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2014年5月24日 (土)

般若寺 初夏咲きコスモス 花だより 5・24

《般若寺 花だより》

初夏に咲くコスモス:≪三分咲き≫

今、コスモスの背丈は120センチです。スーパービッキー、ソナタ、シーシェル、ピコティ、サイケ、ダブルクリック、センセーション、ベルサイユなどが咲いています。新種は花数が少なめですが、一つ一つの花が大きく色鮮やかで存在感があります。

花期・春から7月上旬まで。満開は6月。

 13種類 3万本。

・梅花空木、矢車草:≪見ごろ≫

・すいかずら、ていかかずら:≪見ごろ≫甘いにおいが漂います。

・姫睡蓮、山アジサイ、桜うつぎ:≪咲きはじめ≫

*〔短歌〕

〈木曽〉

「かがまりて 少女水汲めり 崖のうへの

         杉生(すぎふ)をとほる 風音きこゆ」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「もたいなや 昼寝して聞く 田うゑ唄」一茶

〔和歌〕

「ほととぎす 空に声して 卯花の

         かきねもしろく 月ぞ出でぬる」

           永福門院・玉葉319

「時鳥が空に一声、鋭い声で鳴き過ぎ、卯の花の咲く垣根も一入白々と映えて、月が出たことよ。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。》

〈平城宮懐古〉

「あるときは みちのくやまに さくはなの

         くがねいでぬと とよめきにけむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《興正菩薩行実年譜を読む》132

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻中

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「 同七年三月二十二日、算計し奉る七百十三粒〔十二粒は新たに分散、今四十五粒は細砕の内、擇勢分増(たくせいぶんぞう)、之を加え奉る〕。水晶筒に移納し奉る。正嘉元年六月二十四日、計り奉る七百十一粒〔二粒隠没(いんぼつ)〕。弘長二年閏七月二十二日、十粒を取り分け東塔に奉納す。文応二年正月二十六日、計り奉る七百三十六粒。同四年正月十七日、算し奉る一千粒〔十一粒は新たに分散、今二百五十三粒は細碎の内、擇勢分増、之を加え奉る〕。此の日今の水晶筒に移入し奉る。同七年正月廿日(原本;廿五)、僧衆尼衆相共に勘計し奉る。二千七十三粒也〔十六粒は新たに分散、今一千五十七粒は細碎、御舎利勢分、皆増を勘算して之を計る。故に之を加え奉る〕。凡そ細砕一粒の御舎利、次第に分散して未だ三十箇年に満たざるに、已に二千余粒に及ぶ。其の間来去は機に隨い、多少は時に依る。或いは跂々(ぎぎ)として盤中を廻り、或いは離々(りり)として匙端(したん)に垂れる。末世の奇特(きとく)、何事かかくの如し。仍ち證験(しょうけん)に備えんが為め、粗(ほぼ)大概(たいがい)を記す。之を亀鏡(きけい)と為し疑殆(ぎたい)を貽(のこ)すこと勿れ。」

 文永七年庚午正月 日   西大寺衆首金剛佛子叡尊記 】已上記文

・擇勢分増=勢いよく分かれて増えたものを選び取る。

・隠没=あとかたなくきえてなくなる。

・跂々=虫がはって歩くように。

・離々=垂れるさま。

・匙端=さじの先端。

・奇特=キドクとも。特にすぐれて珍しいこと。

・証験=あかし。しるし。

・大概=あらまし。

・亀鏡=キキョウとも。よりどころとなる模範。証拠、亀鑑。

・疑殆=うたがい恐れること。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

513日付の奈良新聞報道によると「奈良市 清美工場移転/会館/火葬場移転 進まぬ懸案事業 〈住民合意〉得られず」という見出しで、奈良市議会市民環境委員会(中西吉日出委員長)の審議の様子が記事になっていました。クリーンセンター問題では、現工場の早期移転を求める北部住民と、計画の白紙撤回を求める東部住民の双方から請願が提出されていることを紹介しています。そして昨年一月に候補地を中ノ川町と東鳴川町に選定した奈良市クリーンセンター建設計画策定委員会(渡辺信久委員長)は、(ごみ集積のリレーセンター設置案を出した後、)昨年8月から休止状態となり、今年213日付で全委員19人の任期切れとなったことを報じています。

事態はこう着状態です。そろそろ市長さんの政治決断が求められる時が来たのではないでしょうか。公平な市民の意見では、現地での建て替えを含む候補地の再検討をされた方がいいのでは、という声が聞えます。市内では最高の立地条件(4車線の幹線道路が東西南北に交差)にある現工場こそ最適地であり、ここで最新の設備を導入するのがベストの解決策ではないのか、という市民の声を尊重していただきたいですね。地元住民の方も、人口が少ないからと言って都市周辺の山村部へ工場を押しつけるのではなく、より良いクリーンセンターのあり方を市当局と話し合っていただきたいですね。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

 

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