また猶し蠡(れい)を以て海を測るがごとし。万一を闡揚(せんよう)して、以て鴻恩(こうおん)に酧(むく)いたてまつる。」

・騁鶩=馬やアヒルのように駆けまわる。

・勒=録。きざむ、ほる。調御する。

・蠡=木のしんを食う小さな虫。ひさご。

・闡揚=取り上げ、明らかにする。

・鴻恩=大きな法恩。

・酧=シュウ、酬。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月10日 (金)

般若寺 水仙花だより 1・10

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪見ごろ≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「磐床の くぼみにすめる たまり水

       冬蒼空の 遠々にうつる」

         木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「清浄な 葉のいきおひや 水仙花」岩田涼

〔和歌〕

「山のはも 見えぬあかしの うら千どり

        しまがくれゆく 月になく也」

          読人不知・玉葉919

「一望する海上に山の端も見えぬ、明石の浦の千鳥は、山ではなくて淡路島の陰にかくれて行く月に、名残りを惜しんで鳴いているようだよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  別府にて〉

「つくよみの かげはふたたび みつれども

         たびなるわれは しるひともなし」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》8

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

「処々に講筵を啓(ひら)き、人々渇仰を為す。律宗中興の祖とする所以は、穆々(ぼくぼく)たり、済々(せいせい)たり。清風(せいふう)は玄徳(げんとく)に協(かな)ひ、淳化(じゅんか)は自然に通ず。福寿(ふくじゅ)は満歯の徳を兼ね、倶に尊龍子鳳の孫は角立(かくりゅう)して大眼目(だいがんもく)を具する者なり。譬(たと)へば芝蘭(しらん)玉樹(ぎょくじゅ)の階庭に列(つらな)れるがごとし。おのおの一方に居し、互に宗旨を唱ふ。化門の盛んなること夫れ知るべし。此に繇(より)て事蹟もまた隨って夥(おびただ)し。世々の先覚は枯木の管(かん)を握り、豊弧(狐ヵ)の毫(ごう)を染むれども、捃拾(くんしゅう)遺(のこ)すこと有って未だ醇全(しゅんぜん)たるを見ず。」

・穆穆=うるわしいさま。うやうやしいさま。

・済済=さかん、おごそか、うつくしいさま。

・清風=さわやかな風。

・玄徳=深遠な徳。玄妙な徳。

・淳化=真心があって手厚い教化。

・福寿=幸福で長寿なこと。

・龍鳳=ともに瑞祥。すぐれた人物。

・角立=きそいたつ。

・眼目=重要なところ。主眼点。

・芝蘭=芝は瑞草、蘭は香草。すぐれたもの。

・玉樹=玉から成れる樹。高潔なひと。

・管と毫=竹のくだ、筆の軸。ほそげ、筆の穂。

・捃拾=原文は攟拾、拾い集める。

・醇全=混じりけがなく完全な。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月 9日 (木)

般若寺 水仙花だより 1・9

《般若寺 水仙花だより》

「水仙の 薫りのなかに 眼をあけば

      めんめんと冬の 日のふりそそぐ」(古泉千樫)

〇水仙:≪五分咲き≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

観音石仏の前は少し遅れていますが、場所により花株によっては見ごろになっています。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「一ところ 深夜の底に 人間の

       肉声ひくく かたりあへるも」

        木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「古寺や 大日如来 水仙花」正岡子規

〔和歌〕

「ふりはつる 我をもすつな 春日野や

         をどろがみちの 霜の下草」

           前大納言実教・風雅770

「全く老人になってしまった私をも、どうか捨てて下さいますな、春日の神よ。春日野の草木の生い茂った道の、霜に打ちひしがれた下草のようなこの身を。(どうか下積みの私に、官途を開いて下さい)」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  別府にて〉

「うなばらに むかふすやへの しらくもを

         みやこのかたへ ゆめはぬひゆく」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》7

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

「原(たずぬ)るに、夫れ興正菩薩は山嶽を胸襟にし、湖海を足跡とす。悲願興り、慈しみ広大深重なり。顕密雙(なら)び弘め、化制(けせい)倶に揚ぐ、人を染むること丹青(たんせい)よりも甚だし。智の物を光(てらす)こと日月よりも逾(こえ)たり。是の故に再び苧麻(ちょま)徴照(澄照ヵ)大師(唐の道宣、終南山の苧麻蘭若に住した。)開会(かいえ)の圓律宗を興し、重ねて招提過海和尚(鑑真)大乗の正法幢を建て、大いに三聚圓發、三行圓成の律範を設けて、七衆を陶鋳(とうちゅう)し、広く七毒配立、一得不失の戒網を張って、人天を瀘(濾ヵ)漉(ろろく)し、五代帝王の同じく戒師為り。列朝の軒纓(けんえい)咸(みな)恩澤(おんたく)に霑(うるお)い、諸方の皂白(そうはく)盡く宗風を慕ふ。

・化制=教化と制戒。

・丹青=赤と青。絵具。

・苧麻蘭若(ちょまらんにゃ)

・苧麻=からむし。麻織物上布の材料。・陶鋳=陶製、鋳造。人を育成する。

・蘭若=阿蘭若(あらんにゃ)、人里から離れた修行するに適した閑静な土地、また庵など。

・開会=方便を開きあらわして真実に入らせること。

・陶鋳=導き育てること。

・濾漉=こす、すく。

・軒纓=貴人の乗る車、冠のひも。貴顕紳士。

・恩沢=めぐみ、恩恵。

・皂白=黒白。僧と信徒。出家と在俗。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして世界から尊敬される観光都市奈良と言えるのでしょうか、よく考えてください。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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2014年1月 8日 (水)

般若寺 水仙花だより 1・8

《般若寺 水仙花だより》

〇水仙:≪五分咲き≫ 寒咲水仙・一重咲、八重咲。2万本。

観音石仏の前は少し遅れていますが、場所により花株によっては見ごろになっています。

・さざんか(山茶花):≪満開≫

・まゆみ(檀)・かなめ・南天の実:≪色づく≫

*〔短歌〕

「おほけなく 深夜のしじま かきみだし

         人間敢えて ものをいへるも」

           木下利玄・紅玉

〔俳句〕

「水仙や 鵙(もず)の草ぐき 花咲きぬ」与謝蕪村

〔和歌〕

「うらまつの 葉ごしにおつる 月かげに

         千鳥つまどふ すまの明けぼの」

           二品法親王守覚・玉葉915

「海岸の松の葉越しにさして来る月光をたよりに、千鳥が妻を求めて鳴いている、須磨の浦の曙の景色よ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より》

〈放浪唫草 大正十年十月より

      同十一年二月に至る

  別府にて〉

「わがこころ つくしのはまの たちばなの

         いろづくまでに あきふけにけり」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》6

謚興正菩薩年譜題辞(浄住寺沙門慈光作)

「貞享乙丑三月二日辰時下分、泉(和泉)の千種(ちぐさ)の森、神鳳(じんぽう)僧寺に於いて、大乗菩薩三聚通受(さんじゅうつうじゅ)羯磨(こんま)を以て自誓受具(じせいじゅぐ)す。時に年二十二。余、謂(おもへ)らく叔世(しゅくせい)戒師に値遇すること最も甚だ難し。吾が祖 興正菩薩、彼の菩薩通受七衆成性(しちしゅうじょうしょう)之奥義を発明して、此の慈氏(じし)説き玉ふ所の瑜伽顕了三聚自誓之羯磨を開示するに匪(あら)ずんば、奚(なん)ぞ能く大苾蒭(びっしゅ、比丘)位に進むことを獲んや。其れまさに熟(つらつら)審かにすべき也。此れに由りて之を観(おも)ふに、骨に鏤(ちりば)め、心に銘じ、恩を喞(そそ)ぎ、徳を報いずんば有るべからざる者也。斯の書を編集の志願、始めて茲に奮発す」

・三聚通受=戒の三種、摂律儀戒・摂善法戒・摂衆生戒。受戒の二方法、三聚戒を一度に受ける通受と摂衆生戒を別個に受ける別受。

・羯磨=カツマとも。作法、業と訳。比丘などが戒を受けたり懺悔したりする作法。

・自誓受具=受戒する場合、三師七証の師匠がそろわない場合、仏から戒を受る自誓受と師から受ける従他受の二方法ある。受具は比丘、比丘尼が受ける具足戒(ぐそくかい、完全な戒)、大戒とも。

・菩薩通受七衆成性=七衆は、比丘・比丘尼・沙弥・沙弥尼・式沙摩那・優婆塞・優婆夷。通受によって比丘性などが成立し、菩薩になるための仏性を得られる。菩薩戒。

・叔世=すえのよ。末世。

・慈氏=弥勒菩薩。『瑜伽師地論』の作者。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の心ある人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、元の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは